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NAGI ―神様と共に私を見つけるまで―  作者: 安藤真司
NAGI編 1 ―支配の神―
54/72

神様が最期を見届けるまで

目の前が真っ暗になったわけではない。

目の前が真っ白になったわけでもない。

自分の事は知っている。

ボクはボクだ。

収縮の神を謳っていた。

大丈夫。

ボクはボクをちゃんとここに確立させている。

大丈夫。

大丈夫だ。

ボクは正常だ。

何もおかしなところはない。

だから。

目の前の光景は、やっぱり。

本物なのだろう。

目の前で微笑む、よく知っている姿は。

よく知っている女の子は。

ボクが追い求めてきた女の子なのだろう。

ツナギなのだろう。

あぁそうだ。

ボクはこの子に。

会いたかった。



「いつまで寝ぼけてんだナギ!!」



と、鋭い怒声にボクは異常だったその意識を今度こそきちんと自分の中に戻す。

いつの間にかボクの目の前に迫っていたツナギを、ザ・ワンが間に入って喰い止めている。

珍しくザ・ワンが慌てているのか、後姿ながらに首筋に汗が滴っている。

さらに落ち着いて見てみれば、ツナギは光り輝く何か――ツナガレ、とは何か異質に見える――を手にしている。

「もう、ムーくん邪魔しないでよ」

ツナギは慌てた様子もなく、揚々とザ・ワンに語りかけた。

ザ・ワンに苦渋の表情が浮かぶ。

「誰だよ、お前」

「えー、もう忘れちゃったの?私の事」

「知ってるから困ってんだよ、お前、本当に鈴鳴繋か?」

「そうだねぇ、この場合は文字通り本当に、鈴鳴繋であって欲しいけど、ね」

「意味分かんねぇ、よ!」

ザ・ワンがツナギの光を弾き返し、距離を取る。

そのまま睨みあう。

私もそれに合わせて数歩後ろに下がる。

そして最優先事項を思い出す。

そうだ。

ルルシアは……。

と、胸を貫かれたルルシアを繋が必死に呼びかけている。

「ちょっと、大丈夫なの!?ねぇ、血が!!」

「問題、ない、下がっていろ……」

「でも!!」

血が地面を滴っている。

神にも血があるんだな。

とか。

いや繋がここに来た時点でルルシアは神としての権利を自ら失ったんだっけ。

とか。

そんなどうでもいいことが頭を過ぎる。

本当にどうでもいいことだ。

どうする。

血をまず止めないといけない。

ボクはもうツナガレで簡単に止血したり、"傷"そのものを収縮したりすることは出来ない。

完全にただの人だ。

ザ・ワンは元からそういうことは出来ないし、ベルも同様に傷を治すような能力は何も持っていない。

ならばすぐに医者に連れて行く必要がある。

医者といえば勿論医療ギルド『マーシー』に連れて行く他ない、わけだが。

その、『マーシー』を統括している慈愛の神が。

今ツナギの隣にいる。

ザ・ワンとツナギが睨みあっているように。

こちらも何か因縁があるのか、珍しくベルがセレスと睨みあっている。

「何してる、です、早くルルシア、治す、です」

「あら、お断りするわよ、どうして私がそんなことを?」

「また何か、企んでる、です?」

「あらあら、雪山で倒れてたあなたを助けたのは私よ?」

「ならルルシアも助ける、です」

「そうね、ちょっと邪魔だから、無理」

ベルの語気が荒いのも気になるけれど、何よりその会話の内容から。

セレスがルルシアを助ける気がないことがよくわかった。

この調子だともうギルドの方に連れて行っても無駄だろう。

このままだと、本当にまずい。

たくさんの神をこの手で殺しておいて、今更何を、という気がするけれど、それでも、ルルシアは今死ぬべきじゃない。

だって、せっかく本物と偽物の繋がりが無くなろうとしたのに。

全部が上手くまとまっていたのに。

そもそも何のつもりなんだ。

ツナギに、セレスに、そして、ルルシア、の顔をしている男。

……あいつこそ、一体何者なんだ。

いや、それにセレスはいいとしてツナギ、この世界のツナギの体は今。

繋を見る。

まだルルシアに寄り添っている。

そう、今、この偽物の世界に存在しているツナギの体の中には、本物の世界の繋の心やら魂やらが入っている。

つまり、この世界にはツナギの体はないはず、なのだ。

繋自身が望まない限りは、という注釈付きではあるかもしれないけれど。

……なら、あのツナギはなんなんだ。

どこからどう見ても、ツナギなのだけど。

その核は、一体、どこにあるのだ。

何が、なんだか、全く、わからない。

焦る気持ちが思考を減速させる。

これじゃ駄目だ。

ちゃんと、今すべきことを考えないといけない。

少し、自分の中で確認すべきことがまとまってきたところで、思わぬ方向から回答が飛んできた。

繋だ。

ルルシアに手を添えながら、はっきりとした口調で、ツナギの横に立つ、もう一人のルルシアに声を投げる。

「……どういうこと!?司亜人(しあと)!?」

……司亜人?

