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詩❲情景❳

死食の珠

作者: 日浦海里

山向こうに沈んでく

夕陽と入れ替わるようにして

鳳が翼を大きく羽ばたかせて飛び立つ


(つがい)なのか

御使いなのか


うねるように拡げられたのは二対の翼


燃えるような赤を一身に纏い

空の彼方へ飛び去ると

辺りは紫紺の闇を迎える


宵の帳が落ちた空

渦を巻いた二対の竜が

鳳の跡を追うように昇っていく


切なげでしかし歓喜に満ちた鳴き声を上げ

開いた(あぎと)に怪しく光が灯ると

白い宝玉が生まれ落ちた


未だ未成熟なのか

それとも欠けて零れたか


竜の身体に包まれながら

月は静かに佇んでいる

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― 新着の感想 ―
[良い点]  風に姿を変え、浴びる色に染め  背景に浮かぶ星の光で宿る雲
[良い点]  夕景から夜景へ。  風景と幻想が混ざり合うような世界では。  色が変われば司るものも代わり。 [一言]  山の端から夕陽の光芒、薄い筋雲に隠れる月。  思い描けたのはそんな風景ですが。 …
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