はじめに わたしの場合。
「世界」と聞いて、何を思い浮かべるだろう。
自分の住む場所、国、もっと大きく捉えるならば宇宙一ー生きてきた環境で、思い浮かべるものは変わってくる。
今から紡ぐ物語の主人公は、その「世界」がほんの少し違っただけの、私の大好きな人たちだ。
まずは、歴史の教科書みたいな説明から始めるべきだろう。
今から30年前の地図を広げると、人間の住む国は大きく二つに分けられる。
ひとつは、サイラム王家が代々治めるランス帝国。数々の争いを経て一つにまとまったこの国は、500年以上、争いを起こすことなく平和を保ってきた。
もうひとつは、ランス帝国建国よりも遥か昔から存在し、中立を保ってきたリアンス。小さいながらも、歴史上のどんな争いにも巻き込まれることなく、むしろ戦いを疎んだ人々を受け入れ発達してきた島だ。
ほかにも大人の事情で載らない場所はあるけれど、それは物語の中で明らかになるので、今は割愛。
ほんの30年前の出来事だけれど、あの頃はまだ魔法も生きていた。あの頃、「世界」で起きていたことを、私の想像も含めて物語にしてみようと思う。
想像も含めて、というのは、本当のことは本人たちにしか分からないから。でも大きく間違ってはいないと思う。二人は道中で、様々な話をしてくれたから。
格式ばった歴史書にしないのは、今のサイラム王がそれを望まないから。理由も、物語を読めば自ずとわかってくるだろう。
これは、私の世界が一気に広がった、30年前のほんの1年間のおはなし。
はじめまして。ナカダアヤです。
のんびりと小説を書き進めていきます。よろしくお願いします。
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