彼女と教師
彼女は、音楽教師、担任と仲が悪いだけで後は普通に接している。
「樹斗先生」
たまたま職員室に来たら彼女がいた。
僕は、担任に用があって来たんだけど…なかなかみつからないな。
「あら、そうなんですか?」
何故か彼女は、音楽教師と担任には、からかうように接している。まぁ、僕も音楽教師は嫌いだけど。
あいつの部活に入った妹が少し不登校になった。何だかいじめで負の連鎖が起きているらしい。
しかし、担任は至って普通のような気がするんだけどな。気のせいだろうか?
「あっ、先生」
やっと担任を見付けた。
「おっ、待たせたね」
担任にクラス全員分のノートを渡した。
「先生、城戸さん知りませんか?」
本当は、城戸さんが持っていく筈だったんだけど居なかった。だから、仕方なく持ってきたんだけど…。
過去に何回か同じ事があったからちょっと城戸さんには、不信感を抱いている。
「帰ったよ」
「ど………」
どうして言わなかったのか。その言葉を飲み込んだ。前に、言ったが適当にあしらわれたからな。
「そうですか」
帰ろうとしたら止められた。
話が有るらしくこの前の進路の紙を出された。
あぁ、確か未定って書いたんだっけ。
彼女みたいな事を書いていたのでバカにしているのかと言われたが。そんなことはない。
ぼうっと担任の話を聞いていた。
彼女とつるんでいるから駄目なんだとか言うけれど。この人は気付いているだろうか?
贔屓だか何だかわからないが話に出てきた優等生は裏でたばことか吸ってる奴らだと。
「長かったね」
「見てたの?」
そう聞くと彼女は、首を横に振った。
「樹斗先生と話してただけよ」
そう言って彼女は鞄を肩にかけた。
「そうだ」
彼女が担任をからかうように接している理由がわかった。
彼は、贔屓をする。優等生というなの肩書きのいい人に。城戸さんがその証拠だ。きっと、城戸さんには僕がやるとか言ってあったのだろう。
「よくわかったわね」
良いものを見せてあげると手を引かれ繁華街へと向かった。
…こんな所、制服なんかで来ていいのだろうか?
「あれって」
担任と真田さんだ。
すると2人はホテルへと入っていった。
「好きな子を贔屓して、春を買う」
嗚呼、世界は最高だ。と、2人を見ながら彼女は笑う。
お堅い仕事でやるスリルが堪らないのだろうか。
「平和に飼い殺されているからね」
世の中のそんなものよ。彼女が言う。確かに、そうなのかもな。
「世界を愛している?」
勿論と彼女は頷いた。




