片思い(笑)
台本形式で書いた「かたおもい(笑)」の続編となっております。
なんかいろいろやっつけ仕事過ぎて申し訳ないです
花丸圭太もうちょっと弄りたかったです
【人物紹介Vol.2!!】
磯崎英輔
前回に引き続きこの話の主人公。
正晴が好きだが話しかけられない。
最近は放課後のストーキング技術に磨きをかけている。
ヤンデレ気質あり。
雛型正晴
英輔の思い人。
基本的に誰にでも優しいので英輔にこれといった感情を持って接しているわけではない。
大体友Aと友Bと一緒に行動している。
花丸圭太
相変わらず面倒くさい。
最近はポジティブシンキング等という書籍を買って読んだらしくさらにウザさに磨きがかかった。
スポーツ推薦でこの学校に入ったがあまりにも部活に参加しないため顧問に目をつけられている。
【朝・教室】
英輔(雛型君を好きになってから3ヶ月くらいたったな……。)
英輔(もっと仲良くなりたいけど自分からは話しかけられない)
正晴「あ、磯崎君おはよー。」
英輔「おは、お、おはよ……。」(そして相変わらずどもってしまう)
英輔(雛型君が話しかけてくれるのなんて、朝の挨拶くらいだ。)
英輔(何かもっと接点が欲しい……。)
圭太「えーすっけちゅあ~~ん! おはよっす~~!!」だきつき!
英輔「やめろ殺すぞ」(東京湾と相模湾位は選ばせてやる)
正晴「あはは、本当に二人は仲がいいね。おはよ、花丸くん。」
圭太「おおーうよ! 俺とえーすけちゃんの仲だからな! 邪魔すんなよ、雛型!!」
正晴「しないよぅ~。」クスクス
英輔(………。)
英輔(その前に俺が花丸とできているという不愉快な誤解を解かなくては……。)
【HR】
司会A「では、後期の委員を決めたいと思います。」
司会B「前期に委員を経験しなかった人は教卓の周りに集合してください。」
英輔(委員か……ダルいな。)
圭太「えーすけちゃんなににする~? 俺は英輔ちゃんとだったら何でもいいぜ。二人で! 永遠の! 愛を!!!」
英輔(うぜえ。)
正晴「友A、どれが楽かな?」
友A「あー、俺前期友Bと風紀だったけど仕事ほとんどなかったぜ。」
正晴「じゃあそれにしよ。」
英輔(こ、これだ………!!!!)
圭太「あーでも風紀だけはナシな、顧問が担当なんだよ~。」
… … … … … … … … … … …
司会A「じゃあ風紀委員やりたい人~」
正晴「はいっ」
英輔「………。」挙手
司会B「じゃあ雛型君と磯崎君で決定な。」
圭太「なんでや~~~!! 何があかんかったんや~~~~!!! えーーーーすけちゃああああああんん!!!!!」がし!
英輔「離れろ花丸」(そして失せろ)
英輔(雛型君と同じ委員だ……。これでもっと喋れるようになるかも)ドキドキ
正晴「磯崎君、花丸君と一緒じゃなくてよかったの? 変わろうか?」
英輔(……雛型君! 誤解だ、俺は花丸とは何もないんだ、ほ、本当に好きなのは……ごにょごにょ)
圭太「まじで!? 雛型君ってばちょうやさしい~~!! 俺英輔ちゃんのためだったら顧問ぐらいマジで! 難なく! 耐えちゃったりしちゃったりするからねぇ~!!」
英輔(嫌だ! 雛型君、雛型君……!!)
