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SALTの日記帳  作者: SALT
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SA フードコート

昨日サービスエリアのフードコートにてのこと。

あるお客さまが困惑した面持ちで私(フードコート従業員)に声をかけたのだった。

「ラーメンを、間違えて二つ買ってしまったのですが、どうしたら……」


私は脊髄反射のように言ってしまった。

「では、二つともお召し上がりになればよろしいのでは?」


その瞬間、隣にいた社員が実に優雅に、だが断固たる態度で言った。

「申し訳ありません。返金させていただきます」


――なんと美しい正しさ。

私はただ呆けたようにそのやりとりを見つめていた。

そして、その後私は店長に注意された。


「お前少しは考えろ」


ああ、わかっている。考えれば分かることなのだ。

しかし私には、その「すぐ」が、どうにも手の届かぬところにあるのだ。


恥ずかしい。悔しい。哀しい。

だが少し笑える。人間なんて、そんなものだろう?


私は今日も少しだけ肩をすぼめて生きている。

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