黄エリアにて〜ビッグフロッグが現れた!!〜
皆さんお久しぶりです。
そして読んでくださってありがとうございます(*^^*)
ちょっとした事情で投稿が疎かになっていました。
まだ不定期投稿が続きますがどうぞよろしくお願いします(^^)
黄エリアにやって来た。
このエリアに出る魔物は、駆け出し冒険者がある程度経験をつけたというときに挑戦するレベルのものだ。
「よっと…」
突進してきたビッグボアを避け、剣を一閃する。ビッグボアはそのまま木にぶつかりピクリともしなくなった。
ここらの魔物はほとんど一撃ですむものばかりだろう。
「30Pですね」
レイラが水晶をかざしそういった。やっぱりここじゃ点数は稼げなそう。
「ねえ、ミイレは双剣使いだったりする?」
「私ですか?いえ、あんまり双剣は得意じゃないですね」
なんでそんなことを訊いてきたのか。疑問に思っていたのが顔に出すぎていたのかエディが理由を告げた。
「さっきから片手で剣を扱っていたから…ナイフは両方で投げていただろう?」
「ああ…そういうことですか。あまり深い意味はないですけど、昔鍛錬で森とかに籠もるときに荷物が多くって…自然に片手で使う癖がついたんです」
「そう」
エディは納得したような、してなさそうな表情でそういった。
「あちらの方に何かあるみたいです」
地面にうずくまり何かを観察しているらしいレイラがそういった。
立ち上がったレイラの片手にはカエルさんがのっていた。アマガエルぐらいの大きさの毒々しい紫色のカエルだ。
少し触るのを憚られるような色…。
エディの方を見るとまた虚空に視線を投げていた。
「レイラは昔から、割と…度胸があるよね」
「そうですか?」
思い当たる節がないといったかんじでレイラは首を傾げる。
たしかに、公爵家の令嬢にしては虫やら爬虫類やらを怖がらないのは珍しいんじゃ…。
「昔、ルナリスの温室でも手で掴んでたよね」
歩きながらエディが言う。前方の蔦を切りながらレイラが答えた。
「ああ、その時ですね。殿下はヘビが苦手だと知ったのは」
「…せめてヘビは飼うのをやめてほしいよね」
エディの兄であるルナリス殿下は設定として動物好きとあった。
なぜだかレイラが無邪気にヘビを鷲掴みにするさまがありありと想像できる。
「ふふ」
思わず小さく笑ってしまった。
「ミイレは苦手な動物はいないの?」
若干のジト目でエディがそう訊いてくる。
「私は…爬虫類はある程度大丈夫ですよ」
「ヘビも?」
「種類によりますね」
弱点を知られたからには相手の弱点も知ってやろうという魂胆か。
正直いって嫌いなものと言われてすぐ思いつかない。
ムカデとか、クモは苦手と言えば苦手だけど…サイズが小さければ踏めばいいので怖くはない。
「ミイレは猫が好きそうですよね」
「家で飼ってますよ」
「私もです」
きゃははうふふとつきそうな和やかな会話の中、レイラの手のひらの上のカエルもゲコゲコと鳴いている。
ぴちゃー
「わっ…急にぬかるんできましたね」
「…ビッグフロッグかな」
湿地に紫色のカエルといえばビッグフロッグと相場で決まっている。
ランクとしては低いが、防御力がすごく割と厄介な魔物。
ちょっと嫌だなあなんて思っていたら「ゲロっ」とタイミングよく聞こえてきた。
レイラの手のひらのカエルが鳴いていた。
「ゲロゲロゲロ…」
「「「ゲロゲロゲロ…」」」
それに呼応するかのように周りからも鳴き声が聞こえてきた。
カエルの合唱と言えば可愛く聞こえるけど、実際はなかなか気持ち悪い。
「3人で一気に…でいいよね?」
「はい」「ええ」
エディの言葉に私達が頷く。
けろっと一鳴きしてレイラの手からカエルが飛び去った。
「レイラは、あまり力を込めすぎないようにね」
「?…了解です」
エディの言葉に一瞬疑問に思ったものの、すぐについ先程の話を思い出したため納得した。
レイラが言う通りに、魔物が粉砕されてしまうとしたらかなり悲惨なことになる。
心の中でエディに感謝を送りつつ前方を見据えた。
ポツリと木々の開いた空間に現れた大きめの沼。
そこには大小様々な毒々しい色のカエルービッグフロッグがひしめいていた。
互いに視線を送り合いつつ、私たちは一斉に飛び出した。
前書きでいろいろ言っていますが、もうちょっとキリの良いところまで運びたいので、明日も1話投稿します!