ルルシア……司亜人……。

ってまさか!?

「どうして、本物のあなたがこの偽物の世界にいるの!?」

やっぱり、そうなのか。

この、もう一人のルルシアは。

本物の世界のルルシア、なのか。

いや、それなら本当に、どうして、ここに。

繋の話から類推するに、本物の世界と偽物の世界との行き来はそう簡単だとは思えないんだけど。

でも、現にここにいる。

今まで何も口を開かなかったもう一人のルルシア、司亜人がようやくその声を響かせる。

「やぁ繋、久しいね」

「質問に、答えて、どうしてここにいるの?」

「繋は俺を捨てた」

「……うん、そうだね」

「それで、理由を聞きに行ったんだ」

「……え?」

「そりゃ、あんなメールの文面だけじゃ納得出来なかったからなぁ」

一歩、司亜人が繋の方に近づく。

誰にもその歩みを止めることは出来ない、かのように。

「そしたら、繋はいなかった」

「それ、は」

「探すまでもなく、この世界にいることが分かった」

「どう、して」

「何言ってるんだよ、俺は、繋のことすげぇ好きだったんだよ?」

「だからって、この、世界は、私の妄想で」

「あぁ、すげぇ良い世界だよな、ここ、元は妄想なのに、何故か実体を持っている」

「実、体?」

「あぁいや、ごめん、俺も、謝らなくちゃいけないんだ、繋に」

「さっきから、一体なにを」

もう一歩だけ、司亜人は繋に近づいた。

でも、それ以上近づくことはなかった。

近づきたくないのか、近づく気がないのか、近づく意味がないのか。

司亜人は続ける。


「俺は確かに繋に会いに来たんだ、でも、知ってしまった」

「俺のいる世界よりもずっと、ずっと幸せな世界を」

「繋が創りだした夢のような、いや、夢そのものの世界を」

「そこに生きる、繋が理想化した繋がそこにはいたんだ」

「繋が自分の嫌な部分を、全て忘れた自分を創って」

「理想化した俺を支配の神なんて存在に仕立て上げて」

「人への影響力、つまり、繋の思う人との繋がり如何によって何でも出来るこの世界」

「俺は、この世界を知ってしまった」

「もう戻れないよ」

「俺はね、この偽物の世界の繋と一緒にいたいんだ」

「だから、この世界を、本物に変える」

「そのために邪魔な存在を、消すつもりだ」


そんなことを、言い切った。

司亜人は。

本物の世界で、繋に勝手に切り捨てられた司亜人は。

その本物の繋が、偽物の世界に逃げてしまっていることを知ってしまった。

そんな、安らぎに満ちた世界を知ってしまった。

その世界に生きる、理想の鈴鳴繋を知ってしまった。

この偽物の世界のルルシアが本物の世界の繋を求めたように。

本物の世界の司亜人は逆にこの偽物の世界のツナギを求めたのか。

それで、何だって?

この世界を本物に、する?

そのために邪魔者を、消す?

いや、その内容も追求したい、けど。

なら。

司亜人が、そんなことを考えているなら。

どうして。

ツナギは、こんな奴と一緒にいるの、さ。

「見れば、繋はこの世界の繋の体を使っているじゃないか、だから、この世界の繋には、元の世界の繋の体を使ってもらったよ」

「じゃあ、その体は、私の……?」

「その通り、今私たちは偽物と本物が入れ替わっているわけだね」

「それどんな意味なのか、多少はわかるだろう、繋」

「な、」

「いや分からなくてもいいんだ、俺はもう、繋と共に行くことを決めたから」

そして、司亜人は進んだ二歩を戻る。

戻り、ツナギに手を回す。

その仕草に、ツナギも嫌がらない。

ボクはものすごく嫌な気分になっているというのに。

いや、ボクの気持ちは関係ないのかもしれないけどさ。

イラッっときてしまう。

思わず、ボクも声を掛けてしまう。

「どうして、そんな奴と一緒にいるの、ツナギ」

ツナギも、ボクから何か言われるのを予めわかっていたかのように間髪入れずに返事をしてきた。

「思い出したんだよ、全部」

それだけで、わかってしまう。

ツナギの記憶が、戻った?

