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月曜日の透析

 水を飲みすぎた。まあ、いつものことだ。ペットボトルの水は私を挑発するんだ。「ほら僕を飲みたいだろ、どうせ君には断れないんだろう?」みたいに。で私はその挑発にあっさり負ける。私は人間だし喉も渇く。

 問題は月曜日だ。土曜日、日曜日と透析が二日空く。私の体はそのあいだに着実に水を貯めて月曜の夕方にはもはや人間というより巨大な水風船のような存在になっている。歩くたびに自分の内臓がちゃぷんと波打つ気がする。

 病院の体重計は、いつも冷酷に私を裏切る。私は心の中で「頼むから少しでも体重を軽く表示してくれ」と祈るんだけど体重計は一ミリも忖度してくれない。数字は容赦なく跳ね上がり医師は渋い顔で「水分を控えてください」と言い看護師は「頑張りましょう」と優しく笑う。だけど私の心の声はこうだ。いや頑張るのは透析機械の方だろう。

 そして結論にたどり着く。──月曜日は私が反省する日じゃない。(反省する日でもある)透析機械が泣きながらフル稼働する日だ。

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