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滑舌の悪さ

 朝の挨拶というのは実に不思議な儀式であります。私も勤め人の端くれとして同僚に向かい多少は人間らしい温度を帯びた言葉を投げかけようと思いそこで少し「おはようございます朝晩寒くなってきましたね」と言った

 ところが、どうしたことか相手の同僚は目を丸くして「えっ!そんな種類あるんですね!」と答えました。

 私の胸中は一瞬にして凍結。朝晩の寒さ? そんな分類学が私の口から勝手に飛び出していたのでしょうか。まるで図鑑に「朝型の寒さ」と「晩型の寒さ」が並んでいて、研究者たちが標本箱を広げて議論しているかのようではありませんか。

 その場で「いやいや違うんです、ただ朝晩寒くなってきましたねと言ったんです」と言い直す勇気もなく曖昧に笑ってやりすごしました。

 が後になって一人で思い出し布団の中でのたうち回りながら自分の滑舌の悪さを呪いました。

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