管理者との話し合い〜後編〜
「転生可能な世界ってどんな世界なの?」
「伊東 亜美様の世界で言う中世ヨーロッパの様な世界で、違うのは魔法や魔術と言った物が使え、
獣人や魔人等の異人種も存在する異世界ファンタジーの様な世界です。
勿論、管理者である私の不手際で起きてしまった事故で伊東 亜美様は転生することになってしまったので、
転生特典としてご希望があれば目一杯のサービスをお付けさせて頂きたいと思います。ハイ。」
「本当!?ヤッター!」
「宝くじに当たったと思えばラッキーだったんじゃないの私。
両親や友達に会えなくなるのはかなり寂しいけど。」
いい終わった後ハッと我に帰る。
あり得ない出来事の連続で大切なことを忘れていた。
もう両親に会えなくなってしまうのだ。
涙が溢れ出す。
「もぉ、私、お母さん、お父さんに逢えないの?
まだお別れも言ってない。
お母さん、お父さんは私以上に私が居なくなったら悲しむと思う。
私が死んじゃったらショックでお母さんとお父さん死んじゃうかも知れない!」
泣きじゃくり制服の袖は涙と鼻水でぐしょぐしょ。
美少女管理者にお構いなしで泣いてしまった私に
「本当に申し訳ありません。
全部私の責任です。
もし良ければ夢の中でお別れをします?」っと
「うん。そうしたい。
そして出来るのならみんなの記憶から私を消して欲しい。
寂しいけど悲しまれるのは嫌だから。
そんなんじゃ、向こうの世界で私、転生しても楽しめない。」
美女管理者は悲しそうに笑って
「大丈夫ですよ。最大限伊東 亜美様のご希望に合った方法でご満足頂ける転生までのサポートを致します。」っと言ってくれた。
一通りのお別れを済ませ、
区切りを付けた私は
「どうせ転生するなら、私貴方みたいに
『誰もが振り返る絶世の美女に生まれ変わりたい』
後、魔法が使える世界なら魔法を使ってみたい。
一通りの魔法が使えて生活に困らない様にして欲しい」とお願いした。
「勿論、そんなことは朝飯前ですよ。
魔法も一通りの全属性を使えて普通よりも魔力を使える様にしておきます」
「ありがとう」
「いえいえ。それでは第2の人生をお楽しみ下さい」
光に包まれ私は美少女管理者の姿を見失ってしまった。