訓練
久しぶりに続き書きました。
今回も文章ガタガタです。
読むのがつらい人は戻るボタン!
色々忙しくて(ゲフン!)なかなか書けませry
はやく戦闘させたいのになかなか話が進まない。
書いてる私がイライラしてますw
「俺達がファイターに?」
突然のミウからの知らせに俺達は驚いた。
現時刻朝8時。
メイド達に叩き起こされたおかげでまだ眠気がとれない。
なが机に溢れんばかりにおかれた朝食を囲み、食べはじめてすぐのことだった。
「ああ、ここに居る以上、金はちゃあんと払ってもらう。ただで住ませてやるほど、私は優しくないんでな。」
ミウはパンをかじりながら言った。
「え、でも、メイカーとかじゃダメなのかな・・・?」
イミルは苦笑いしながら言う。
確かに、突然ファイターになって奴らと戦えなんて、嫌に決まってる。
使者に襲われたときのことを思い出す。
戦闘した経験もないのに(・・・多分)あんなのと戦うなんて考えただけで体が震えそうだ。
「恐いんだ・・・?」
バッと俺は隣に座っているマイを見た。
まるで俺の考えていたことがわかったかのような言動だった。
「何で分かったんだ?」
小声でマイに聞いたが、マイは黙々とパンを食べ続け、何の返事もしない。
やっぱり変なヤツ・・・。
「ファイターは仕事で色んな街に行くことができるから、お前達の記憶も戻りやすくなると思うが?
メイカーやアナライザーは住んでいる場所からほとんど動けないからダメだ。 ファイターは今数が少ないから絶賛募集中だぞ。ヒーラーは適性があればなってくれると嬉しいがな。」
満面のに笑みを浮かべながら、ミウは握ったフオークを小さく振り回している。
サラが頬ずえをつきながら右手をスッと挙げた。
「僕は賛成だよ。記憶をはやく取り戻したいしね。でも、僕達戦闘経験あるか分からないんだよね、ミウ。どうするのかな?」
「安心しろ。屋敷の敷地内に訓練所がある。教官もつけてやったからな。」
ミウの仕事のはやさになんだか呆れて言葉もでない。
どうやら俺達はファイター(もしくはヒーラー)になる以外道はないようだ。
俺と顔が青ざめているイミルは不安で一杯なのに、シノや意外にもパールは乗り気のようだった。
剣を振り回す真似をしている。
「それじゃあ、1時に部屋に迎えをよこす。健闘をいのるぞー。」
俺達はその時間まで部屋に戻ることにした。
チラッとミウを見る。
今日のミウは膝たけより少し上の長さの真っ黒いワンピースを着ている。
ボーイッシュなイメージがあったせいか不思議な感じがする。
しかもレギンスも黒。昨日の服装も上から下まで真っ黒だった。
黒が好きなのだろうか。
・・・・と、こんなことをしている場合ではなかったな。
これからフアイターになるために訓練して、フアイターとして働くのだ。
心臓の鼓動が少しはやくなっている。
その左胸をさすって深く深呼吸をした。
「・・・戻るか。」
只今1時10分。
俺達は大きなドーム状の建物に連れてこられた。
待っていたのはアニーだけだった。
「それでは、簡単にご説明させていただきますわ。まずはこのチョーカーを。」
アニーは俺達に黒いチョーカーを配った。
チョーカーには金色で何か文字が書かれているが、読むことはできなかった。
「これをつけることで自らがもつ能力が引き出されますの。能力に関してはすぐに分かるものではありません。時間はかかると思いますけど、頑張ってくださいね♪」
そういえばミウやマイもしていたっけ。
俺達は首にチョーカーを着けた。
「それと、そのチョーカーはフアイターとヒーラーしか持つことは許されていませんので、他人に渡したり、無くしたりしないよう、常に着けておいて下さい。チョーカーがないと能力も使えませんので。後は···武器ですわね。皆さん、手を前に出してください。」
言われた通りに手を前に出すと、アニーは俺の手を軽く包むようにした。
パアッと小さな光が俺の手を包むと、そのまま手の甲にフアイターの紋章を残して消えた。全員に紋章がつけられると、アニーは俺達の中央前に戻った。
「念じて見てください。その紋章が自分に相応しい武器を具現化してくれますわ。」
ぎゅっと目をつぶり念じた。
皆の手に武器が現れた。俺はミウのより少し細い剣だった。
「おーすげえ!」
シノは手袋の様なものが手についていて、指と指の間から刄がでている。
イミルは3つずつ重なった腕輪が両腕についていた。
「僕の、何・・・?」
パールは両剣か。両手に握った剣を振り回している。
「パール、危ないよ。」
パールを止めるサラは大鎌だった。何だか本性を形にしたみたいだ。
こっちの視線に気づいたサラはふっと鼻で、笑った。
・・・武器を出してる時は近づかない方がいいかもしれない。
説明が一通り終わったらしく、アニーは俺達を建物の中央に連れていった。
これから訓練が始まるのだろうが、ミウのいっていた教官らしき人物の姿が全く見えない。
まだきていないのだろうか。
「おい、さっさと訓練とやらを始めようぜぇ?教官いねえのかよぉ?」
パールは両手に持った剣をあててカチカチ音を鳴らしている。
本当にやる気満々のようだ。
ジャキ!!
