第38話 ロルの思いつき
そのころロル達はお味噌汁を啜りながら宇宙船の進捗状況を確認していた。
「なかなかいい感じだね。」
「ロル様。宇宙船はほぼ順調に再構築が進んでおります。」
「そうか。ご苦労さま。」
「完成まで大変だと思うが、もう少し頑張ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「でも、ほぼ順調 って表現はリセらしくない回答だね。」
「何か問題でも?」
「ええ。申し訳ありません。」
「エネルギー発生装置の核の安定化が計画よりも少々遅れています。」
「リセが発案した新設計のやつだね。」
「完成したら宇宙一の効率なんだろ。」
「そんなに予定通りに上手く行ったら誰も苦労しないよ。ハハハハ」
「何とか予定通り完成できるように頑張ります。」
「無理はしなくていいから。」
「今回に限って言えば、予定より多少遅れても僕はいいと思ってるんだ。」
「結構この星の事、気に入っちゃたから。」
「もう少しゆっくりしたいと思ってたところだったんだ。」
いつもは計画に厳しいロルの言葉にさすがのリセも驚いた。
(このような古代的な生活はロルには合わないと思ってたんだけど・・・)
(人工的で無機質な生活が合ってるとばかり思ってたけど、ロルもやっぱり生き物なのね。)
「そうだ。リセ」
「この星を出発する時は、リンも連れて行きたいと思ってるんだけど・・・」
「どう思う。」
またリセは驚いてしまった。
(他の生き物と一緒に・・?)
(しかも哺乳類型生物と生活をしたいとロルが思うなんて想像もしなかったわ・・・)
とても長い間、宇宙船の中で単調な生活を送っていた事を考えると、新しい心境の変化は今後のロルにたいしても良い影響を与えると判断した。
「そうですね。」
「凛が承知してくれるのなら、私は良いと思いますよ。」
「やったー」
「リンが承知してくれたら、もう一人ご褒美で召使いを作ってあげよかな!」
「それはリンも喜ぶかもしれませんね。」
「そうだよねー。」
「よし、早くリンに確認しよう。」
「どこに行ってるのか知らないけど、リンを今直ぐ呼び戻してくれないかな。」
「わかりました。」
リセは直ぐに凛に連絡をした。
「リン? リセです。」
「ロル様がお呼びです。」
「直ぐにこちらまで来てもらえますか。」
「1分後にこちらへ転送しますので、準備お願いします。」
日本の危機を真剣に考えてた凛は焦った。
「えっ? ちょっと・・。」
「うそでしょ?」




