プロローグ・歴代最強ノ魔王VS現代最強の異能師
プロローグは先生の全盛期が見れるだけで、ね?余り見る必要ないかな〜って、思います
産まれた時から、世界がとても美しく見えた。種族の壁を越え、繁栄する世界でこの世で最も美しい存在の古代天使族と、最も醜いとされる古代悪魔族のハーフとして俺は死骸から産まれた。
ベージュ掛かった灰色で、光に照らされれば青やピンクにも見える不思議な髪色を持ち、一つに二色のを持つ金眼銀眼を持って生まれた。
母は14歳として俳優活動とアイドル活動をし、結婚して一週間後に死亡した。姿がとても美しい人型であった為、人間からも天使族からも眼を奪った。
──14歳で子供身篭つ?それも古代悪魔族をと長門・ウィンチェスターは次世代として育てた。
が、彼は十歳で軍へと進んだ。
身を護る術を磨き、最強の後継者として軍に入隊後はKINGの二つ名を手に、帝国を独りで制圧、魔王が蔓延る世界になってからは魔王狩りに進んで参加した。
黄金で装飾された深紅の王冠を被り、日本刀と酷似した黒刀に赤と黒が混じりあった稲妻を纏わせ、高圧電流が魔王城の外壁と接触すると熱で溶かし、一振で灰燼と化す。
天は星々が夜空を埋めつくしていたが、一振の直後に雨雲が発生して豪雨を降らす。
クククと口を隠して嘲る彼に、鹿の骸骨を思わせる頭部をガタガタと揺らし、土の中から姿を現して魔法陣を何重に重ねて大魔法四種を同時起動する。
ダイクロイックアイが発光する魔法陣に照らされ、灰色の長い髪が激しく揺れ、もう一度"最強"と呼ばれる男は電流を纏わせる。
腰を低く構え、再度口角を上げる。
「殺す。私が用いる最強の魔法で!!!」
「おいおい、かの魔王様の最高火力が重複魔法攻撃かよ。四枚。精々堂々な魔王だなおい!良いぜ、正面から受けてやる!」
左手に握られた刀身を魔法陣が起動と当時に振るい、地面を蹴った。
「───な訳ねぇだろ!!!」瞬間に加速、音の壁さへ超えて背後を取り、彼が放てる最高火力を放つ。一撃で消し飛ぶ魔王を見て、手首を回して刀身を塚に納刀する。
フゥと落ち納刀して腰を下ろし、水で乾いた喉を潤していると、焦りながら此方に向かう部下に水筒を投げ与える。
水を飲み干した部下は耳を疑う言葉を俺へと告告げると、他の者へ連絡しに行った。
──魔王が、何だって?国の中心で暴れてる?しかも、確認史上最強の魔王?
「......行くか、、、」
「行くって、今からですか!?間に合いませんよ!」
「俺が行かなきゃ誰が殺る!!?被害は?!お前が責任をとるのか!?」
「そっ、それは......」
「じゃあ俺は行く。お前たちも向かってこい」
最高速を維持して五分ジャストで到着する。そこには正に地獄絵図が広がり、雲をより高い頭が俺の方へと向き、互いに微笑んだ。
両者が対峙した中で、史上最強の宿敵が目の前にいる。
互いに"月宮"以外では力の底を感じられず、同格の実力者。
「月宮、こいつは俺が相手する。お前は避難を助けてやれ」
「分かってる。待ってたんだよこっちは」
「俺たちは...」
「逃げろ。ここでは俺か月宮の二人しか戦力にしかならん。個として最強と軍として最凶の二人しか話にならんのは、狂ってんなぁ」
「異力量も魔力量も、霊力さへも私達は王冠と錫杖の貯蔵さへなかったら、総量で足元しも及ばないからね。じゃあ久りの共闘やろう」
「良いぜ。12の誕生日として、いいプレゼントだ」
「頑張って」
「暁・ディアドル・レクス・アルドル・ウィンチェスター!出る!!」
コートを投げ捨て、大きく地面に亀裂を入れぶっ飛び、空間に弾性を与えて空を蹴り拳を握り締め、顎に最大火力をぶつける。
赤と黒が入り交じる稲妻を纏い、他の魔王でも拳一つで灰燼と化す一撃を持ってしても、首と胴体を離す事が出来ず、怯ませる事しか出来なかった。
ドスンドスンとその巨体で足踏み一つでも被害が多く、倒すだけでも一つの都市が消滅しかねない。
暁の最高火力ですら消し飛ばす事が出来ず、固い皮膚と肉体でダメージが入っている確信はない。
「やっぱ、刀使うか!」
「舐めプしてんじゃないよ!!殴るよ!」
「暁のバーカ!!」
「速く決着つけろよ!」
「ボケ!こちとら被害を抑えてんだろ!!?」
暁の異能──三種の神器、襖一枚分の面と呼ばれるA4用紙と同列の薄さの空間を通過する事で三種の能力を発揮する。
1枚目は加速、二枚目は雷撃を纏う破壊力上昇、三枚目は弾性or柔くするの三種。全て強力で、他の魔王でさへ足元にも及ばず、天使と悪魔のハーフに寄る特殊力量の多さと出力に寄って、最大の十枚なら重複大魔法ですら相殺ではなく、打ち負かして敵を灰燼と化す。
ハイスピードで空を飛び回り、刀身を振るい魔眼の能力"圧縮"に寄る吸い込み反応を利用し、さらに加速させる事で更に一撃を与えても、皮を斬るだけ。
眼球は切断出来でも、回復術で再生するから意味ねぇな。しかも筋肉の筋だけか切れるの、クソが!
