第15話:お土産屋で「守護霊様ですか?」って聞かれたんだけど!?
修学旅行2日目。
観光地で自由行動スタート――ということで、俺たちはお土産屋通りに繰り出した。
「無念くん、これ見て〜!“厄除けまんじゅう”だって!」
「いや俺が食ったら逆に呪われるまであるよ!?
たぶん“霊体の中で逆流して爆散”とかするやつだよ!?」
そんなこんなでフラついてたら、
ある小さなお土産屋に吸い込まれるように入った――らしい。
……気づいたら、店員のおばあちゃんと目が合ってた。
「……あなた……見えるわ……とても強い守護の気配……」
「ちょちょちょちょ待って待って!?
俺、ただの幽霊なのに!? なんか今、“守護霊ポジション”で歓迎された!?」
おばあちゃん、俺の手を取り(※当然すり抜ける)ながら言う。
「さすが……この子を見守っているのね……」
→横にいたの、灰島。
「いやなんで!? 俺、灰島の守護霊になってんの!?
逆だろ!? 俺が毎回コイツの対応に霊圧削られてんだけど!?」
灰島:「まぁ、俺も“そういう気はしてた”」
「乗るなァァァァァァァァァ!!!!」
さらにおばあちゃん、勝手にお守りを差し出してくる。
「これを持って……いえ、霊体には難しいわね。じゃあ、貼る?」
「いや貼るってどこに!?
俺、シールみたいに使われんの!? “守護霊ステッカー”じゃねぇぞ!!!」
その時、店の奥から孫らしき若者が出てきて一言。
「ばあちゃん!また変な客に話しかけてる〜!
そこ誰もいねーって!」
「うわあああああああああああああああ!!!
思いっきり現実返ってきたァァァァァァ!!!!
俺の存在、**“一瞬の奇跡”で認識されてただけ”**ってやつ!?」
その後、店から出る際に、なぜか店内の風鈴がひとりでに鳴った。
「……ふふ、やっぱり霊力があるのね」
「もう黙っててくれええええええええええ!!!!」
こうして俺の修学旅行――
集合写真に映らないまま、何事もなかったかのように幕を閉じた。
たぶん、いや確実に、
俺の思い出は、クラスメイトの記憶の中にしか残ってない。
でもまあ、それも悪くない。
写ってないけど、俺もちゃんとそこにいたってことで。
次回――帰ってきた日常。
透けてるのに“風紀委員に服装注意される”地獄、始まる。




