表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おやすみが閉じ込めてくれた無限

作者: まらみく

言葉の裏には計り知れない思いが含まれていると私は信じて生きてきました。どんなに悪いことをした犯罪者の発言にも、何かしらの意味を考えたいと、そう思ってきました。私は、やり切ったうえで初めて意見を主張することができ、これが覚悟であると感じています。

今回は初心者として未熟な部分が多く、文も拙いですが、色々と考えながら読んでいただければ幸いです。どうぞお手柔らかにお願いします。

最近、現実と夢、目に見えない何かが私たちの心に深く影響を与えているのではないかと、ふと思うことが多くなった。どこか遠くに置き忘れてきたものが、実はもう手に届かない場所にあるのではなく、死という不可避の力により、置いていかざるを得なかったものがあるのかもしれない。その思いが、胸の奥にひっそりと潜んでいる気がしてならない。


あれは、高校生の頃のことだ。友人たちと一緒に行った旅行のことを、今でもはっきりと思い出す。正直言って、私はあまり旅行に乗り気ではなかった。心のどこかで、他に行きたい場所がある気がして、渋々参加した。しかし、あの日のあの瞬間だけは、どうしても忘れられない。


水族館を後にしたあと、お腹が空いたので、みんなで近くのレストランに入った。メニューを手に取り、注文を決めるその瞬間、突然私の心が引き寄せられた。目にしたのは、影すら見えないその人の姿。それなのに、何の前触れもなく、私はその瞬間から心を奪われてしまった。まるで、以前どこかで会ったような、夢の中で何度も繰り返し会ったような気がした。顔も、声も、何もわからない。ただ感じたのだ。彼女がそこにいると。それは言葉では表せない感覚で、運命としか言いようがなかった。


私は人見知りで臆病で、勇気がない。それが私の本当の姿だと自覚していたから、結局、声をかけることができなかった。お店を出るとき、私はみんなに先に帰るよう説得して、トイレに言い訳をつけて、彼女の元に向かおうとした。でも、その勇気を出すことができず、結局そのまま何もできなかった。あの時、あの瞬間、もし一歩踏み出していれば、何かが変わったのだろうか。そんな後悔が、今も胸に残っている。


その後、帰りの電車、フェリーに乗る間、私は顔も性格も、声も何もわからなかった。ただただ、あの瞬間に感じた強い思いだけが心に残り、町の景色が浮かんできた。友達が「かわいい」と言った言葉、大海老天丼と小エビ天丼を間違えられたこと、どれも今となっては笑い話だ。しかし、あの時から、私は運命や夢の存在に対して、確かな感覚を覚えるようになった。


あの頃の私はまだ、夢と現実の違いが曖昧だった。ただの思い込みだと思っていたけれど、あの日、私は確信した。現実と夢は、時に交錯し、私たちを深い場所へ導くものなのだと。あの人に出会ったことで、私は、夢の中で何度も感じたような予感が現実となる瞬間を、初めて知った。


あれは、単なる偶然ではないと思う。間違われていたのは、私の中での思いが、無意識に現れた証拠だったのかもしれない。景色に感動し、何もかもが一つになった瞬間に、私はそれを感じた。運命だとしか言いようがない。


そして今、私が感じている強い思いを、もしあなたが少しでも感じ取ってくれるなら、きっと何かが繋がっているからだろう。夢は科学的には脳の活動であり、ただの無意識の産物だとされている。しかし、私たちが夢を見るその瞬間、無限の想像力を手にし、心を動かされる。これが普通だと言えるだろうか?


現実と夢の境界は、時に非常に曖昧で、何が本当で何が幻なのか、その答えは決して出ないだろう。しかし、私はその問いを続けることこそが、私たちの深層に繋がる鍵だと思う。他人の言葉や常識に縛られるのではなく、自分自身で考え、答えを見つけることが、私たちを真実へと導いてくれるのだと信じている。


私は、夢が私たちを繋げ、すべてを掬い上げてくれるものだと感じている。そして、この文を読んでいるあなたが、実は私自身である可能性もあるのかもしれない。それは、私が過去に書いたものなのか、未来の私が振り返っているものなのか、どちらでもいい。ただ、この瞬間に何かを感じたのであれば、それがすでに繋がりであり、運命なのかもしれない。


あの時、出会ったあの人は、今、この世のどこにもいないのかもしれない。もしかしたら、別の人生を生きているのかもしれないし、時間を超えてどこかで生きているのかもしれない。どんなに遠くても、どんなに時が経っても、私はもう一度、夢の中ででもいいから彼女に会いたい。夢の中なら、時間も場所も超えて、再びあの瞬間を感じることができるから。


もしその時が来たなら、今度こそ、もっと深く、もっと大切に伝えたい。どんなに時間が経っても、どんなに遠くに行っても、心の中に残るこの想いを。

今回、初めての作品を発表することになりましたが、あなたという人と作品を通じてつながることができたことを、何より嬉しく思います。今でもなぜこんなことをしているのかはわかりませんが、それでも次回も挑戦してみたいと考えています。

文が拙い部分が多く、申し訳ありませんが、これから精進していきます。

もしご意見や考えがあれば、ぜひお聞かせいただけるとありがたいです。

いい夢も怖い夢も含め、皆さんが素敵な夢を見られますように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