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カムキャット  作者: バズ
1/1

case1

まずは最初のケース

どう助けるのか?

「お前まだ生きてんのか」

「とっとと死ねよなwww」

「お前なんて生きてる価値無いんだから

どっとと消えちまえ」

これが日常、あいつらは僕の顔を見るたびに

死ね死ねと挨拶のように口にする

証拠さえ残さなければ

何してもいいとでも思っているのか………

辛い……本当に死んでしまいたい……

そうしたらどんなに楽なのか

でも死ねない死にたくない



ピロリン

メール?どうせ広告かなんかだろ

僕のスマホに登録されてる相手は家族だけだし、

《君を助けたい》

誰?どういうこと?

気になりメールを開いた


我々は《カム・キャット》

お金は必要ない

君を今置かれている状況から救い出したいんだ

以下を読み、書いてあることに同意し

その上で助けを求めるなら下のURLに

メールを送ってくれ


スクロールさせてみると


1:作戦終了まで耐え抜き、決して死なないこと

2:こちらの指示には全て従うこと

3:我々のことは誰にも教えないこと

4:以上のことが守られない場合

我々は即座に手を引く


迷うことは無い

助かるなら怪しい話にもすがりたい。

《お願いします助けてください》

メールを送信するとすぐに返信が来た、

《ではまずは作戦第1段階だ

明日の朝ドアの横にある物を置いておく》


翌朝

家族が起きる前に外に出ると

メールの通りドアの横に

緑色の猫のマークが描かれた紙袋があった、

回収し部屋で中身を確認すると

ノート10冊にテレビで見た

ピンマイクをもっとスッキリさせたような装置、

そして紙が2枚入っていた片方は装置の説明書

そしてもう1枚には《指令書》と書かれていた。


ー作戦ー

まずは証拠集めだ、送ったノートに

言われた日付・時間帯・内容を

なるべくこと細かに書いてくれ、

そして同封したマイクを着け

スイッチをONにしておき録音する、

データはクラウドに送られるので

マイクを取られてもデータを消されることは無い、

期間は1週間、頑張ってくれ。


「よう、死にぞこない」

「早くくたばれ」

「葬式ぐらいには行ってやるからよ」

いつもの暴言

しかし今は耐えられる、

その後も

「何生きてんだよチョーシのってんのか?」

「お前なんていなくなった方が世のためだぞ」

「とっとと消えろこの世から」

ちょくちょく暴言を繰り返すあいつら

その一言一言が自分達の首を締めているとも知らずに

そして1週間後

《よく頑張ったね次が最終段階だ

明日、公園の入口の柱の影に

緑色の猫の絵の付いた袋を置いておく

袋を回収し代わりに最初に渡したノートとマイクを

そこに置いて置くように、

そして教室に行く前にトイレでその服に着替えて

中に入っている指示書に従ってくれ》

翌日公園の入口の柱の影から

袋を回収し代わりに

ノートとマイクを入れた紙袋を置き、登校

トイレで袋に入っていた黄色のパーカーと

青のパンツに着替えて指示書を確認して教室へ。

「いつになったら死んでくれるんだ?」

「いつまでも待たせんなよ」

「そっから飛び降りれば?www」

…………………………

《最終段階は君の勇気が必要だ》

僕は無言で1番後ろの席のそばの窓へ向かう

《奴らが死ねと言ってきたら》

「…何だ?」

「だったら今からお望み通り、死んでやるよ!」

窓を開け上に登る

「え?……おい……」

ここは3階、落ちたらタダじゃ済まない

《教室の1番後ろの窓から壁ぎわギリギリに(・・・・・・・・)

飛び降りろ!》

意を決し飛び降りた!

