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苦手な奴は絶対にいる

えー、ちょっとギャグっぽいような、アホらしい作品になってきましたが、寛大な心で見ててほしいです。

「さぁー!とうとう始まりました、実技試験!

今回はトーナメント制!少しばかり時間がかかりそうなので、グループ分けにさせてもらいました!詳しい説明は実行役である学園長と試験官である皇女様、殿下方です!学園長、説明をお願いします!」


「ふむ…。トーナメントと言っても、簡単なルールじゃ。まず、三チームを組み、そのグループで勝ち抜け戦のようなものじゃな。今日は第一学年で明日が第二学年、明後日が第三学年じゃ。何せ、今年は人数が多いからのぅ。


そして、チーム戦が終われば次は個人対戦じゃ。そっからはもう、技術、知識、協力、動き。そこらを試験官と観察官が分かれてジャッジする。勝とうが負けようが関係ないが、その人柄や能力はそれだけでわかるものじゃ。ある意味、他の試験より分かりやすく、見極めやすいというのがいいところじゃ。マイナス点は、時間がかかるという位じゃな。」


「なるほど!確かに、試験官には王族の方々が入っていますし、公平なジャッジにズルもなしっ!今までで一番効率のいい方法ですね。」


 「ふふん。妾が考えたのじゃ。」


「流石、学園長ですね!が、これ以上誉めると調子に乗るのでチーム分けに移りましょう!」


 「あっ、こら司会!!!」


「はーい、学園長は黙っててくださいね。」


 「ぐっ…貴様、無礼だぞ!」


「学園長?ラピスちゃんの晴れ舞台を台無しにするつもりなら殺し…じゃなくて、怒りますよ?」


「この娘、殺すといいかけたぞ!?」


「やだ…聞き間違いですよ…?私が、そんな事する訳がないもの…」


 「いーや!絶対にする!!お前はそういう奴じゃからな!だからシスコンは嫌いなのじゃ!」


「はいはい、お二方とも落ち着いて…あっ、ほらルフェニタリ殿下が呆れた目で見てますよ?」


 「えっ?やだ、ラピスちゃん。お姉ちゃん、恥ずかしいよ…」


 「変り身早すぎなのじゃ!」


「……司会者、早く進めて?」


有無を言わさぬラピスの声に司会者は固まる。


「一番恐ろしいのは小悪魔、ルフェニタリ殿下なのかもしれない…」


「何か言った?」


「いっ、いえ!なにも。さっ…さて、まずは三チームに分かれて貰いましょう。魔術師、剣士、回復術士といったバランスのよい組み合わせを事前に作っておきました!


じゃあ、発表しますね!第一チーム筆頭は上位魔術師であるアメリア皇女殿下!


第二チーム筆頭はサラダイル・エディス殿下!サラダイル国皇太子であるエディス皇子は剣士!サラダイル1の剣の使い手だとか!


そして、第三チーム筆頭は勿論ルフェニタリ・ラピス殿下!!ラピス様はバランスがよく、回復、魔法、剣、体術全てを心得ているそうです!中々頼り概のあるリーダーとなってくれるでしょう!そして!第一チームメンバーは魔術師多目の生徒たち!第二チームは剣士ばかり!?第三チームはメンバーもバランスがいいようです!運がいいですね!ですが、他チームより人数が少ないようです!これは、後々痛いですね!」


「ていうか、何で僕が筆頭なの?というか、人数は平等にしようよ…」


「全くなの…。私は試験官として立候補したはずなのに…何故か筆頭に選ばれたの…。しかも、ラピスちゃんと別チーム…?あり得ない…っ!」


「アメリア皇女、ラピス皇子、筆頭者同士敵ではあるが頑張ろう。」


 少しばかり呆れているとサラダイルの皇子が声をかけてきた。


 「えっ?あぁ、よろしく…。」


「…先に貴方を潰すわ…。ラピスちゃんを倒すのも倒されるのも、私じゃないとダメなの…。」


「噂通り、ラピス殿下溺愛だねぇ…。これでは、婚約も受けてもらえなさそうだ。」


 「当たり前なの…当たるなら、エリザお姉様に行くといいの…。私は、ラピスちゃん一筋。」


「これは、手厳しいね…。では、後程また会おう。」


と、爽やかに去っていった。何か、苦手なタイプだ。


 さて…カイルはどこチームだろう?

あっ、いた。手を振ってる。大きな犬みたいだ。えっと、うわっ最悪だ。


サラダイル皇子が率いる第二チームみたいだ。これは、中々…。まぁ、騎士とかいってたから僕チームではなくサラダイル皇子のチームに入ったんだね。ちょっと、ショック。


「ラピスちゃん、お互い頑張ろうね」


 「はい、姉上。」


「じゃあ、またね。」


名残惜しそうにこちらを見ながらチームの元へかけていった。

 さて…僕のチームは…。少ないっ!


「えーと、よろしく?」


 「ブツブツブツブツ…」


「ショタ…最高。ジュルルル」


「このチーム、暗くて落ち着く…」


「ここなら、人が少ないからいいや」


おっふ…変わり者ばかりのようだ。

しかも、二人目に少し危機感を持ってしまった。本当に、大丈夫なのだろうか。この先が心配でしかない。


そして、僕の存在に気づいた少女?がこちらへすごいスピードで迫ってきた。


「ルフェニタリ殿下、自分はユメリと申します!子爵家ですのでただのユメリとお呼びください。第四皇子殿下のチームに入れた事、真に嬉しゅうございます!」


「えっ?あっ、うん。ありがとう?」


 ちょっと、変な子いるんだけど…。赤い髪をツインテールにしていて、何というか気の強そうな少女だ。僕より背が高くて、女性にしては中々高身長で目付きは鋭いが、1部の者の中では人気だろうな…って子だ。


「自分、第四皇子殿下を好いています。自分の様な者が殿下に近付くのは身のほど知らずと理解していますが、あの時からずっとお慕いしてました」


おぉう…?随分直球に来たね…。


 「えっと、ごめんね…記憶にないんだ…どこかで会ったことがあるの?」


「まぁ、かなり前なので覚えていなくて当然でしょう。」


 「なら、どうして…?」


「私が幼い頃、王宮の庭で迷っていた所を、殿下に救っていただいたのです。迷路のような複雑な作りをした庭で、一人泣いていた所を殿下が見つけてくださりました。殆ど無口ではありましたが、その頃は髪も整えられていて、遠目からでもわかる程の美少年でした。最初は女の子かと思ったのですが、皇子殿下と呼ばれていたので。」


 「へっ…へぇー。」


昔の僕、見られてたのか…。確かに、五歳くらいから髪を伸ばし始めたけどさ。てことは、それより前?


 「うん…やっぱり思い出せない。」 


「いえ…おきになさらず。殿下とまたこうしてお話しできたこと、とても嬉しく思います。あの時は本当にありがとうございました。」


 「うん、気にしなくていいよ。それじゃあ、これから宜しくね。」


 「はいっ!精一杯、チームの為に勝ち続けて見せます!」


「頼もしいけど無理しないでね。」


 「はい!」


よかった、まともに話せる子がいて。


 「では、皆さん!準備が整いましたので試験に写りたいと思います!!」


 「始まるみたいですね!」


「何だか少し心配だけど……」

皆さんの苦手な人ってどんな人なんでしょうね?


というか、これトーナメントって言うんですかね…ちょっと違う気がします(・ω・;#)


どうか、寛大な心で許して欲しい…(−ω−)

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