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一番難しい役=赤ん坊

 ようやく生後半年ぐらいになったかなと誰にも言えない達成感を感じている今日この頃。


 なぜ、達成感を感じているのかと言うと、今の生活が精神的にきついからだ。何が辛いかと言うと、赤ん坊らしく振る舞うことだ。


 いつから赤ん坊は『はいはい』をし始めるのだろう。


 赤ん坊について詳しい訳もなく、また周りにいる訳でもないので自分の勘でどうにかしなければならない。


 乳母のクレランにはちょうど私と同い年の男の子がいるらしいが、別室にいるらしい。身分の差だとかなんとか。こんなに早く身分の差が鬱陶しいと思うとは思わなかった。参考に出来たのに。


 身体機能に任せたいものだが、誰もいない隙に(見えない人も含めて)立ち上がろうとすると、普通に立ち上がった。歩いたり走ったりジャンプしたりも出来てしまった。ゲーム時代の能力引き継ぎのせいだ。くそっ!やはりあの野郎(神様)のせいだ。二度と関わりたくないが、今度会ったら一発私の最大魔法をお見舞いしてやる!!


 話を戻して。


 『はいはい』はいつからしようか。私は料理人を目指しているので王族という身分から解放されることを第一の目標に設定しているが、かと言って過度な出来損ないとして生きるのは私の世話をしてくれるものや『母上』に対して余りにも申し訳ない。


 さて、なぜ私がここで『はいはい』の時期についてこれほど考えているかと言うと、今の状況が原因である。


 私は現在、いつもふかふかベットから出されて、高級感のあふれるしかしなぜこの色なのか問いたくなる紫色の絨毯に俯けに置かれて、5メートルも離れていない所に3人がいて、少年のレイス君が手を叩きながら私を呼んでいる。


 これが4日前から始まったのだ。


 初日に、「おっ、これは『はいはい』を要求しているな。とうとう動き回れるようになる…」と思って、しようとしたが、初めからしたらおかしいと思って踏みとどまった。


 それではいつからならいいのか。


 そんなことをここ4日間、ずっと考えていた。そして疲れた。疲れ果てた


 もう、いいよね?私、頑張ったよね?もう、ゴー〇していいよね? 


 私は、腕に力を入れ『はいはい』をし始める。慣れていない感じを出すために腕をプルプルさせたり、時には俯せに戻ったり。普通に『はいはい』するより疲れる。


 そして辿り着く。私を待ってくれている3人のもとに。

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