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彼女の友達

「あら」


 出掛けていた先で彼女と会った。


「こんにちは」


 そして、その隣に居たのは隣のクラスの子。たしか、物凄くアニメオタク何だとか。ふと、2人を見ると紙袋をぶら下げていた。よく見るとアニメのグッズが入っていた。


 しかし、彼女がこんな子と一緒なのは意外な気がする。そもそも、友達が少ない人だから。


「どこに行ってたの?」


「イベントよ」


 あぁ、アニメのグッツは同人だったのか。


「ちょっと…」


 隣の子が心配そうに彼女を見た。


「大丈夫よ、咲」


 彼は、人に言い触らすような人じゃないから。そう言った。


「そう言うの気にするの?」


 オタクにもいくつかのパターンがある。人に好かれるオタクと嫌われるオタク。あと、人を嫌うオタク。


 まぁ、オタクだから嫌われるってのもあるからね。咲さんは、少しアニメが好きなだけでオタク認定だから。


「少しね」


「世界は、そうだからね」


 彼女が言う。


 日本のアニメは、海外に通用するくらい凄いものなのに好きなだけでオタクなんて。


「まぁ、そんな世界が好きなのよね」


「私は、アニオタだけど貴女はセカオタね」


 咲さんが笑いながら言った。


 世界オタク、略してセカオタ。だそうだ。


 確かに、彼女の世界の愛しようはオタクなのかもしれない。


「じゃあ、またね」


 咲さんは、駅の方にへと消えていった。


「途中まで一緒に行かない?」


「良いわよ」


 僕の誘いに彼女は頷いた。


「しかし、意外だね」


 歩きながら彼女と話す。


「何が?」


 不思議そうに首を傾げた。


「誰かと一緒にいる事が」


 一人のイメージの方が強いからさ。


「そうなの」


 友達のいない人じゃないわ。と彼女が笑った。


「しかし、世界は理不尽ね」


 平面に書かれた世界を好きになってしまっただけで嫌われるかもしれないのよ。たった、たった1つDが無くなるだけでよ。


 おかしいな。バカにするように彼女が笑った。


「そうだね」


 世界は理不尽だね。彼女に頷いた。


「だから、世界が好きなんだけどね」


──She knows world unreasonableness──


 ─But she loves it──

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