魔術開発部2
更新遅れましたー。ごめんなさい。
間違ってる言葉とかあると思うので、誤字報告などよろしくお願いします!
「ふーん。なるほどね。」
二人から詳しく話を聞いた所、僕を資金源扱いしちゃった理由が何となく理解できた。要約すると『魔術自動発動機』というものを作っていて、その材料には莫大な資金がかかるらしい。
今までは資産家に援助をしてもらえていたけど、一度目二度目と失敗してしまった為にこれが最後だと宣告されたらしい。そして、先程爆発したのが最後の魔術自動発動機で、もうこれ以上の支援は求められなくなった…と。
そんな時に僕がチラシを持っているのを見て加入してくれると思い、ついつい口が滑ったらしい。それにしても……
「魔術自動発動機ねぇ……」
機能はこんな感じ↓
・魔力を蓄えておく事が出来るよ!
・あらかじめ、どの魔法を使うか決めておけるんだよ。
・すると、あら不思議!ボタンをポチっと押すだけで魔術が勝手に発動しちゃう!!
・しかもしかも!!ある一定の境界に敵が入るとその場所めがけて魔法がドーン!!と発動されちゃう!
・賢者部の力を借りられれば状況を機械が判断し、その状況に合わせたあれば魔法を発動してくれちゃう!
・尚、味方は攻撃されないよ!
個人の魔力を最初から認証しといて、
契約魔法が施されると味方は攻撃対象から外される!
・万が一の為、裏切り者は契約魔法が察知し、その場で電流が流れて命を落とすのです!!マイクロチップみたいだね!!
と、まぁ…主な機能と言う機能はこれくらいかな。最後のはちょっと恐ろしいけど。まあ、いい機能だとは思う。
そして!今ならなんと、それが日本円にして一つ10兆で購入いただけます!
しーかーもー!?今なら、特別に魔力回復飴が沢山ついてきますよ!!
こんなチャンス、滅多にお目にかかれませんよ!!フリーダイヤルは……
「おい、ラピス。ボーッとしてどうしたんだ?」
「ハッ!!テレフォンなショピングが頭の中で再生されてたよ…!」
「は…?ラピス、熱でもあるのか?」
我ながらアホか。自分でも訳わかんない。
「嫌々、熱なんてないよ!うん、気にしないで。」
はー、危ない危ない。ノリで何となく想像してたら、本格的に脳内再生されるとは思ってなかったよ。
「それならいいんだが…。」
「それで、入部頂けるのでしょうか!?もう我ら魔術開発部には第四皇子殿下であるルフェニタリ・ラピス様しか希望は残されていないのです!
どうしても、どうしてもこれを作り上げたいのです!ここまで来たのですから、諦める訳にはいきません!あと、あと一歩という所なのです!」
レーテ嬢だっけ?相変わらず直球である。
「そうは言われてもねぇ…」
確かに夢のようなとてもいい魔道具ではあると思うけど……悩ましい所なんだよね。
「お願いします、殿下!!」
「何でも致すので!」
「完成したら、きっと戦争でも役立つと思うのです!これがあれば、味方の損害も減ってくれるのです!」
口々にお願いします、お願いしますと連呼している。
「あのねぇ…僕は確かに兄姉達の中では一番資産を持ってるけどさ…そう簡単に決められる事じゃないんだよ?そりゃ魔術自動発動機を10以上作れる資産はあるけど…そんな大金、おいそれと渡せないよ。それに、そのお金は慈善活動とかスラム街根絶の為に貯めてるお金だから、人の命を奪う機械を作る為に使えないよ。確かに損害は減るけど、相手も同じ人間。自国の為とはいってもそう簡単に作っちゃいけない代物だよ、それは。しかも、他国に生産法を知られたら洒落にならないし。」
もし生産法方が盗まれたらそれこそ戦争が勃発してしまう。この魔道具一つで沢山の命が奪われるかもしれないのだ。
「っ…確かに、そこまでは頭が回っておりませんでした。」
「とはいっても、それが完成すれば扱い方によっては莫大な利益を得ることが出来る。でも、それと同時にもし扱い方を誤れば沢山の人が死んでしまう。それに、この国はそこまで野心に溢れてないから需要は出ないと思う。何より、優秀な人材が揃ってるから。」
「っ…確かに、仰る通りです。でも、あと一歩なのです。私達はこれを作る為に膨大な時間と費用を費やしてきました。そう簡単に諦める訳にはいかないのです。」
レーテ嬢は俯いていたが、こちらをジッと真剣な瞳で見てきた。
「後一歩って言ってたけど、何が足りないの?どこまで進んでるの?」
「魔力容器は既に完成しているのです。自動発動部分もほぼ完成に近いです。そして、一番重要な部分が二つほど未完成なのです。とても難しいので、私達では到底力が及ばず……」
「へぇ…何が出来てないの?」