「ウーン。防御振りか?俺以外ダメージ無効みたいなもんだろ。クソすぎて笑う」
「特殊攻撃試す?」
「毒もあの巨大じゃ無理っしょ。魔眼効力反転、これならどうだ?」
魔眼で本来圧縮する空間を、霊力を流す事で反転して空間を発散して魔王へとぶつけ、鼻が折れた所に発散直後に圧縮の吸い込み反応を利用、加速と火力上昇で顔面に再度ぶつける。
顔を凹ませるも、ボコボコと膨らみ再生を開始するのを人目見て、隙を与えまいとトップスピードで維持し、刀を宙になげると、瞬きの瞬間に300発以上拳を叩き込み、落ちて来た刀を掴むと居合い術を使い瞬速の刃を、歯茎を剥き出しにした白い顔面を斬り裂いた。
悲鳴にも、赤ん坊が泣いている様にも聴こえるそのおぞましい声をミィシェーレ帝国中に響かせると、その巨漢な体で踏み込み、拳を放った。
「効いてねぇし!俺の剣技、址鐡鏨囅が!?」
「ちょっと!躱したらお城が!!?」
「クッ!止めるしかねぇのか......?」
魔王の腕を駆け、拳を踏み込み来るりと飛んで反転、雷撃を纏い刀身を振るうも衝撃を抑えきれず、城へと突撃する。
弾性を使い衝撃を落とし、静止した途端稲妻を纏わせ顔面に直撃させる。
城内には赤ん坊一人と、女性一人と皇帝。──何故?避難勧告は既に、いや、この状況下でまだされていないのか?!
「避難は!?」
「出産日なんだ!数時間前に産まれたところで!君は、暁大尉?あの天才少年?何故、魔王討伐中のはず」
「あ〜もうイライラする!月宮!!皇帝様がいる。助けてやってくれ」
「助かるよ。嫁には無茶はさせられない」
「本気で殺るから、寝てな。これからは月宮以外着いて来れない」
暁の固有魔術──赤黒き恐怖の一問目は範囲一万メートルの距離内に赤と黒が入り交じる雷撃を落とし、範囲内の恐怖度に寄って異力・魔力・霊力の三種の力を奪い取る。追加効果に、着弾地点に瞬間移動出来る。
専用の王冠──最強の照明神器の力の貯蔵と、能力を纏う力。
人には初めから使える魔術があり、通称固有魔術と呼ぶ。
人それぞれ違い、能力を扱う生得領域内にある基盤に力を流し込む事で能力を扱うことが出来る。
レッド・ゾーンは雷撃を当てれば瞬間移動でき、対生物なら力を奪う事も出来る雷撃を、サード・フェイスの威力上昇の二種の雷撃を纏い、最高速で空を駆ける。
暁は敵を一撃で葬って来た。能力を制限した戦闘は軍人になってから約二年間で幾度となくこなして来たが、技術と異能・固有魔術を組み合わせて戦った経験がない。
「寝てるだろ?そのバカと、まだ泣いてるガキって......羽根がデカイな、古代天使?覚醒遺伝か」
『今はぶつくさ言ってないで、私が皇帝様を運ぶんだよ!』
「分かってるって。彼奴をあの巨大な馬鹿の攻撃何て知れてる」
『油断出来だよ』
「何度も言わせるな。俺は師匠以外に、負けたことなんてお前に口けだ」
目を閉じ、息を吐いて集中する。今、目の前に立つ魔王は歴代最強であり、この世で初めて自分寄りも純粋に強く、師匠とはまた違った強さ。
成長し、ミルミルと小さくなって約190cm以上となって、バキバキと音を立てて大気が割れたかの様な羽根を生み出し、音の壁を越えて空を駆ける。
──なに!?何だ!何の羽根だ!!距離を置くか。
思考回路のギアを変え、再度空間を圧縮して瞬間に発散させる。魔王を吹き飛ばし、此方も天使の羽根を六対を展開、蝙蝠と酷似した羽を広げて刀身に刻んだ大魔法陣を展開、
