管理者との話し合い〜前編〜
目を覚ますと目の前には突然の美少女。
美少女は、
今にも溢れ落ちそんなくらい大きな潤んだ青い瞳で私を見つめ、
今にも空気に溶けそうなくらい美しく流れる金髪の髪を何度も揺らしながら頭を下げてくる。
どこのルージュを使ってるのか教えて欲しいくらい淡いピンクの唇で話す言葉は、
「本当に申し訳ありません。
貴方様は異世界の亀裂が生じた時に居合わせた被害者です。
私の管理不足でこのような目に遭って貴方はお亡くなりになってしまいました。
もし良ければ他の管理地で良ければ転生可能ではありますが、
急な出来事故、パニックになってしまいますよね。
本当にこの度は申し訳ありません。」
目の前にただでさえあり得ない程の美少女が現れて泡食ってしまい、
ましてやモブには起こり得ない事態にもはや私はキャパオーバーだった。
暫くして状況を把握した私は自分が亡くなってしまった事実を知る。
この世界の管理者の1人である美少女の不手際らしいのだが不思議と怒りが湧いてこない。
死んでしまったものはしょうがない。
そんな風に思ってしまうのはこの美少女に私は同情してしまっているからだろう。
「泣き顔まで綺麗。ほんと美人って特だな。」
1人でボヤいてしまうくらい死んだことよりも目の前の美少女のことの方が私の頭の中をいっぱいにさせてしまっていた。