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暇潰し  作者: 二月満
6/10

かたおもい(笑)



磯崎英輔(いそざきえいすけ)


激しくクール。

そのクールさは道行く人々を凍て付かせる程。……なんて事はなく、只口下手で人とコミュニケーションが取れていないだけ。

なんとなく人に避けられている気がするが、それは自分が威圧感たっぷりで歩いているからだという事に薄々感づいている。


 

雛形正晴(ひながたまさはる)


余り目立たない眼鏡っ子。

気は優しいが力持ちではない。

間が持たなくなったら取り敢えず笑っておけば良いという典型的日本人属性系ヘタレ。



花丸圭太(はなまるけいた)


顔が名探偵バーローに出て来る関西弁高校生探偵の様に黒い。

英輔が好きらしく執拗に追い掛け回しているが、全く相手にされていない。

常にプラス思考で、友達に居られると若干面倒臭いタイプ。



 



 

【昼休み・職員室前】


英輔(………。今までの日番、根こそぎサボってやがったな)


正晴「……あれ? 磯崎君、どしたの?」


英輔「(誰だ……?)あ……荷物が……、」


正晴「多いね、半分持ってあげるよ。」


英輔「あ、ああ……。」





【教室】


正晴「ついたね、お疲れ様。」


英輔「あ、あ……」


友A「正晴、トイレ長いよー。」


正晴「あー、ごめんごめん。なにやってんの?」すたすた


英輔(………。お礼言いそびれた……)


圭太「やっほおーーっい! 英輔ちゃんっ! やーーっと顧問に開放されたじぇえ〜!」


英輔「うるさい抱き付くなきえろ」

(うるさい抱き付くなきえろ)


圭太「何それヒドッ! つーか「」と()の中一緒じゃん!」


友B「っていうか、正晴なんで磯崎君と荷物持ってきたの?」


正晴「トイレ行った帰りに寄ったら荷物多くて困ってたから。」


友A「お前優しいなー。」


英輔(……トイレの帰り……? わざわざあそこまで行かなくても、トイレは教室の隣りにあるじゃないか。……もしかして、荷物が多いと知っていたからわざとトイレに行くふりをして………?)


圭太「英輔ちゃーーん、えーすけちゃーん! 話聞いてよー、もうっ、このツンデレさんっ!」


英輔(……そんな。わざわざ俺のために……。あ、だめだ、こんなこと……ああ、顔が暑い。トイレ、トイレに……。)バタバタ


圭太「え? ちょ、英輔、ちょっと待てよ! どこ行くんだよ!」ドタドタ


友B「日番の荷物って職員室前だろ? 何であんな遠くまで行ったんだよ。」


正晴「だってトイレなんかどこも凄い混んでてさ。」


友A「あー、まじドンマイだな。……あ、つーか今週のジャンプ読んだ?」







【放課後・昇降口】



英輔(名前……雛形君、っていうのか……。また話してみたい)


圭太「あーっ、 英輔ちゃんはっけーん! 一緒に帰ろうぜ!」


英輔「黙れ花丸」


圭太「やだっ、もう! 圭太って呼んで!」


英輔(雛形君を正晴ってよんでみたい)


友A「正晴ー、友B今日部活だってさ。」


正晴「そっか。じゃあ先帰ろっか。」


友A「駅の裏の本屋に立ち読み行こうよ。」


英輔(……俺も一緒にいきたい)フラフラ


圭太「あれ!? 英輔ちゃん、ちょっと、どこ行くの!?」





【本屋】


英輔(……付いて来てしまった……)ドキドキ


友A「あー、すげーイイトコで終わってるし。」


正晴「あはは、それはしょうがないでしょ。」


友A「まーねー。」


英輔(友Aって奴、帰んないかな……)


圭太「ぎゃはははは、このマンガまじウケるし! ハンパねぇし!!」


英輔(ついでにコイツも帰れば尚いいんだが)


友A「あ、俺そろそろ時間ヤバいわ。」


英輔(………!)


正晴「じゃあもう帰ろうか。」すたすた


英輔(ああっ……。)


圭太「ひぃーっ! もうコレまじヤバい、ちょっと、英輔ちゃん! 見てコレ!!」


英輔(そしてコイツと俺だけが残った……。)







【朝・教室】


ガラガラ


英輔(あ……雛形君だ、挨拶したい)ドキドキ


正晴「あ、磯崎君、おはよう。」


英輔「あ、おはっ、おはよう。」

(挨拶してくれた、嬉しい)きゅん


圭太「英輔ちゃーーん! おっはようーー!!」がばっ


英輔(一気に最低の気分になった)





【体育】


英輔(頑張って雛形君にカッコいい所を見せよう)


正晴「今日はバスケだね……俺苦手なんだ……。誰か教えてくれないかな」


英輔(俺の所に来たらいっぱい教えてあげるよ)ドキドキ


友B「俺バスケ得意だから心配すんなよ!」


正晴「ホント? ありがと!」


友A「お前バスケ部だしなー。」


英輔(友Bにだけは絶対負けない)イライラ


圭太「英輔ちゃんのために頑張っちゃうぞー!」



―――――



英輔(友Bのチームに圧勝したぞ!)


正晴「負けちゃったけど、友Bカッコ良かったよ!」


友B「サンキュー、お前にいわれたら何か救われたわ。」


友A「しかし花丸君はすごかったなぁ。」


英輔(……雛形君……。)しゅん


圭太「やっしゃあああ! 英輔ちゃん、どーだ、惚れただろっ! 俺に惚れただろ!!」







【昼休み・教室】


圭太「あれー、英輔ちゃん今日は弁当?」


英輔「……ああ。」

(雛形君は毎日お弁当だから)


圭太「えー、じゃ、購買ついてきてよ」


英輔「嫌だ。」

(付いて行ったら雛形君が見れない)


正晴「あ、花丸君購買行くの? 俺、よく分かんないから付いて行って良いかな?」


圭太「やあーーっだ! 俺は英輔ちゃんが良いんだあああ!」


英輔「黙れ死ね」バンッ


圭太「もぎゅっ!」


正晴「花丸君! ……磯崎君、駄目だよ、そんなことしたら……」


英輔(あ、雛形君に嫌われてしまう)サアアー


圭太「いやーん! これがホントの愛の鞭なのね〜! 英輔ちゃーーん!!」


正晴「あ、二人は仲良しなんだね……。ごめんね、邪魔しちゃって」すたすた


英輔(雛形くーーーーん!!)






おわり、的な


続きを書くとしても台本!



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