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2つの影と不敵な笑みを浮かべる少女あらわる

??「あっ出てきたみたいです」


 ???「今あいつはどこに向かっているんだ」


 ??「…」


 ???「どうした?お前の嗅覚なら判別は可能なのだろう?」


 ??「それが…ここに向かってきてます」


 ???「は?なんでだよ俺らの存在がバレたわけじゃあるまいし」


 ??「確か、この前あの子と一緒にここに来てたような」


 ???「は?ってことはあいつはもう会ってたって言うのか?」


 ??「そうです。たしか前に『能力者だとあの子にバレたけどあんまり知らないみたいだから信頼される立ち回りをする』と。」


 ???「それを早く言え!それだったら俺らが動いて手を出すまでも無いじゃんかよ!」


 ??「すっかり忘れてまして…」


 ???「忘れてまして…じゃない!もし手を出したらあいつに何されるかわかったもんじゃない。あいつは唯一俺と同等に戦えるやつなんだからよ」


 ??「そうですね。どうします?まだここに居ますか?」


 ???「んなわけないだろ。早く出るぞ」


 ??「そうしましょう。」


 ???「1度アジトに戻る。乗せてってくれ」


 ??「わかりました。」




 それにしてもさすが夏休み。人の量が休日の比じゃない。いつもなら割とすっと入れるのに今日は少し待つことになりそうだ。といっても雑誌で採り上げられてるようなお店の行列ほどではないけれど。




 『やっとわかったようね。せっかく教えたのに伝え忘れるとかどういう神経してるのよ。まぁいいわ彼らが自由だということは、ボスも彼らのことを黙認しているんだろうから私がでしゃばることでもないだろうし。』


 


 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか」


 「抹茶フランデー1つお願いします」


 「かしこまりました。」


 1人でっていうのは寂しいな。今度は美希さんといる時に来よう。今は美希さんがいないから、いない時にしか考えられないことを考えてみよう。


 1つ目は…僕が1人で戦う方法だ。万が一美希さんが一緒に戦えなくなった場合、僕一人で他の能力者に立ち向かうことになる今のままでは体力的にも力的にも弱すぎる。戦闘用じゃないとはいえもっと体力を付けたり能力の活用方法を考えていかないと速攻敗退になる。戦いが好きなわけじゃないけど、能力を多く見ておくことはこれからに繋がるだろうしこんな機会はそうそうないだろうから活かしていきたい。 




 『馬鹿だなぁ一緒にいないからってわからないと思ってんだ頭のネジ足りてないだろ!誰がいつ近くにいないと心を読めないって言った?私ぐらいになったら広範囲に展開しながら対象を限定することもできるんだよ。才能のないお前と同じだと思ってんじゃないよ!』




 「な、なんか悪寒が…」


 「お待たせいたしました。抹茶フランデーでごさいます。ごゆっくりどうぞ」


 「いただきます………………美味しい。やっぱりここはどのメニューでも美味しいな」




 『あーもう!そんなこと言ったら飲みたくなっちゃうじゃん!偶然を装ってあの店行こうかなこのビルのちょうど下だし…うん。いこう』




 「いらっしゃいませー」


 『あ!』


 「ん?…あ!」


 『偶然だね。最近よく来るの?』


 「今日たまたまだよ」


 『そうなんだ~あっミルクリーム1つで』


 「かしこまりました。少々お待ち下さい。」


 「決めるの早いね」


 『こないだ来た時これも飲みたいなって思ってたから』


 「そうだったんだ」


 『うん。忘れる前に来れてよかった。ここのメニューってどれも美味しそうだから全部頼んでみたいんだよね』


 「わかる!どれも美味しそうだし、今のところ全部美味しいから全部飲んでみたくなるよね」


 『そうなんだよ!響輝君が今飲んでるのは抹茶フランデー?』


 「そう。これも美味しいよ」


 『今度それ頼もうかな…気になる』


 「そうしたら?」


 『うん!飲んだの忘れてまた頼まないようにメモっとこっと』


 「意外と忘れっぽい?」


 『そうなんだよね~ラノベとかで何巻も続くのとかどこまで読んだか覚えてるうちに出版されないからいつもメモっとくの』


 「でも自覚あるだけいいと思うよ。対策出来てるのもね」


 『そうかな?ありがとう』




 「お待たせいたしました。ミルクリームでございます。ごゆっくりどうぞ」


 『わー!美味しそう!』


 「美味しそうだね」


 『ここって写真とかも盛りやすい感じの入れ方と容器でテンションあがるよね!』


 「僕は写真撮ったり盛ったりしないからわかんなかったな。おしゃれだなとは思ってたけど」


 『いただきま~す。うん、やっぱり美味しい!』


 「でもさ、ここってこんなに美味しいのに行列そんなに長くないよね」


 『あ~近くに雑誌で採り上げられてる有名なお店があるからそこに人が集まってるんでしょ』


 「そうなんだ」


 『みたいだよ』


 『「・・・・」』


 会話が繋がらない…なんとなく能力の話はしずらいし…


 『能力者同士のバトルでの勝負方法とか考えてる?』


 「!?ま、まぁ…少しは」


 『ふーん』


 「み、美希さんはなんか作戦考えてます?」


 『考えてるよ~負けられないからね~』


 「あっ、聞きたいと思ってたんですけど、勝ったときの景品みたいなのって何があるんですか?」


 『なんでも1つ叶えてくれる石が手に入るんだよ』


 「美希さんは何を願うんです?」


 『内緒。教えられないよ』


 「そうなんですね」


 『響輝君は?勝てたら何を願う?』


 「んーなんだろう…」


 権力?高い身体能力?いや、やっぱり


 「能力変更…かな自分の能力を1日1つなんでも生み出せるにしてほしいかな」


 『1つなの?もっと沢山作れた方がいいんじゃない?』


 それは既に考えてたことだ。でも、1つならどんなものでも作れそうな気がする。


 「いくつも作れると何かしら上限がありそうだから...です。」


『私が心を読めるってこと忘れないように』

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