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僕と美人の召使い・・・と異星人  作者: shimaumatousagi
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第37話  影武者

「えっ?」

「何?何?」


青木氏は軽い違和感と隠しカメラの凛からのいきなりの指摘に少し動揺した。


転送は瞬間的に完了し、三人はアパート内の広い別空間に来ていた。


「青木さん、安心して下さい。」

「もう到着致しました。」

「アイマスクを外して頂いて大丈夫です。」


狐につままれた感じで、若干不機嫌気味になった青木氏はサッとアイマスクを外した。


「もう着いたって・・」

「わぁーー!!」


真っ白な広い空間を背後に威圧感を放ったF-2A戦闘機が目の前に飛び込んできた。

流石の青木氏も驚きで腰を抜かしそうになった。


「凄い!」

「F-2A戦闘機だ。」


青木はこの非現実的な事を目の当たりにし戸惑ったが、凛とユナがこの事件の紛れの無い当事者であるという事だけは理解した。


「君たちがY国の艦船を撃破したのは本当のようだね・・・」

「しかし単機で艦対空ミサイルを装備している艦船を良く撃破できたものだ。」

「敵戦闘機も数機あったと情報では聞いているが、どれくらい撃破したのか教えてくれないか。」


凛とユナは目を合わせ確認し合うと、ユナが説明した。


「攻撃方法は教えられませんが、戦闘機252機、空母や潜水艦、武装漁船など全て合わせて459隻を沈めました。」


青木氏は絶句した。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「とても信じられないが、本当のようだね・・・。」


「君たちの事も含めいろいろと教えてくれないか。」

「独占取材をさせて欲しい。」

「どうだろう!」

「頼むよ!」


青木氏は急にジャーナリズム精神がむくむくと湧き上がってきて、凛達に対して強烈な興味心が湧き上がってきた。


少々前のめり気味の青木氏に圧倒された凛であったが、すかさずユナがフォローしてくれた。


「青木さん。」

「お気持ちは分かりますが、まずは私たちの質問に答えて貰えませんでしょうか。」


「・・・・。」

「わかった。」

「まずは君たちの質問に答えよう。」


凛は自分が悩んでいることを聞いてみた。


「僕たちは良く分からないまま、X国とY国の理不尽な行動に対してこの力を使いました。」

「このとんでもない行動をしてしまった事に対して、これからどうしていいのか正直なところ悩んでいます。」

「何か良いアドバイスがあれば教えて頂けないでしょうか。」


青木氏は悩んだ。

(・・・どうしたらいいんだ。)


自分のアドバイスが日本の将来を左右する事になると直感しゾッとした。


日本の法律に従うと、警察に相談して日本政府の保護下に入るのが普通だとは思うが、

事の大きさにそういう訳にもいかないのは容易に理解できる。


ただ、このA国をも凌ぐスーパーパワーを日本の若者が有しているという事実に改めて驚くとともに、二人を守らなければいけないという使命がなんだか湧き上がった。


(この若い二人を守りつつ、まだ危機の真っただ中にいる日本を守らなければ・・・)

(とりあえず、今の状況をこの二人に説明してみよう。)


「それじゃ、今の日本の状況を説明するから、まずは聞いてもらえるかな。」


「お願いします。」


「一時は東京を中心に危機的状況に陥ったが、君たちのお蔭でX国は日本とA国で鎮圧しX国最高指導者も暗殺した。」

「その状況に納得できないY国が日本とA国に対し武力で対抗したが、またしても君たちの活躍のお蔭でY国を沈黙させ大きな衝突になるところを防ぐことが出来た。」

「現在は各国が様子見状態に入っており、表面上は終結に向かっているように見えている。」


「ただ私の情報網では終結どころか、さらなる危険が発生しようとしている。」


「さらなる危機・・・?」


「そう。」

「実はX国最高指導者の暗殺は影武者で失敗だったという情報が入ってきた。」


「影武者!?」

(時代劇みたいな話だ)

と凛は驚いた。


「X国内では最高指導者のもと、知られていなかった武器弾薬がまだ膨大にあり、大砲1万機、ロケット砲2万機が、現在駐留中の自衛隊5000名とA国海兵隊2万5000名に標準を合わせ一触即発状態に陥っている。」

「現在は両国3万人の兵士が人質にとられている状況だ。」

「今、日本政府とA国は右住左住している。」


「えっーー」

(ユナ。本当にそんな状況なの?)


(ええ、残念ながらそのような状況になってます。)


「そしてX国は早くもこの状況をいいことに、早くも交渉を仕掛けてきている。」

「内容は、A国は日本国内と周辺に駐留している軍隊を今直ぐに撤退させろと言ってきている。」

「さらに、日本をX国に渡せと無茶な要求も付きつけてきている。」


「えっーー」

「そんな滅茶苦茶な。」

「そんな要求飲めませんよね。」


「いや・・・。」

「A国は自国の兵士の命が最優先なので、その要求に対しての交渉に入ろうと検討している。」


「えー」

「じゃあ、日本はどうなるんでしょうか。」


「日本は、A国とX国の交渉しだいではとんでもないことになる。」

「日本が反撃できる力を持とうとしなかったのが、ここにきて悔やまれる・・・」

「考えたくはないが最悪X国に国を乗っ取られるか、もしくは交渉材料としてA国から日本を切り売りされるかもしれない・・・」


「最悪だ!!」


凛はさらに、どうしていいのか分からなくなってしまった。


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