工具とは、なんぞや? ネジの破損、ボルトの破損、(1)外れないどうしよう編
機械、車、バイクいじりで、ボルトの頭の角が無くなったり、ネジの頭のプラス部分がぐにゃぐにゃになったり・・・あなたは、こんな時ありませんか?
サイズ違いの工具を使用したり、ボルト、ネジの腐食だったり、はたまた、ネジ部分の固着だったりといろいろあります。
あなたは、こんな時どう対処しますか?
対処方法はいくつもありますが、どれが正解というものはなく、ボルト、ネジが外れて、相手側(本体)が使用可能になることが、正解なのです。
ボルトやネジはダメになっても、交換すればいいのですが、相手側(本体)がだめになった場合、交換するのが、容易ではありません。
もしかしたら、生産中止の機械かもしれません。
バイクや車などの旧車などになりますと、部品自体の供給が無くなってたりします。
ではどうするか?
まず簡単な方法から言います。
当たり前ですが、サイズの合った工具を使用しましょう。
これで、ボルト、ネジが外れなかった場合、浸透潤滑スプレーをネジに吹き付け、数分待ちます。
スプレー後、すぐに回そうとせずに数分待つのがミソになります。
だって、油が浸透しませんから。
それから、ネジ、ボルト等を回すのですが、一気に回さず、じっくりと力を掛けましょう。
ネジなんかは、すぐに頭の十字部分がダメになりやすいので、注意が必要です。
ボルトなんですが、スパナよりメガネレンチ、もしくは、ラチェットレンチを使用しましょう。
次に、メガネレンチの後ろを緩め方向に叩くなどもあります。
これで外れないようであれば、ハンマーで、軽くボルトやネジをたたいて、ショックを与えます。
それから、スプレーして、数分待つ、そして回すと回るときがあります。
次に、ショックを与えながら回すという方法もあります。
これには、ネジの場合、普通のドライバーでは無理で、貫通ドライバーとハンマーを使う方法が一つ目にありますがコツが必要になります。ネジを貫通ドライバーで緩め方向に力を入れられるようにし、ハンマーでドライバーの後ろの部分を叩くと同時に回す、文章で読む分には簡単なのですが、やってみると、意外とコツが必要になります。
2つ目には、ハンマーとインパクトドライバーと言うドライバーを使用する方法です。
最初に、ネジにドライバーを押し当てながら、緩め方向にグリップが少し回ります、しっかりグリップを持ちハンマーで叩くと、ドライバー部分がバネの力で回る。
そんな機構の付いたドライバーです。
種類によっては、ラチェットレンチのソケットを取り付けられるタイプがありますが、その場合は、インパクトレンチ用のソケットを使用してください。
インパクトレンチ用の方が、頑丈に出来ています。
ハンドツールであるラチェットレンチのソケットは、肉が薄く作られているため、割れる恐れがあります。
破片が飛んできたりする恐れがある為、必ずインパクト用を使用しましょう。
筆者自身、夜の暗い所で作業した時、テキトーにソケット付けて、叩いたらソケット割れました。
よ~くみたら、インパクト用のソケット付けてたと思っていたのに、普通のラチェットレンチの
ソケット・・・・・・ライトで照らせば、工具を壊さなかったのに。
他にも、ネジ、ボルトを火で炙るなどの方法もあります。
熱の膨張を利用するんですが、使用できる箇所が限られてきます。
逆に冷やす方法もありますが、液化窒素などが必要になり、一般的には無理があります。
パイプレンチでボルトの頭をかませ、回す方法もありますが、それは、ボルトの頭の角が無くなったときに、試しましょう。
角があるのに、パイプレンチ使ったら、角が削れレンチでは、回せなくなります。
電動ツール、エアーツールのインパクトレンチを持っていれば、それが一番なのかもしれませんが・・・・
普通の家庭では持ってませんね。
他にもやり方は、ありますが、今回はこの辺で・・・・・・。
次回は、ネジの破損、ボルトの破損、(2)ボルト、ネジ外れたけどネジ山がダメみたい編でお逢いしましょう。