「出力はフルだ!俺の全力を初めて出せるなら、此処が暁の死に場所だ!!」
起動して被害への演算を完了。
五代属性の中の発明された最強クラスの属性大魔法を、重ねて雷撃と共に放出する。一撃、二撃、三撃目で自身が持つ最高出力を放つ。
吅僝壞禔と晩魈浩雷を、最高速と大魔法を重ねてんだぞ!?タフ過ぎんだろ。
「面白いな。推定魔王」
「ケケケケケケケケケッ」
「そっちも力試しをしたいって?そりゃあそんなに強ければ試したいわな。来いよ?」
人差し指をクイクイと動かすと、言語を認識したのか掌を向けると暁が見せた重複魔法を暁の倍である十種類を重ね、放出する。
一瞬、それも刀身に刻まれた魔術基盤読み取り、それも倍に増やして威力も上昇している。城を暁の一撃で半壊状態の城を、余波だけで完全に崩壊させる。
霊力は産まれ持つものが少なく、全人類の一割が持ち、異能基盤や魔術基盤に流し込むことで能力を反転させることが出来る。だが、本来は結界を構築する為の力だ。
人差し指を中指に乗せ、重ねる事で霊力を安定させ、結界を構築して常時異能を纏う為に異力を流し続け、同時に霊力を反転させ弾性を与えて柔らかくするのではなく、空気を硬化させる。
結界は六秒強耐え、空気の壁に寄って重複大魔法の一撃を防ぎ切る。
土煙の中、瓦礫が落ちる寄りも速く、再度先程同様に暁は刀身を振い、
「準備運動は終わったろ?」
「ヒャアーーーーーーー」
魔王は三十枚を拳に展開、拳を振るうと同時に起動させる事で攻撃を上げ、展開し続ける為に底なしの沼の如く湧き出る魔力を流し込み、亜音速を超えるラッシュ寄りも寄り速く、起動準備を完了させる偉業。
その大魔法使いを超える術のキレに、まだ魔術を習い二年の暁には到底出来ず、一振後には為がいる。
15振り目で途切れる重複大魔法が切れる隙の一瞬を、受け流すコトに全神経を集中して耐えしのぎ、準備が整うと展開と起動を同時に熟す。
──速い、そしてもう魔術の腕は俺以上だ。魔術の腕ならこの世界一だ。
城が完全に崩れ落ちる前に両者は飛び立ち、羽根の背後に重複魔法を加えて追尾特性を組み合わせて放出する。
二者が宙に城を覆える程の大魔法陣を展開、飛び回る追尾魔法弾を避け飛行する二人は魔法弾寄りも速く、巨大な火球が空を覆う。
受け流す事に集中するも、魔力を放出してる為か完全には防ぎ切れず、軍服の一部が破れ、肌から血を流す。
人差し指と中指を重ね、霊力を操る者が通る結界術で手に入れた最も安定する印を作り、回復術を体全体に回す。
「閃帝・万禮煌讞」
「ヒャヒャヒャヒャヒャアッ!」
「オイオイ楽しそうじゃねぇか。あっぶね」
裂けそうな位、微笑む魔王は頬を摘んで奇声をあげてテンションのギアを上げる。二度跳ぶと踏み込んで地面を蹴り、暁の顔面を砕こうと腕を伸ばし、鞭の如く振るう。
柄を両手で握り締め、刀身で防ごうとする暁の前に、六輪の炎華が現れると腕を弾き飛ばすと同時に斬り離され、宙を舞う。
──旬神焔咲
六輪の炎の華で相手の先手を防ぎ、次の一手に動揺する相手の両腕を切断する。
師匠から受け継いだ火炎魔術と投影魔術、構築魔術と体術、剣術連動が最高峰でなければ到達出来ない絶技の一つ。
──このままやっても意味が無い。俺の剣技、癖を見抜かれてる。首を跳ねる積もりだったのに。
だったら、代用できない、奴がまだ見ぬこの世界の最高峰で、奴を一撃で葬るしかない!
