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1 自己紹介をはじめましょう!

床は大理石、壁は一面ルネサンス美しい装飾、テーブルは明らかに冷たい鉄製。

くわえて椅子はすべてどっしりとした切り株というまったく不自然な大部屋でそれは開かれていた。


ガヤガヤとした、こんな大部屋でも満員だろうという程の人の数。

いや…正しくは、"生き物"の数。



「はいはーい、みなさんお静かにーぃ!」



おそらく部屋の正面なのであろうポッカリ開いた入り口の前で、

艶やかで個性的なドレスを身にまとった女が叫ぶ。

いや…ただしくは、"たぶん"女。もしくは"メス"。

彼女の肩上でカット…肩上までしかない人間と比べれば極太の頭髪には、それぞれ小さな頭がついていた。


シューシューとしきりに細い舌を出し入れする小さなヘビの頭が。

少しざわつきが収まったところで、主催者なのか幹事なのか、その艶やかな衣裳の女は言った。



「これから一人ずつ自己紹介してもらいまーっす!種族とお国だけでいいのでよろしくね!

 あたしは海淵の国のメデューサ。この隣のがペルセウス。じゃあ左端からどんどん進めて」


「俺は荒野の国の渓谷から来たウルファス。人狼だ。こっちはアルフィー」


「水源の国から来たスィリアよ。彼はフィアレア、エルフよ。よろしくね」



メデューサが指示したとおり、次々に簡単な自己紹介をはじめる生き物たち。

彼らは自国の者男女1名ずつ連れて、それぞれ異世界の異種族である自分たち以外の自己紹介を聞いていた。

興味深そうに聞き入る者もいれば、あからさまにジロジロ眺める者、まったく興味のなさそうな者もいた。



「儂はガンダルシアから来たジョージ・マルクスじゃ。此奴はセフィリア、儂の助手を務めておる」


「宜しくお願い致します」



年寄り魔法使いの挨拶に溜息をつく者、誠にそれらしい髭に感嘆の息を漏らす者、

はたまた真逆に、若く美しい助手に溜息を漏らす者、実に様々、傍から見ると不思議な光景だった。



「さぁ、私たちで最後ね。私たちは人間界から来たマキノコトヨよ。

 この人はキタノミツヒデ。何の力もないけどどうぞよろしく」



人間を最後に終わった自己紹介を聞いて、にんまりと笑ったメデューサはまた声を張り上げた。



「じゃあここいらで始めましょ。

 さぁ! みなさん楽しんで!!異世界同士の合同コンパ!!

 何をするのも自由!ただし人目を堂々通れることが条件よ!」

初★コメディ&異世界です

ダメなところ、よかったところ、何でもご指摘お願いします

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