三話「合成獣」
さて、浮かれて手が付けれなけかった私が落ち着いてからディミオンさんは再び話し始めた。
転生したこの体は凄まじく性能が高いようだ。
異世界と言うからにはやはり様々な種族や魔獣と呼ばれる存在がいるらしいが私はその中でも特別なようで『合成獣』と呼ばれる種族らしい。
人為的に作られた混血種の総称で自然には発生しないそうだ。
この合成獣は今私と他九人いる兄弟であり実験体、『優良人種合成実験計画』と呼ばれる計画の第一世代らしい。
この計画は脆弱な人間の中でも強力なものを作る、とゆうものらしい。
なんでも侵略にいきずまった軍の上層部が弱者が多い人間で強い個体を作ろうとしたらしい。
彼らは混血種と言ってもパッと見普通の人間で通常のハーフと違い一目見ただけでは人間と変わらず混血
とばれにくいそうだ。
まあ何でそこまで人間の姿にこだわるかと聞けば国が人間至上主義らしい、解ります地球でも同じような歴史があったもの。
それを聞いて疑問に思ったんだが兄弟であるはずの9人は? と聞いてみると、
会ったときに口にした『隷属の首輪』を嵌めて軍に差し出したらしい。
『隷属の首輪』と聞いて嫌な予感しかしなかったがどうゆう物か聞いてみると、
正確には特別な『隷属の刺青ー金』で付けたものの記憶を完全に破壊し、契約したものに絶対の忠誠を誓う
とゆうものだった。
それを聞いて思わず 「この外道め」と言ってしまったが。
彼は気にせず 「彼らは非常に能力が高いので暴れられたら困るんです、それに全員貴方と同じように前世の記憶を持っている、記憶がない方が彼らにも私たちにとっても都合がいいんですよ。」とことなげに行った。
「安全確保のため」と言われたのに等しく反論できなくなってしまった。
それを聞くとさらにもう一つ新しい疑問が浮かぶ、なぜ私は『隷属の刺青―金』を入れられてないか、それは
本当は私が生まれる予定が軍上層部になかったかららしい。
『隷属の~』は聞いての効果のため危険だとゆう理由で国家が管理、保管しているらしい。
今回は軍の実験のため九つだけ渡されたが、そのような重大な理由がないと支給されないような代物らしい。
ではなぜ私が生まれたかと言うと、私はこの計画を受けた緑髪さん=アミカ・サナさんがこんなん受けたんですしついでに最強の奴創しましょうと言い出してそれに乗った三人が国宝とかを素材にして私を創りだしたらしい。国宝とか使いつぶしちゃったから国には報告できないらしい。
国宝を素材にできた私の体は精霊、ダークエルフ、おそらく古代龍種と思われるものの混血らしい。
混ざっている三つの説明をすると
精霊・・・亜人族ではなく魔獣に位置するらしい生物。
一体一体に対応する属性がありその属性の魔法が得意らしい。
がそれはこの種族の真の力の副産物でしかなく、その真価は『種族魔法』である【属性同化】である。
この魔法は火の精霊なら自身の体を火その物にする、効果は物理攻撃無効と自分と同じ属性 の魔法を喰らうと回復するというものである。
ダークエルフ・・・亜人の一種で同族のエルフと比べ力も強く鍛冶仕事もでき、ファンタジー原初のエルフと思ってもらっていい。
『種族魔法』【仮定物質ーオリハルコン】など希少な魔法を使うことができ、イメージとしてはエルフ+ドワーフ=ダークエルフといった感じらしい。
おそらく古代龍種・・・上の二つも凄かったが間違いなくこれが最もすごい。
精霊と同じく魔獣に分類されるが、神獣と呼ばれる程の生き物らしい。
最初にこの星に生まれたとされ 起源にして頂点、絶対強者、太陽が落ちてきても生き延びるクラスらしい。
下位の竜種ですらベテランの戦闘職の人が六人で組んでやっと倒せるレべルななのだ、当然古代龍種はそれを軽く超え勇者と呼ばれるような存在が戦って普通に負けるような化け物らしい。
なぜおそらくが入っているかというと国宝『古龍殺しの槍』と呼ばれる 古龍を殺したとされる槍を使ったのだが出自が曖昧で正しいかわからないらしい、が少なくとも龍種の素材は使っていたようだ。
此処まで聞くと良い事ずくしのように聞こえるが一つ問題がある、それは外見が人間離れしている事だ。
肌は宝石のような琥珀色、耳は長く先のとがったエルフ耳、髪は地球の月のような月白色、そして瞳は龍種のように瞳孔が割れて緋色と金色に輝くに輝く。
あれ?、、、、、、外見が良いのはいいけど今いる国人間至上主義で、国内に出たら死ぬんじゃない。
この世界にはロラ〇なんて知ってる奴いなさそうだし人として見てもらえるのか。
生まれていきなり詰んでる気がするんだが。
だが問題はアミカさん=緑髪さんがどうにかしてくれるらしい。
実はアミカさん、あの研究員の中で私を創ろうと言い出した人らしい。
私をこんな体にして罪悪感があるため私を保護してくれるらしい。
良かった、せっかく異世界に行ったのにすぐに死なずに済んだ。




