魔術部2
色々突っこみ所満載ですが、暖かな……いえ、生ぬるい?目で見守ってくださいませペコリ((・ω・)_ _))
「と、まぁ…週に四日、授業が終わった後に部室に集合します。魔術部は実技場の使用許可を取っているのでいつでも使えます。休日は暇な者は町の見廻りなど、騎士団のお仕事も手伝っています。顧問はルジャン先生です。とりあえず、魔術部の活動内容はこれくらいでしょうか。何か、不明な点はありましたでしょうか?」
ふむ、フィリア嬢は説明が上手い。
分かりやすく、簡潔に纏めてくれたなぁ。カンペを探してしまう程スラスラと話していた。なんとも、お口が達者な事で。
「んーそうだね…最初に話してくれた、魔力が少ない人用の魔道具だけど…今いる部員の魔力で補ってるの?それとも、魔素を利用してるのかな」
「魔力の補給はルジャン先生が貯めてくれているんですよ。」
「じゃあ、上限は?」
「詳しくは分かりませんが、上位魔法が一発打てるかって所ですね。今は魔術開発部の人が上限を上げられるよう、工夫をしているところです。」
「なるほど。」
城にあるのはこれよりちょっと上って所か。魔術開発部は魔道具も作ってるんだなぁ…。うん、そこは初耳。中々優秀な生徒が多いみたい。
「あの、皇子殿下……?」
「えっ?あっ、なに?」
「いえ…突然黙ってしまわれたので、何か不興を買ったのかと……」
「んー?あぁ、ごめんごめん。ちょっと考え事してただけだから、気にしなくていいよ。」
「そっ、そうですか…?」
「あのー…部活は、後いくつまわるんすか?」
「ちょっ…あんた、敬語使いなさいよ!無礼にも程があるわよ!?」
「んだよ、お前もさっき使ってなかっただろ……!?」
「さっきはさっきでしょ!?」
「…………」
うん、このお二人さんは仲が悪いのだろうか。確か、ルヴェンとメイ…だっけ?
「ちょっと、二人とも!皇子殿下の前でみっともないですよ。ちゃんとご挨拶しないもダメでしょう!?」
「だ、だけどよ……」
「もー!ルヴェン、あんたは引っ込んでなさいよ!」
「なっ、うぉ!?」
メイ嬢はルヴェンをフィリア嬢に押し付け、前に出てきた。
「先程は無礼を働き、申し訳ありません。私はメイ・フォーラントと申します。此度は高名なるルフェニタリ・ラピス第四皇子にお会いできてとても嬉しく思います。」
「へぇ…見事な程に綺麗なカーテシーだね。うん、僕はルフェニタリ・ラピス。この国の第四皇子だよ。」
「恐悦至極にございます。」
流石は辺境伯令嬢だね。教養をしっかりと身につけてる。
「おまっ、敬語使えるなら最初から使えよな。あっ、俺はルヴェン・クァーティス。一応子爵家だな。天と地ほどの身分差に俺、ビックリしたぜ!皇子様だっけ?よろしくな!!」
何か、緩いって言うか……馴れ馴れしすぎじゃない?まぁ、僕はこれくらいの方が接しやすいんだけどさ。
「うん。よろしくね、ルヴェン。」
「なぁなぁ、ラピスって呼んでいいか?」
「ちょっ、あんた!無礼にも程があるっていってるでしょお!?その緩い頭、どうにかならない訳!?」
「うっ…ご…揺らすな、バカ!」
「誰がバカですって!?」
「お前以外に誰がいるってんだよ!」
「きぃー!ほんっとむかつく奴ね!!」
「お前にいわれたきゃねぇよ!!」
「ちょっと二人とも!こんな時に言い合いはやめてったら!」
わぁー…賑やかって言うか、元気だなぁ。フィリア嬢は二人のストッパー役みたいなものなのかな。
「はいはい。二人ともストップだよー。他の人に迷惑かかるから『お口チャック』してね。」
僕がそういうと、二人は声が出せなくなった為口をパクパクしている。
「これは……魔術、ですか?」
「フィリア嬢は見たことないかな?これは魔術じゃなくて言霊みたいなものだよ。まぁ、魔力がかなり強くないと使えないけど。」
「言霊…皇子殿下は本当に天才ですね。」
「褒められると結構恥ずかしいね。言霊は魔術より簡単だけど、魔力をかなり伴うから微妙な所だけどね。それに、僕はまだまだだよ。兄上達はもでと凄いからね。僕はまだまだひよっこさ。」
「皇子殿下がひよっこなら、私達は永遠に卵のままでは……?」
「ん?ごめん、聞こえなかった。もう一回いってくれる?」
「いっ、いえ…何でもありません。」
「そう?なら、次の部活を見学にいこうかな。あと二つ回らないといけないし。」
「は、はい!では、もしお決まりになったら声をかけて戴ければ。」
「うん。じゃあ、次は魔術開発部に行こうかな?カイル……って、何してるの?」
魔術部の見学が終わり、魔術開発部に行く為部屋を見渡すと、何故かカイルが死体ごっこをしていた。
いや、何してるの!?
「いや、ほら。ラピス達が難しい話とかしてる間、暇だったからな……
別に、拗ねてなんかないぞ。ただ、完全に俺の存在忘れてるなぁとか思ってたなかったからな。」
「……何か、ごめん。」
確かに僕とフィリア嬢達が話してる間、カイルを全く見かけなかった。
だからって、そんな物陰で死体ごっこを始めなくても……。
「まぉ、俺は魔術に関しては殆ど無知だからよ……しょうがないよな。」
「いや、だからごめんって。さっ、次にいこう、次に!」
「これ、魔術か。便利なもんだな。」
落ち込んでいるカイルを魔法で浮かせる。
「では、皇子殿下!ありがとうございました!」
「うん、こっちこそありがとね。」
僕達は魔術部を後にし、次なる部活見学へと向かった。
「なぁ、自分で歩くから下ろしてくれ。周りの目が痛いったらありゃしねぇ。」
「えっ?あぁ、ごめん。気付かなかった。」
「いや、絶対気付いてただろ……」
「えー、何の事かなぁー?」
「確信犯だな、こりゃ。」
僕はちょっといたずらが好きなだけさ。
えっ、皇子っぽくないって?
いいじゃん、僕は僕でやりたいように生きるし♪はぁー…部活、何にしようかなぁ。次は穏便と言うか平和的に出会い、見学したいものです!
これからも更新頑張るよぉ!
マイペースかつ面倒くさがりの私のモチベーション?(餅、美味しいよね。太るけど。ベーションってなんだろー。ググるのめんどい。)を上げるか保たせる為にお褒めのコメントとブクマなどの
評価よろしくです!目に見えて増えていくと嬉しすぎて参っちゃうよー。質問など等、不明な点は気楽に私に聞いてくーださーいなっ。