司会A「ええ~、もう書類書いちゃったよー。」
圭太「何とかしろ、馬鹿!」
英輔(イラッ。)
圭太「なんでいきなりペンで書いちまうんだよ~!! もう~、死ねよおまえ~!」
英輔「……黙れ。失せろ。」ぐい
圭太「え、英輔ちゃん……?」
英輔「冗談もほどほどにしろ。」
英輔「周りも見えないのかお前は。」
英輔「お前だけの勝手が許されると思っているのか。」
英輔「お前が死ね。」
英輔「後司会Aに謝れ。」
英輔「………。」(いっぱい喋って疲れた)
圭太「………。」
正晴「い、磯崎君……。」
圭太「………。」
圭太「………か、かっけえええええ!! えーすけちゃんまじかっけーーーーーーーー!!!」
英輔「……は?」
圭太「億の単位で見直したッ!! すまん、司会A!! 俺もうウサギ小屋当番とかでいいわ!」
司会A「え、う、ウサギ小屋当番なんてないよ……。あー、じゃあ体育委員(一番面倒くさい)とか頼んでもいい?」
圭太「なんでもこいやああああ!!!」
英輔(とりあえず、よかった、のか……?)
【放課後】
司会B「委員になった人は委員会があるからちゃんと出席しろよー。」
友A「正晴ー、俺今日先帰るなー。」
正晴「うん、わかったー。行こうか、磯崎君。」
英輔「……あ、ああ。」どきどきどきどき
正晴「…………。」
英輔「…………。」(雛型君………。)どきどきどきどきどきどきどきどき
正晴「…………。」
英輔「…………。」(雛型君……雛型君雛型君雛型君雛型君)どきどきどきどきどきどきどきどきどきどいどきどきどきどき
正晴「………あのさ。」
英輔「………! な、なに」(びっくりした)
正晴「その……さっきはごめんね。花丸君は悪くないから嫌いにならないであげて。」
英輔「……あ、」(違う)
英輔「……あ、あ、あの、」(雛型君は悪くない)
英輔「……………ごめん。」
正晴「あはは、なんで磯崎君が謝るのさ。」
英輔「………。」(悪いのは俺……なのかな)
英輔「雛型君は悪くない。」
正晴「……でも、俺が言いだしたことだから。」
英輔「悪くない」
英輔(雛型君………。)
正晴「……ふふ、ありがとう。」
英輔(笑った……。かわいい。)
英輔(いつも花丸の言葉で笑ってるからすごくうれしい)
英輔(ずっと隣で笑っていてほしい)
英輔(雛型君……雛型君雛型君雛型君雛型君)
正晴「着いたよー」
英輔「あ、ああ」(もう着いてしまったのか、早い)
正晴「ここすわろっか。すぐ終わるといいね。」
英輔「……ああ」(ずっと終わらなくていい)
ガラガラ
担当教諭「おーーし全員そろったかー? じゃー委員会始めるぞー、取り敢えず風紀委員長、このプリント通りに進めといて。」
担当教諭「ん~~、なんだ、花丸圭太はいないのかー。あいつ何から何まで逃げやがって。」
正晴「……やっぱり変わった方が良かったんじゃないかな」ひそひそ
英輔「(近い……。)いや……大丈夫だろう」ひそひそ
委員長「えー、じゃあいまから風紀委員会をはじめます。」
委員達「おねがいしますー」
委員長「えー、じつは大変素敵なお知らせがあります。」
ざわざわ……
委員長「風紀委員の仕事が簡単すぎると生徒会で問題になり、今までクラス委員の仕事だった朝門に立って挨拶の仕事がうちに回ってきました。」
委員達「ええーーー!?」
正晴「ええ、面倒だなー。」
英輔「………。」(朝は眠いな)
委員長「仕方がないので、1年1組から毎日1クラス毎に回していこうと思います。」
委員長「早速明日から、よろしくお願いします」
1年1組風紀委員「はいー」
委員長「えーと、係を決めるので3年は残ってください。それ以外は解散。」
1・2年生「ありがとございましたー」
正晴「じゃあ帰ろうか」
