お出迎えあってもいんじゃない?
17歳の引きこもり男子高校生が転生してしかも魔女?!
さらに戦争に巻き込まれて……って感じのを書いていきます
俺は。17歳にして不登校である、炭谷陽。
不登校っていっても友達はいるはず……うん、少なくとも一人はいる。
ただただ学校がめんどくさいから不登校なのだ。
それでだ、今日はいつも通り友達と格闘ゲームで遊んでた。
でもな、闘ったら相討ちになって、その直後に目の前が真っ暗になっちまった。
めまいで似たようなことになることはよくあるんだけど、でも何かが違う。
暖かくて、何故か安心感があって、既視感があるような無いような、、、?
微かに聞こえてくる人の声も、日本語ではなく地球のどこにもなさそうな言葉。
ハルはそのまま知りもしない言語に身を纏われながら深い眠りについていた。
そして、気づくと森に囲まれた場違い感のある丘に生えた木の下に居た。
「これはもしかするともしかするのか?」
周りを見渡すと、知らない動物に知らない景色。
この前居た暗いところの時から、かなりの時間が経ったような気がする。
「ほほぅ、やはりか」
「近頃感じていたのだよ俺を誰かが呼んでいるとなっ!」
「よし!決まったー!」
「厨二病は卒業したつもりだけど、興奮すると咄嗟に出ちゃうな」
ハルはひとりの世界に没頭し、他を寄せ付けない程の独り言を延々と見知らぬ大地にこぼしていた。
「まじでなんもねー場所だな、まあそんな贅沢いってられるかってかんじだけど」
長年の夢である異世界転生が急に叶った喜びと、それであって雑すぎるお呼び出しにハルの頭は逡巡を巡らせた。
「歓迎されてんのかはわからんけど、来ちゃった以上は思う存分、楽しませてもらうぜ!」
そう言ってハルは細くも芯のあるその腕を挑発するかのように天へと掲げるとあてもなくただひたすらに歩き出した。
「勢いで飛び出しちまったけどよ、まず何したらいいんだ?」
「やっぱ人には会いたいよな、でもその前にとりあえず食い物が欲しい。うん、食い物探そう。」
「食べ物とはいえたくさんあるけど取りやすそうな木の実とかを重点的に探したいところだな。辺り一面森だから無いこた無いと思うけど、日が暮れる前には見つけたい。」
ハルは、地を食おうとして地に食われるなんてことはしまいと、血眼になって探した。
「やべぇ、ちょっと腹減ってきた。急がないと」
そう言葉を発しゴールは見えないもののラストスパートかけ、今まで危なそうで行かなかった崖付近の探索を始めた。
すると、赤い実のなる木を見つけた。
やっとの思いで見つけた実だがハルは少し警戒した。
「やっと見つけた実だけど、もし毒があったら――いや、背に腹はかえられない!」
そう言うと、ハルは思い切って実にかぶりついた
「……美味しい!」
「なんだこれ?!例えるなら、マンゴーの滑らかさにりんごのさっぱりした甘みがあるみたいな感じだ」
「うーむ、この果物にはリンゴーという名を授けよう!」
部屋に寝ているだけで金も食べ物も運ばれてきて、自分で何かを成し遂げたことなどなかったハルは心の底から猛省すると共に達成感をおぼえていた。
「ふぅー、ご馳走様。にしても果物だけでお腹満たしたのなんて初めてだったわ!下痢になりそうだな」
「まー、でも美味しかったし、いっか!」
「ん、なんだ?地面がゆれて――」
「――――ドシドシドシドシドシドシ……」
ハルの見る先には猪のような魔物の十数体はいるであろう群れが映っている。
「あ、終わったわ。」
ハルは勢いよく迫る魔物の群れを前に恐怖で動くことができず、死を悟りゆっくりと目を閉じた。