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長編作家のジレンマ

作者: まめめめ

 なろうでの執筆も、長いもので四年目とか五年目ぐらいになりました。

 私は、基本的に趣味が長続きする方ではないのですが、そんな私でこんなにも長期間にわたって続けられたのは、きっと小説を書くと言うことが私の性格とも合っていたのでしょうね。

 あとは、なんだかんだ読者がいてくれるということも大きいです。

 最近は投稿頻度もかなり落ちてしまっているのですが、それでも話を更新したら読んでくれる人がいる。

 ありがたいことです。


 閑話休題(それはさておき)


 私が主として書き進めているとある長編作品の場合、基本的に一話更新するごとにブックマークが2〜3件増えます。

 まあこれは、投稿時間や更新頻度によっても増減があるのですが……

 正確には、投稿するとまず、ブックマークが一つか二つ減ります。(謎現象)

 そして数日経つと、四つか五つブックマークが増えるので、トータルでは+2〜3ってことになります。(謎現象)

 まあ一応、600話を超す(話数だけは)大作ですからね


 しかし、それでふと思うわけです。

 さて、この投稿した最新話が、新たにブクマしてくれた新規読者の目にとまるのは一体何日後になるのだろう、と。

 だって、600話ですぜ?

 文字数にしても、百万文字以上。

 ラノベの文庫一冊が十万文字ぐらいだから、約十冊分?

 自分の場合ラノベを一冊読むのに、一週間ぐらい?

 ということは、今書いている最新話が読者の目に触れるのは……


 そしてそれ以上に、大半の読者はそこまで読み進める前に「もうこの作品は読まなくていいや」ってなる気がする。

 それで、更新されるたびにブクマが減る。

 話ごとのPVとか見ても、そのあたりのことはよく分かる。

 つまり何が言いたいかというと……


 今、私が渾身の力を込めて書いていた最新の一話は、既存読者(きとくけんえき)を逃がさないために書いているのであって、新規読者を獲得するためにはほとんど役に立たないということ。

 だって、彼らがまず読むのは最新話ではなくて、第一話なわけだから。

 最新話がどれだけ面白くても、それで読者が増えるわけじゃない。

 逆に、最新話があまり面白くなくても、とりあえず読者は増える。同時に減るかもしれないけれど。


 第一話を書いてもらうために、もしかしたら読まれることもないかもしれない最新話を投稿する。

 そんなジレンマ。


 ここからさらに進歩しようと考えたら、新しい話を書く前に、一度推敲し直せってことになる。

 一話で興味を持ってくれてブクマや評価をしてくれて。

 二話から十話ぐらいまでで、離れていく率を減らす。

 そのために、誤字脱字はもちろん、文章の精度も上げていく必要がある。

 五年前と比べれば、私の文章力も上がっているはずだから……


 だけどそれが、面倒くさい。

 だって、600話ですぜ?

 文字数にしても、百万文字以上。

 これを一から推敲せよと?

 というか第一話だけは何度か推敲しているんですが、そのたびに三十分とか一時間とかかかる。

 単純計算、600話を推敲するのに、600時間。

 まあ、無理。考えただけで足がすくんでしまいます。


 誰か代わりにやってくれないかな。

 なんて思いながら

 でも結局、他人に任せる気にはならないんだろうな……

 なんて思う。


 これもまた、長編作家のジレンマかと。


 みんな、このあたりはどう考えているんだろう。

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