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『ヒロイン1は勇者さまっ!!』

いやもうタイトルですでにスランプ☆

…どうかあたたかい目でご覧ください…

「なぁ…勇者さん勇者さん〜…?いつになったら俺を倒してくれるんですか〜?」


ープニップニッ


「も…もう食べられないよぉ…げろぉ…」


「あのよぉ〜…もうこれで何回目だよ〜…。」


魔王ー100戦中100勝0敗

勇者ー100戦中0勝100敗


これが魔王と勇者の命をかけた戦い…はずだったもの



ーーーーーーー3ヶ月前



世界の4分の1をその手中に収め、ありとあらゆる暴虐を大陸中に示した魔王…(と言われている)シュウは玉座に座っていた。


そこに…


『おい魔王!!貴様を倒しに来たぞ!覚悟しろっ!!』


と、突然目の前の5mはあろう鉄の扉をぶち破り、なんとも強そうな装飾が施された黒の甲冑を着た者が現れた。


『ふはっ!!ここまでやってくるやつが現れるとはな…!!?ふっ…久々に血がたぎる!!!』


魔王は大陸中の強敵をねじ伏せ、強過ぎていたが故に自分を殺すほどの、更に強敵を求めていた。


『もう…我ら人間の村を襲わせはしない!!行くぞぉおおおお!!!!!!』




ーーーーーーー現在




と、前振りはかっこよくしといて……いきがって目の前に倒れているこの勇者さまは魔王を倒すべく魔王城にやってきました。


この魔王の玉座まで来た者は何人たりともいない。

なぜなら城の周りはかなりハイレベルのリザード、ネクロマンサー、ミノタウロスがうじゃうじゃいてここにくることができないからだ。


いやーーくることができない…とは、弱過ぎて死ぬ覚悟で来られても殺してしまえば世間的に悪評判になるし、死体くさいし処理するのがめんどくさいとわかったので引き返してもらうよう一言声をかけたら案外素直に帰ってもらえたーーというのが現実か。


先代魔王…俺の親父、ガイアは先代勇者と闘って死に、この魔王城ごと世界の4分の1を覆う暗黒大陸とよばれる敷地を俺に委託して死んでいった。(と世間では言われているのでそうであろう)


んで、そりゃもちろん?魔王の息子ですから?今の所なんとも言えない程のすんごい力を持って生まれ、一応次期魔王選挙と題し暗黒大陸武闘会とかいう大会で優勝しちゃって、見事最強の座の魔王となり玉座でドーナツを食べながら色んな女の子とイチャコラしている事を妄想していたら?


『おい魔王!!きさma…ーーーーー!!』


突然目の前の5mはあろう鉄の扉をぶち破り、なんとも強そうな装飾が施された黒の甲冑を着た者が現れた。(使い回し)


きたきたきたきたぁぁぁあああああ!!!!!!!!

え?マジで?やっべ…勇者…勇者来たよこれw魔王倒しにくるという勇者さま来ちゃったよこれww

え?どうしよw俺、倒されちゃうの?ここまで来れるやつなんて初めてだから……強いんだよね?うっはw

魔王たんピンチ〜〜!!!☆




と期待していたのに……




ーー戦い初めて2分…

『くっ…ここまでやっても傷一つつけられないとは…やはり魔王、強過ぎる…!』




ん?あれあれ〜?勇者さま弱くね?いやいやいや?まっさか〜…こんなので終わるわけないじゃんwねぇ勇者さま?


『おい…世界で言う、魔王を殺すことのできる者…勇者とは…この程度のものか…?』


『ふっ…魔王を殺す勇者が倒されるとなれば…それは勇者ではなかったということだ…だが!!今までの私はまだ80%もの力しか出していない…次は本気で行くぞ!!』


あ、うん。だよねだよね〜wまだ本気じゃないから宣言いただきましたっ!

てか…あんたのその黒光りするその甲冑…人間界の最強しかきれないものでしょ〜…?あんたそりゃもう立派な勇者さまじゃーんっ!!


ーーそんでまた1分後

目の前で横になる勇者さま

『ガハッ!!まさかここまでとは…手も足も出ない……これだけ私が本気でやっているというのに、貴様はその玉座から移動しようとしない…私の恥を晒そうといたぶっているのかっ…!?鬼畜め…殺すなら殺せっ!』


え、えぇえええええ!?

いや、そりゃ魔族が住む暗黒大陸で1番強いというものの……なっ…ゆ、勇者…くっそ弱ぇっ!!?


『ふっ…とりあえずここまで来たのだ…殺す前にその甲冑の下を見せてもらおう。どんな剣豪なのだろうな。』


と、とりあえずどんな人がここに来たのか、一応帰ってもらう前に顔を見ようと頭部の鎧を外した…


できればゴリゴリのいかにもイカつい勇者ヅラのおっさんだろうと思っていたが…まぁ、作者兼神様の事だから案の定ーーーー


勇者さまは可愛い女の子でしたーー

これから欲を詰め込む予定です……ぐふwぐふへへへへへww

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