「「「「「・・・・え?」」」」」
目の前で両手に銃を構えた女性を見て、皆は一瞬かたまった。
「教官は、ワタクシですわ。」
アニーがそう言って怪しげに笑った瞬間、
ズガガガガがガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!
「どわああああああ!!!」
「うわあああああ!!!!!!」
大きな銃声が響いて俺達は必死に逃げ回った。
走っても走っても銃弾が休みなく足元を追いかけてくる。
隣にサラがひょいと顔を出してきた。
「やあ、カイ君。アニーさんってすごいね~。」
サラはとても涼しい顔をしながらそういった。
「ああ!そうだな!おかげで死にそうだよ!!」
銃弾の勢いはさらに増していく。
使者よりもアニーの訓練の方がはやく天国に行ける気がした・・。
「はあ、はあ、・・・何だってンだよぉ、ったく・・・。」
パールはアニーに飛びかかろうとするも、よろけて目の前で座り込んでしまった。
俺達も座った。サラだけは息切れしているものの、一人立っていた。
何なんだこいつ。
一時間は走り続けただろうか。
全身汗だく、喉もカラカラでしゃべる気にもならない。
「さあ皆さん!お立ちになって!」
アニーが笑顔で近づいてくる。
「ちょっと、待って、下さい。まだ、続けるつもりなんですか?」
カラカラの喉からようやく声をだして俺は言った。
「今日の訓練からすれば、ワタクシの方が使者より恐かったでしょう?
まずは皆様の精神力から鍛えようと思いまして♪
それに、逃げ足は速い方が何かとお得ですわよ。」
その後、訓練は夜まで続いた・・・・。
「はは!そうか、そんなに恐かったか!」
ミウはお腹をかかえてケラケラ笑っている。
豪華な夕飯を囲んで、俺達はやっと安心して息をすることができた。
「笑い事じゃねえよ!ミウ!」
シノは怒って握りこぶしで殴る真似をする。
「ああ、すまない。面白かったもので、ついな。でもよく耐えたな。
休業中とはいえ、アニーは腕のいいファイタ―でもあるからな。」
ミウはアニーの肩をポンとたたいてこれからもよろしく頼むよ、と言った。
アニーもそれに笑顔で答える。
ということは、これからもあの鬼の訓練が続くと言うことか。
先が思いやられるな・・・。
「あーそうだ。アニー、ヒーラーの適性のある奴はいたか?」
「はい、イミル様とサラ様が適性をお持ちですわ。」
凄いな!とミウが拍手をした。
イミルは恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。
「へえ、イミルと僕が適性あるって、どうやって分かったんだい?」
「お前達、紋章をアニーから受け取っただろう?武器はファイタ―しか使わないから、あれはファイタ―からしか渡せないようにできていて、同時に他の適性を持つものかどうか判断することもできるんだ。
5人中2人もヒーラーになれるんだ。凄いことだぞ。」
じゃあ、二人はヒーラーになるのだろうか。
イミルはあの訓練から抜けられると喜んでいる。
「あー、残念だが、二人にはヒーラーとファイタ―のどちらにもなってもらう
ぞ。戦えるようにした方がいいからな。」
・・・・イミルはガッカリしている。
サラは苦でもない、という顔をしているが。
「まあ、ヒーラーの訓練を二人には重視してもらうから、ファイタ―の訓練はさほどきつくないようにしてやる。」
それでも少し泣きそうになっているイミルの顔をパールは覗き込んだ。
「おい!」
「は、はい!?」
イミルはビックリして背中がまっすぐになった。
「もうさっきみたいな訓練うけなくていいっつってんだからウジウジしてんじゃねぇ。まあ、お前ファイタ―向いてなさそうだったしぃ?ヒーラー重視でやるっつってんだから俺達残り組より多少楽できんだろぉ?」
フン、とパールは正面をむいて元の体制に戻った。
意外だった。
少し分かりにくいがパールなりに気を使ったのだろうか。
確かに訓練中のイミルは何度も膝をすりむいていたし、足も一番遅かった。
それに、ずっと泣いていたし。
傷はマイに全部直してもらった。
「うん・・・。分かったよ。」
イミルは鼻をすすりながらも、ヒーラーにもなることを決めたようだった。
「そうか、じゃあ明日から二人は別の訓練をする。私とマイが見てやろう。」
その後一ヶ月、俺達は訓練をし続けたのだった・・・。
続く




