第34話 失恋
ロルにゴリ押しされた感じではがあったが、ユナも納得してくれたので一安心の凛であった。
(もう一人の召使いか・・・)
(ロルはグラマラスなボディの召使いだって言ってたな・・・)
(やっぱり、ちょっと期待しちゃうな・・・・)
(いやいやいや・・それよりも今はユナへのフォローが先だ。)
凛は恐る恐るユナがいる部屋に向かった。
「ユナ。」
「今、大丈夫?」
「ええ、何か?」
ユナは凛と目を合わせずに、結構冷たい感じで返事をした。
(ヤッバ・・・)
(何かいつもと違うぞ・・・)
「いやー」
「用事とかじゃないんだけど・・・」
「ユナ。さっきはゴメンね。」
「ロルが何だかさー」
「すごく強引だったんで断りきれなかったんだ・・・ハハハ」
凛はやってしまった。
ユナにとって最悪に近いフォローをしてしまったのだ。
「最低・・・」
ユナがポツリと小さな声で言った。
アタフタしている凛は必死にフォローを重ねたが全て空振りに終わってしまった。
もう自分でも何をユナに話したのかは覚えていない。
ただユナを呆れさせ嫌われてしまったと感じた。
(最悪だー!)
(ああ ロルを悪者にして回避しようなんて・・・)
(俺って、こんな最低な奴だったのかな・・・)
(どうしよう・・・)
恋愛経験の無い凛は恥ずかしさも加わって、すごく落ち込んでしまった。
(これが失恋ってことなのかな・・・)
(すごく辛もんだな・・・)
傷心の凛は自分の部屋に戻ってベットに倒れ込んだ。
(ほんとにどうしよう・・・)
(・・・・・・・・)
(そうだ!)
(省吾に聞いてみよう!)
(悔しいけどあいつなら何か良いアイデアを教えてくれるかもしれない。)
教えを乞うには悔しい気持ちはあったが、工学部の友達の中では省吾しかいなかった。
少し気持ちが楽になった凛は何気なくテレビを付けたが、まだ昨日の話題で一杯であった。
(そうだった。)
(この事は俺に責任があるんだから、俺が何とかしなくちゃいけないんだ・・・)
凛はユナの力を使って現在の危機の原因となっているX国とY国を、再起できないくらいに破壊してしまうのが手っ取り早いと思った。
(いやいや・・ちょっと待てよ・・・)
(俺みたいな若造が考えた事が上手くいくことは普通ありえないな・・・)
凛は試験の時以上に頭をフル回転させた。
(ん・・・・・・)
(そうだ!)
(あの評論家の青木って人に会って聞いてみよう!)
知識不足と経験不足で良いアイデアが思いつかなかったが、取りあえず専門家のアドバイスを聞いてみたいと思った。
凛はただ一人テレビで凛達の存在を話していた青木という人物に会いに行くことにしたのだった。




