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初クエスト

赤目、赤髪の少女はクラネルというみたいだ。スライムに襲われた時に助けてくれて、バルルンにあるクラネルの家まで気を失った俺を運んでもらったみたいだ。そして今は、クラネルと買い物の帰り道だ。なぜこうなったのか思い出してみる。


気がついた俺はクラネルと自己紹介をしあった。どうやら、クラネルはここで1人暮らしをしているみたいだ。バルルンの町に用事があると言うと、しばらくここにいて良いと言われた。旅館などに泊まるには、お金がかかるし、それに女の子と2人きりなんて…

だめだ、いけない想像をしてしまった。

そういう訳でしばらくここにいることにした。


「2人になったなら、食事も2人分いるね」


と、クラネルが言ったので買い物に付き合うことになった。



と、まーこんな感じである。この、バルルンの町はなかなか大きい。大通りは、商人や人で賑わっている。人をかき分けながら進んでいくと、ふと目にとまる建物があった。剣と剣をクロスにしたマークを看板にしている建物だ。その建物の扉には、〈ギルド〉と書かれている。


「なー、クラネル。この建物は何だ?」


と、聞いてみる。


「クエストとかが、あるところだよ。そういえば、カルマって冒険者だったよね。それじゃあギルド長に挨拶しておいたら?」


「ギルド長?」


「うん。冒険者なら、挨拶しとかないとめんどくさいよ。あの人、気が難しいところがあるから。」


「知り合いなのか?」


「私も一様、冒険者だからね。カルマを助けたのもクエストの途中だったから。言ってなかったっけ?」


言ってなかったよと、思わず心の中でつっこみを入れる。とりあえずその、ギルド長という奴に挨拶しておこうと思った。



ーギルド2階ー

ギルド長と言う位だから、てっきり爺さんかと思っていたが結構若い。


「カルマと言います。しばらくこの町でお世話になります」


「ナオと言う。よろしく、カルマ。それでどうだ。さっそく実力を見させてもらおうか。

1番簡単なクエストをやってもらおう」


いきなりかよ、と思いながらクエストを見てみる。ナオギルド長に渡されたクエストは、ゴブリン3体の討伐だった。異世界に飛ばされてすぐに2体倒している。3体なんて余裕だろうと思った。


「それともう一つ。クエストに行くのならパーティーの事も教えておこう。パーティーを組めばパーティー相手の頭の上にHPゲージが浮かびあがる。高難易度のクエストなら必要となるから、覚えておくように。試しに、クラネルと組んでみては、いかがかな?では、幸運を祈る」


ー森の中ー

ナオギルド長に言われた様にクラネルとパーティーを組んでみた。組んでみて初めて知ったのだが、クラネルは、片手剣を使うようだ。俺もこのクエストが終わったら武器とかを新調しようと思う。


「もうじき目的の場所だよ。警戒しておいてね」


「警戒しとく程でもないだろ」


「スライムにやられたくせに」


「うるせー!」


そのような話をしているとゴブリンが見えてきた。俺とクラネルは、同時に武器を抜く。


「そちらの1体よろしくね」


と、クラネルに言われた。さっそくゴブリンの間合いに入る。アックスブレードを放つ。最初の蹴りをゴブリンの足に当てる。ゴブリンは、バランスを崩す。そのままナイフを当てる。スパッという感覚が、気持ち良い。ゴブリンが光となった。クラネルの方を向く。炎がクラネルを包む。そのまま剣を振り落とした。と同時に2体のゴブリンが燃えた。そのまま光となった。強い。

ファンファーレの音が鳴り響く。レベルが上がったようだ。


「帰ったら武器を新調したいんだが、良いか?」


「場所も分からないだろうから、付き合うよ」


二人で顔を合わせて笑いあった。

クラネルに出会えて本当に助かった。

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