「ハーーーーッ!」
「火力面は俺の方が圧倒的有利だ!」
攻撃力を低下させ、拳を受け止め最高出力の一撃を斬りこむ。直後に刀を宙に投げ、中指と人差し指を重ね異能基盤を基礎とした結界を構築。
結界内に自分の心象風景を設計図として、異世界を構築する。
異世界転生者が過去に入り、その感覚を覚え異世界似て確信を得た世界が自分を中心として回る感覚。
冷静な人物であった彼には理解出来ない、若物が本来持つ全能感。それを結界内に異能基盤・固有魔術基盤をオーバーヒート気味になる間で酷使する事で、世界を創造する。
「異能結界。参黑種・面靁赫雷異・冠条ノ幨」
「アキャ!?」
構築時に感じる威圧感、それは無能力者の人間でさへ感じると言われる。
真っ赤な城を中心とする《《王》》として、才を持つ起源と言われる人格設計図を元とした心象風景を背に、テニスコート程に広げた暁が城に立つ。
赫と黑の二色を持つ雷撃を纏い、彼が今後成長する中で極まる異能の極地にあるスキルツリーの最奥、《《概念的破壊》》を赫黑に付与する。
魔王が粉々に散ると、結界を解除すると立ち眩みで脚を踏み外すも、月宮に支えられ感謝の言葉を零す。
復旧作業等の事を話しながら、その場を立ち去ろうとすると、敵意に気付き月宮を突き飛ばす。
「あガッ────!?」
「暁!?」
「感が良くて助かった。すまん。未完成の技で倒せたと勘違いした」
「左腕が、、」
「義手でも付ければ良いだろ。第2ラウンドと行くか?」
溢れ出る鮮血を傷口を抑え付け、出血を抑え込むも、流血の勢いは弱まらず加速する。ので、電撃の熱で肉を焼いて傷口を塞ぐ。
基盤を酷使する結界後は、平均で五分以上経過しなければ能力を使用できない。暁のサードフェイスは至ってシンプルの為、三分二十秒フラット。
再度、印を作り固有結界を構築する。──勝機は月宮と共に時間を稼ぎ、次こそ一撃で葬るしかない。
それも、相手が一番油断するタイミングで!
「本当に共闘やるなんて、何時ぶり?」
「一年ぶりだ。時間を稼ぐだけで良い、悪いが死守だ」
「分かってるよ。死なないでよ」
「俺は死なぇよ。誰に言ってんだ?」
「冗談だよ。...うん。冗談」
魔王も弱まっているのか、腹に暁の蹴りを受け、怯む魔王に間髪入れずに肘打ち、直後に離れ回し蹴りを叩き込む。
吹き飛ぶ魔王の脚を掴み取り、月宮の多重魂宗に寄って融合した異獣の高出力砲に当て、そのまま地面に叩き付けて火炎大魔法で追い討ちする。
地面を蹴ってバク転、暁に向かい飛び込み拳を振るう魔王の首に蹴りをカウンターを入れる。そのまま頭を掴み、掌に魔法陣を展開し、地面に顔面をめり込ませると同時に起動させる。
腹に異獣が放つ電撃の槍が貫通、小さな水魚に似た異獣が簡易的な結界を構築、水槽を作り電撃の威力を上げ、高く飛び上がり反転、中指にレッド・ゾーンを集中させて放電する。
「ふぅ。そっちも弱体化してて助かるぜ」
「だ〜から、油断大敵だよ」
「ケェ...ケェ......」
「俺が!お前を此処で終わらせてやる!」
二分間の激闘の末、印を結び結界を再構築。完全に構築する直前、飛び散った魔王の肉片が背後から放つ大光線魔法。
吐血する暁に間髪入れずに触手を伸ばし、頭部に命中させる。
──ヤベェ、油断を狙う為に一発入れさせてやろうと思ったが、横っ腹貫かれるわ、頭部に一撃貰うわ災厄だぜ。
まぁ。此処で終わらせるか。
赫黑を地面に落とし、倒れる瞬間に稲妻を魔王の背後に落とし、瞬間移動。背後に周り、魔法陣を展開する。が、魔法陣が粉々に砕け散る。
倒れる暁を見て、ニヤァと笑う魔王の腹を貫通する大雷撃魔法が貫通する。
砕け散る魔王の気配を感じ、まだ龍怒櫆神が未完成だと思い知らせるも、一旦は倒したと確信する。
「何これ?」
「あ〜......赤ちゃん?」
「だよね。巻き込んまれたのかな?」
「ガキでアレ?ま〜こいつの正体とか、正直な話しどうでも良くて、死ぬ、、」
「あっ!そう言えば重症だった!!暁ーーー!!!」
この日、最強の暁・ディアドル・レクス・アルドル・ウィンチェスターは権力が欲しい時に使う名として、響となる事となった。
頭蓋骨を貫通した触手は脳に深刻なダメージを与え、出力を半分以下に落とされ、最強の名は返上した。
十年後、彼は先生として才能ある子供を三人見繕い、技術を教える為にシェアハウスを建築、皇帝様に恩を与えた事でやりたい放題。
その気になれば貴族解体まで許可される、裏の皇帝になった権力を使い性奴隷になるはずだった幼女を育てるため「あ?寄越せよ。末代になりたかねぇだろ」と交渉した。
そして、一年程経つと正式に教師として働くことに。
この物語は、最強になる事が出来なかった俺の代わりに、最強を受け継いで貰う為に尽力する物語だ。
長いでしょ?この先生煽り厨なので、この魔王も舐めプしてました、はい。