「契約魔法の導入機器と契約魔法の使い手が不足しているのです。我が部員は総勢21名いますが、その中で契約魔法を扱えるのは2名。それも、中級までしか扱えないので燃費が悪いのです。元より、契約魔法の使い手はとても少数しか存在しないので。軍事的活用はともかく、上級契約魔法の魔因子組み換え技術が難しくて。探しているんですが、全く見つからないのです。他の物は資金と材料さえあれば製造可能なのです。」
確かに、契約魔法の使い手は少ない。そもそも、汎用性がないからだ。
契約魔法は人と人で結ぶ呪いの一種。取得も難しいし、膨大なお金がかかるにも関わらず、使い道が本当に少ない。契約魔法を取得するくらいなら他の魔法を極めた方が効率はいいし、上手く扱えれば雇ってもらえるのでお金にもなる。
つまり、契約魔法を取得する理由がないのだ。単なる暇潰し人か、奴隷商しか取得しようともしない。
「ねぇ、ここは魔術開発部でしょう?なら、何で魔道具を開発してるの?」
扉の横にはきちんと『魔術開発部』と書いてあった筈。なのに、何故魔法ではなく魔術の開発に没頭しているのだろうか。
「私達は新たな魔術を開発する為に集まったのですが、難航していまして。休憩がてらに簡単な魔道具を作ったのすが、予想以上にハマってしまいまして。何より、アイデアがどんどん思い付いてくるのです。なので、魔術開発部ではなく魔道具開発部に名を変更しようかと思ったほどです。」
「あー、なるほどね。気休めがてらに作ってみたら皆ハマっちゃった訳か。なんて単純な理由なんだろう…まぁ、その意欲はいいと思うけどね……」
「ならっ……!!」
「でも、ごめんね。入部は出来ない。」
「えっ……」
「あっ、ちょっ…そんな泣きそうな顔しないで!?」
「だっ、だって…雰囲気的に入ってくれると思ったのにっ…ヒック…上げてから落とすなんてっ…」
雰囲気!?上げてから落とす!?
レーテ嬢は涙が出るのを堪えるように唇を噛んでいる。
「あのね、僕はそういうことをいってるんじゃないんだ。あー、もう!!ド直球にいうけど、手伝ってあげるって言ってるの!!」
「へっ?」
ぽかーんとしていれレーテ嬢と他部員生達。
「だからね?入部はしないけど、手伝うのはいいよってこと。」
「す、すみません…何がなんだか理解出来ませんっ!」
「つまり、入部はしないけどその契約魔法やら費用などを僕が手伝ってあげるっていってるの。」
「えぇ!?い、いいんですか!?本当に!?てか、契約魔法扱えるんですか!?」
「なに?嫌なら別にいいけど。契約魔法は上級まで出来るし。」
「い、いいえぇ!!嫌等とは微塵も思いません!!本当に、本当にありがとうございます!!」
「「ありがとうこざいます!!」」
全員が声を揃わせ、にこにこと笑顔になっている。
「うん、だから…もう泣かないで?女の子には笑顔が似合うよ。まぁ、レーテ嬢の泣顔も綺麗と思ったのも本心だけどね?」
「へっ?な、ななな…うぇぇ!?」
「どうかした?」
何やら、レーテ嬢の顔が赤い。
病気でも流行っているのだろうか。
「ラピス、お前…やっぱり天然だな。」
「は?いや、いきなり何?」
「無自覚!?殿下ってば、天然の淑女キラーよ……」
「いやーん、今キュンときちゃった」
「男の俺達でもドキッときたぞ……」
何やら皆が騒いでいるが、ラピスは気付いていなかった。
「んふっ。私の彼氏にしちゃいたいわぁー。私の心は乙女だもの!」
「今、何か悪寒が……」
何やら背筋がゾクッとしたのは気のせいだろうか。
「これで髪が顔にかかってなけりゃ、卒倒だろうなぁ…。やるなぁ、ラピス!」
「は?いや、だから何?」
「いいんだ、ラピス。お前はそのままで。自覚して落とそうものなら世界中の女がメロメロだろうな。」
「は?いや、だから何。一人で納得しないでよ。」
うんうん…とカイルはニマニマしている。正直いって何か気持ち悪い。
「とりあえず、僕達は賢者部に行きたいんだけど。魔道具については休暇明けから始めよう。」
「はっ、はい!!」
「ほら、カイル。いつまでもニヤニヤしてないで行くよ。」
「おうっ!」
「では、休暇明け…お待ちしておりますね、ラピス様……」
「うん、また今度ね!」
「あーぁ…これでまた一人ラピスの虜になっちまったな……」
「ほんと、カイルってばボソボソと呟くの好きだね。」
「そうか?」
「そうだよ。まぁ、どーでもいいけどさ。」
「いいのかよ!!」
その後、ラピスとカイルは賢者部につくまで言い合っていたのは言わずがな。
回想みたいなのは相変わらず下手だけど、いいよね…?ね?
ねね、ハートつけようとしたら環境依存なんとかって出るんだぁ。ダメなの?どういう意味なんだろう。本編で私が言いたいこと分からなかったら是非質問どうぞー