英輔「ああ」
圭太「えええっいすけちゃああああああんんんんーーーーーーー!!!」
英輔(うわ。)
担当教諭「あ、花丸圭太!! 今日こそは部活に出てもらうぞ!!!」
圭太「げ! 顧問!! に~げろーーー!」
担当教諭「こら待て!!」
圭太「英輔ちゃんまたあした~~~!!」
正晴「……花丸君、元気だね……。」
英輔「……そうだな」
【かえりみち】
英輔(流れとはいえ……雛型君と一緒に下校している)
英輔(なにを話したらいいのか分からない)
英輔(雛型君は俺のことどう思っているのだろうか)
英輔(ああ、そう言えば花丸との誤解を解かなければならない)
英輔「あの、」
正晴「ん? なに?」
英輔「俺と花丸のことだが」
正晴「うん」
英輔「別に何もない」
正晴「うん」
英輔「うん……。うん?」
正晴「あはは、分かってるよそれくらい~!」
英輔「あ、そ、そうか」
英輔(なんだ取り越し苦労だったのか)
正晴「あ、じゃあ僕こっちだから。」
英輔「あ、ああ……。」
正晴「じゃあね、ばいばい」
英輔「ば、いばい」
英輔(もう今日は一緒に入れないのか、さみしい)
英輔(たのしかった、)
英輔(だから、今さみしい)
英輔(雛型君、雛型君)
英輔(心配だ)
英輔(俺が見守ってあげないと)
英輔(雛型君……。)
英輔(ああ、もうあんなところに)
英輔(まって、雛型君)
英輔(俺がしていることは、ストーキングというやつなのだろうか)
英輔(でも、さみしいんだ)
【とある日の朝】
正晴「おはよー、磯崎君おそいよー!」
英輔「すまない」
正晴「もう、謝らなくていいから! はやくならんでならんで」
英輔「あ、ああ」
正晴「はい、腕章。右腕につけてね。」
正晴「おはようございます!」
生徒A「おはよーござまーす」
英輔「(つけにくい)おはよ、ございます」
正晴「ん? 腕章付けにくい? 貸して。」
ぱちん
正晴「はい、できたよー」
英輔「あ、ありがと、」
正晴「えへへー、どういたしまして~」
正晴「あ、おはようございます!」
生徒B「はよーーっす」
英輔「……おはようございます……。」
… … … … … … … … … … …
正晴「お疲れさま。じゃ、授業いこっか。」
英輔「ああ」
英輔「……雛型君。」
正晴「正晴でいいよ。」
英輔「……あ、」
正晴「俺も英輔君ってよんでいいかな」
英輔(良いに決まっている)こくこくこく
正晴「じゃ次は遅刻しないでよ、えーすけくん。」
英輔「………ああ」
英輔(幸せだ………。)つやつや
【とある日曜日】
英輔(暇だ。)
英輔(部屋にいてもやることがない、どこかに散歩に行こう)
ふらふら
正晴「あれ、英輔君?」
英輔「………!」
正晴「俺んちの前でなにやってるの?」
英輔「え? ………あ、」
英輔(フラフラしていたら正晴の家に来てしまっていた、重症だ)
英輔「散歩していたらたまたま」(本当は何度か後をつけてきたことはあるんだけど)
正晴「あはは、そっか! じゃあせっかくだし上がってく? 俺今暇だし。」
英輔「(………!)ああ」こくこく
… … … … … … … … … … …
がちゃ
正晴「じゃあ何か取ってくるからゆっくりしててね。」
ばたん
英輔(ま、正晴の部屋……。)どきどきどき
英輔(ベットがある。)
英輔(ちょ、ちょっとだけなら……。)
ばふ
英輔(正晴のにおい)
英輔(きもちいい……。)うとうと
がちゃ
正晴「おまたせーって、あれ?」
正晴「あー、寝ちゃってるのかな」
正晴「そっとしておいてあげよう」
英輔「むにゃむにゃ」
正晴「ふふっ、」
英輔「……まさはる…むにゃ」
正晴「俺はここにいるよ」
正晴「おやすみ、英輔君。」
<一応おわり>