教室から悲鳴が上がる

1人が下を覗くと彼と同じ服を着た子供が倒れていた。

「………っ!」

「ほ…本当に死体?」

「3階から飛び降りたんだぞ、無事じゃすまないって」

クラス中の視線が3人に集まる

「な……なんだよ」

「あなたたちがいつもいつも死ね死ね言うから

こんなことになったんでしょ!」

「そうだよ!」

「なんだよ!お前ら今まで何も言わなかっただろ」

「お前らに人を責める権利があんのかよ!」

「人1人死に追いやっておいて逆ギレか、

自分勝手にも程があるぞ」

その声の主に視線が集まる

そこにいたのはスーツを着た男性と

フードを被った緑のパーカーを着た子供

「なんだよおっさん」

「弁護士だよ君達は訴えられることになった」

「「「!!!!!!」」」

訴える……裁判…………

思いもよらないワードに言葉を失ういじめ加害者三人

「……………う・訴えるってそんな大袈裟な」

「さっきも言ったけど人1人死に追いやってるんだ

直接手を下さなくても人を殺したら殺人犯だ」

「で・でも………」

「証拠もある、ここに君達が彼に言った

言葉が全て記録されている」

そう言って取り出したノートとディスクを見せた

「1週間でノート5冊にびっちり

音声も50分ほどある聞くか?」

「……………………………」

「君達の望み通り死んでくれたんだ

お礼くらい言ったらどうなんだ?」

「………俺達は……本当に死んでほしいなんて……」

「そうだよふざけてただけなんだ」

「本当に死ぬなんて思わなかったんだ!」

「……だそうだよ、どうする?」

そう言うと男は子供のフードを外した

すると周囲がざわめいた

そこにいたのはさっき死んだはずの彼だった

「なん……で」

「お化けじゃないぞちゃんと足もある」

男は少年の頭をぽんぽん叩いてみせた


サイドB

彼の教室の真下の教室

その1番後ろの窓、彼が飛び降りる予定の窓の真下

その窓から特殊素材のマットを

ハーフパイプのような形にして差し出し、

簡易シューターを作る。

『被害者が教室に向かった』

『了解』『いつでもいけます!』

しばしすると上が騒がしくなる

「そろそろ来るぞ」

「いょし!」

俺達、回収チームの三人がスタンバイに入る

ドッ!ズザァ

少年が簡易シューターに落ち

教室の中に滑り落ちてきた

少年が目の前を通過した瞬間に

急いでマットを引っ張り込む!

下には彼と同じ服を着せた子供の人形を置いてあり

地面と似た色の布をかけてある

下にいる仲間が少年が飛び降りるのを確認し

この布を素早く回収

これで偽自殺現場の完成だ。

「よく頑張ったね、さあ仕上げだ、これに着替えて」

少年に緑のパーカーを渡し着替えさせフードを被せる

「さあ行くぞ」

廊下から弁護士が声をかけ

2人は彼の教室へ向かった

最後(・・)は自分の意思で決めるんだ、いいね?」


再びサイドA

「本当に死んでたら殺人罪だ、ラッキーだったな」

「ふ・ふざけんな!バカにしやがって!」

「ふざけてるのは君達だろ

この子が死にたがってたのは本当だ、

ここまで追い込んで自分は悪くないと?」

遊び感覚で他人を苦しめ限界まで追い詰めた

それは許してはいけないことだ。

「訴えれば100%こっちが勝つ

君達のした事は親に知られ

慰謝料等を親に支払わせることになる」

「さ・裁判なんて大袈裟な……」

「いじめは犯罪、犯罪者は法で裁かれる

それが社会のルールだ

子供だからって許されるわけじゃない

そのために少年法があるんだ」

「う…………」

「だが、まだ手続きは行われていない

被害者が訴えないと言えば裁判は無しだ」

法は最強の武器だ

クラス内の地位・力関係など無意味、

裁判になれば必ず負け罰を受ける

そう思わせれば滅多なことは出来ないだろう。

助かるには彼に許しを乞う以外にない、

完全に立場はひっくり返った。

我々が狙っているのは

金銭でも処罰でもない、心からの謝罪だ

心の傷という被害を回復するためにも

彼らに自らの非を認めさせ心から謝罪させる、

それが出来れば完全勝利だ。

「それ、貸してください」

彼は弁護士の持つノートを受け取ると

いじめ加害者達に叩きつけた。

「読めよ」

怒気のこもった声に押されたのか

彼等はノートを拾い広げると

みるみる顔色が変わってきた。

私はノートを確認したから知っている、

悪ふざけ程度に言っていた言葉が

文字としてノートいっぱいに書かれている、それは

《死》の文字だけで埋め尽くされたノートより

はるかに怖い、彼等はそれで初めて

自分達がやった事の恐ろしさを実感しただろう。

もちろんノートに書かれているより

遥かに沢山《死ね》と言ってきている

もしこれを自分がされてたらと

想像し恐怖したのだろう。

ノートからは《絶対に許さない》と言う

思いが伝わってきていた。

「何か言うことは無いのか?」

弁護士の言葉に彼等はひざまつき

「お、俺達が悪かった……」

「こんなこと言っちゃいけなかったんだ」

「許してくれ」

三人が土下座で謝罪した。

「だ・そうだ、どうする?」

「………………………」

少年はうつむいたまま答えない

「………許せるわけ無いじゃないですか」

言うなり少年は突如動いた

まるでサッカーのPKのような動き

まずい!

「ダメだ!」

リーダー格を蹴ろうとした少年を止めた。

「何で止めるんだよ!」

「気持ちはわかる、だけどそれはダメだ!

君の代わりに法が罰を与えてくれる

だから………な?」

「……………………………」

彼からしたらリーダー格を

1度ボコボコにしないと

気が済まないのだろうが、

それを許したら今後の彼の生活に

悪影響が出かねないからだ。

彼には立ち直ってもらわないと助けた意味が無い。


後は裁判に勝つだけ

ここで出来ることはもうない

少年を教師に預け

我々は学校から撤収した。

「しっかし今回は大掛かりだったな

ここまでする意味あったのかよ?」

「人の死を軽く見てるやつには

本当の死を見せてやるのが1番なんだよ」

「さ、次の現場に向かおう」

我々の車は次の被害者の元へと走って行く。

今回の奴らがやってる事は極端だけど

言葉だけでも人を追い詰めることは出来ます

「やめて」をスルーされるだけで

絶望を味わうことになるので

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