「なら、それこそどうして」

「戻って、思い出した、私は、偽物なんだって、それで、本物の我儘のために、本物の理想としてあるが故に記憶を閉ざされたってことを」

司亜人も重ねてくる。

「記憶がないこと、嫌いな自分が行ってきた、醜い行為を何も知らない、無垢な繋だったよ」

「それをね、司亜人が助けてくれたんだよ、思い出させてくれた」

「無垢なままでなくていい、でも、罪を認めてそれでもなお強いままな繋と、一緒にいたかった」

「私も、私の罪を許してくれる、司亜人が、好きだったんだよ」

「繋はさ、思い出して、全部話してくれたよ、その新しい恋の事も、繋の想いも」

「それでも、ね、私は、記憶がない時間が長かったから、なのかどうかよくわからないけど、司亜人が好きなままだったんだ」

「だから繋も共に、この俺と生きてくれると誓ってくれた」

「だから私、本物になりたいんだ、本物として、司亜人の傍にいたい」

「あぁ、偽物なんかじゃない、この世界を鈴鳴繋の妄想以上の存在として固定するための手段を考えた」

「そのためにさ、邪魔者は早く、殺してしまおっか、ね」

「あぁ、そうだね、繋」

「やめろ!!!」

大声で二人の会話に割って入る。

「やめ、ろ……ツナギ、何、してんだよ」

ボクの知っているツナギは、そんなこと、しない。

「それは違うよ、ナギ、私は私だよ、記憶があったってなくたって、私は私」

「やめろ、何、心の中まで勝手に読んでるんだよそれだってなんか変な事してるんじゃ」

「わかるよ、ナギの考えてることくらい、私の神様なんだから」

「だから、それを、やめろ!!!」

思わず駆け出して、ツナギの顔を殴りつけようとする。

いや、本当に本気で殴るつもりだったのに、ボクの拳は、いとも簡単に阻まれた。

先ほども見えていた、黄色か金色か、大量に輝く光の塊。

ツナギから放たれたそれは。

「ツナグナ」

繋がりの、ない、光の塊。

一つ一つバラバラな、個として存在する、悲しい力。

その言葉にどんな想いが秘められているのかも、今のボクには何も伝わってこない。

ツナギのこと、なのにだ。

しかも、この空間で。

本物の世界のルールに沿っているボクに加えて、この世界においてはルールそのものとも言える繋がいるこの場で。

本物の世界には存在しないはずの能力、なんてものがツナギには扱えているんだ。

なんにもわかんないままだ。

そして、そのまま。

なんてことのない笑顔で。

「じゃごめん、死んでよ」

また、ボクに死を宣告した。

けれどボクには、言い返す言葉も、力も、ない。



「おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

しかし、そこに飛び込んできたのは、大気を震わすほどの圧倒的咆哮。

瞬間的に、ボクとツナギの間に、壁が生じる。

生じる、としか言えない、これは。

「ルルシアっ、大丈夫か!?」

ザ・ワンも声を荒げる。

誰もこの事態についていけていないんだと思う。

ボクたちを完全に遮断した壁は透明な膜のようなものであったが、どうやらルルシアが作りだしたものらしく、向こう側にいるツナギもセレスも司亜人もそれを破る気配はない。

「繋と一緒にいるために神としての能力は捨てたんじゃないの?」

さっきまで、能力は一切使っていなかったはず。

「なに、これくらい、想いの力でなんとでも出来るわ……」

言葉と裏腹に弱々しい声でルルシアは答えた。

しかも繋の前で倒れたままである。

起き上がることも出来ないというのに。

能力を発現させたというのか。

「少し場所を移動するぞ、皆、我のどこかに触れておれ」

「移動ったって、どこに行くつもりだ」

「奴らにばれない場所がよかろう」

「ばれない場所?」

「タブーに行く」

「なっ!?」

「いいから行くぞ、早く寄らんか!」

ルルシアに急かされ、皆ルルシアに触れる。

触れた瞬間に、世界、というか重力がぐにゃ、と歪む感覚に陥る。

真っ直ぐ立っていられない。

ぐるぐるぐるぐる回って、どこが地面でどこにどう自分がいるのかが狂う感覚。

それに酔っていると、遠くから声が聞こえた。

なんて、言ってるんだろう?

「また……すぐ……会いに行くよ……」

ツナギの声、なのか。

司亜人の声、なのか。

わからない。

ものすごく、気分が悪い。

気持ち悪い感覚がなくなっても、しばらく目を瞑って体を縮めておく。

「もういいぞ」

ルルシアの言葉に目を開けると、今さっきまでいたルルシアの部屋から辺り一面、樹海に変わっている。

どうやら本当にタブーに来たらしい。

「どうして、タブー?」

「奴らの目的を知るには、ここが最適だろうと、思ってな……ぐっ」

ルルシアが血を吐く。

それはすぐ傍で心配そうにルルシアを見つめていた繋の服にやや飛んだと見えるが、ツナギは何も気にしていない。

「ねぇ、そんなことより、大丈夫なの?」

「いや、もう、我はここで死ぬ」

「そ、んな」

重要なことをさらっとルルシアが言ったことに、繋から血の気が引く。

そんな繋を見て、ルルシアが微笑む。

「何を嘆く、汝には関係なかろう、汝は、本物なのだから」

「関係、ないわけないでしょ、私は、本物なんだから」

「は、はは、それも、そうだな……」

「そうだよ、私は断ったけど、でも死んでほしくなんて、ないよ」

「あぁ、それは悪いことを、したな」

「過去形なんかで答えないでよ」

ルルシアはザ・ワンに顔をやや傾ける。

その動作すら遅く、かなり苦しそうだ。

ザ・ワンもその仕草を見逃さず、ルルシアの言葉を待つ。

「この繋と、ツナギを、頼む……」

「……頼まれた」

「それと、ヴンシュとイグのことは、悪かったな、ムートよ」

「……ルルシア様も、自身の願いの為に動いたんです、もういいですよ、お互い恨みあったままでいましょう」

「ふ、生意気を言う」

次にルルシアはベルを見る。

ベルにも言いたいことがあるらしい。

「ヴェルベルクよ」

「なに、です」

「いつまでも大人しくしている必要はない、もっと薄倖の神らしく生きてみろ」

「意味わからない、です」

ベルに対してはそれだけなのか、今度はボクの方を見てきた。

「よいか、ツナギを止められるのは、汝だけだ」

「それは、適当に言ってるの、それとも根拠があって?」

「我の本物が何をしようとしているのかはわからん、が、恐らく汝がキーになるだろう」

「だからどうして?」

「汝が、純粋にこの世界の住人だからだ」

「……そっか、なら、任せて」

「あぁ」

ルルシアはもうとっくに、ボクの事を見ていない。

見ることが出来ていない。

「あぁ、繋、繋?」

「うん、ここにいるよ、ルルシアさん?」

ボクもザ・ワンもベルも、勿論繋も、その最期の姿を焼きつけようと、一瞬たりとも目を離さない。

「我は、我はな」

「うん、うん」

「千年、繋を想ってきたのだ」

「うん、知ってるよ」

「なんと情けない最期であったが、繋に会えてよかったのだ」

「うん、ありがとう」

「繋」

「なに?」

「我は、汝の心を、支配出来ていた、か?」

「最後になにさ、女々しい質問、しないでよね」

「面目ない」

「私の心はずっと、この理想の世界で理想の姿で生きている、本物以上に本物らしいあなたにずっと、支配されてたよ」

「そう、か」

「うん、だから、だからね、安心してくれて、いいんだよ、これからのこと」

「そう……か……」

「うん、今までずっとありがとう、ごめんね、本物の私に縛りつけて」

「……」

「さっき、あのままさよならが言えなくて、ごめん」

「……」

「せめて、ゆっくり休んで、ね……」

……。

泣きながら、ルルシアを抱きしめる繋。

そして、その繋に包まれて。

ボク達それぞれにこの先に続く言葉を遺して。

神様序列、1位。

否。

神様序列、元1位。

偽物世界に生きる、繋の理想の姿。

支配の神。

ルルシアは。

この偽物の世界にて命を落とした。

その安らかな顔からは、本物をついぞ手に入れることが出来無かった者の哀愁は。

ない。



「戦おう」

決めるしかなかった。

それしか選択肢はない。

だから、でもないし。

それ以外に選択肢があったとしても、ボクはこの道を選ぶだろう。

「当然だな」

世界はかくも移ろうものだ。

ならば、その流れなんて、ぶち壊してしまおう。

自分の望まない方向に動いているなら、自分の望む方に引っ張ってしまえばいい。

「私は、私の知ってるツナギを取り戻したい、です」

ボク達の目の前に現れたツナギが。

本物の世界のツナギの体を持ったツナギが。

本物の世界からやってきた繋の元恋人、死亜人が。

どんなコネクションでいたのかもよくわからないセレスが。

何を思っていようが。

何を考えていようが。

「私は、お断りだよ、こんなのは私の理想じゃない」

そう、関係ない。

この世界を本物に変える?

元々ボクにはこの世界が本物だよ。

邪魔者を殺す?

ボクがそんなことさせない。

ボクは空を見上げた。

鳥が数羽、優雅に飛んでいる。

そう、あんな風に、世界は生きやすくなければならないんだ。

自分の為に、ね。

さぁ。

ポジティブに考えるんだ。

一つだけ、確かなものがある。

「何しようとしれうのかはわからないけど、ツナギを探す手間が、省けたってことだ」

だからあとはベルの言った通りだ。

ツナギを、ボクの知ってるツナギを、取り戻すんだ。

それで。

やっぱり。


本物が本物らしく。

偽物が偽物らしく。

生きていくための世界をボクが創っていくんだ。

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