第33話 召使い製作決定!
宇宙船が完成間近に迫り、ロル達の地球滞在は残り少なくなってきていた。
そんな中で昨日の凛の行動はロルに対し少なからず影響を与え、自らの考えを修正する切っ掛けを与えた。
そして、早速それを行動に移そうとした内容が太陽系内に自らの拠点を作るということであった。
そんなロルに凛は大いに共感しとても喜んだ。
その姿にロルもとても嬉しく思い、凛を仲間として今後共にすることを決めた。
表面的には分かりにいのだがロルの決意はとても硬いものであり、軽い感じで引き受けてしまった凛にとっては今後大きく人生が変わる事となるのであった。
そんな事とは露にも思わなかった凛は、召使い追加の事で頭が一杯になっていた。
(うっ・・・・)
(ユナの突き刺さるような視線を背中にすごく感じる・・・)
ユナ自身も良く分からなかったが、何故か凛を睨み付けていた。
(凛・・ロルに断って・・・・)
凛は迷ってしまった。
(また可愛い僕のしもべちゃんが出来るのか・・・)
(うふふ・・)
(今度はリセみたいなグラマラスちゃんにしてもらっちゃおうかな・・・)
(いやいや・・・)
(僕にはユナがいるじゃないか。)
(何を考えているんだ俺は。)
(・・・・・)
(・・・・・)
妄想が大きく膨らみ期待がはち切れそうになった凛ではあったが、何とか己の醜い欲求を抑え込んだ。
(やっぱり断ろう。)
(ユナをもっと大切にしなくちゃ。)
(怖くて見れないが、この強烈なユナの視線は断ってと頼んでいる想いが含まれているに違いない。)
(ユナ・・・)
そこへ、ちょうど良いタイミングでロルが聞いてきた。
「まずは宇宙船完成が最優先だが、その後にお前の新しい召使いを作ってあげるからな。」
「楽しみに少し待っててくれ。」
「ロル・・・その事なんだけど・・・」
「やっぱり、新しい召使いはいらないや。」
「もうユナが居てくれてるんだし、十分だよ」
「急にどうしたリン?」
「さっきまで喜んでたじゃないか。」
「今からお前にもいろいろと頑張ってもらわなければいけないので、召使いは必要だぞ。」
「俺自身の為にもお前自身の作業効率向上の為にも召使いは受け取ってもらうぞ。」
「いいなリン。」
普通に多くの召使いを使っているロルには理解しがたかったが、何となく凛の気持ちが分かったような気がした。
「もしかしてユナに気を使っているのか?」
「まあ・・・はい。」
「そうか・・・」
「じゃあ男性の召使いならいいだろう。」
凛は焦った。
(えっ?)
(男の召使い?)
(その男の召使いと四六時中を一緒に・・・)
(ダメだ・・・ゾッとする。)
(うっ・・・・)
「何だ。悩んでるんじゃないか。」
悩んでいる凛にロルは耳元で小さな声で囁いてくれた。
「俺に任せておけってリン。」
「本当は断然、女の召使いの方がいいんだろう?」
「とびっきり美しいのを作ってやるから。」
「今度はリセみたいな豊満なのにしてやる。」
「最初にリセを見たときのお前の発情反応を、俺はしっかりと確認している。」
「お前もその方がいいんだろ。」
「良ければこの場で、黙ってうなずいてくれ。」
「あとは俺が何とかする。」
決断が揺らぐのを凛は感じた。
(ああ・・・ユナ)
(ごめん・・・)
そして凛は黙ってうなずいた。
するとロルがユナに話しかけた。
「ユナ。もう一体の召使いをリンに与えるが納得してくれ。」
「リンの今後依頼する仕事には必要なのだ。」
「ロル様。承知いたしました。」
「特に私は問題ありません。」
「ご命令のままに。」
「そうか」
「ありがとう。」
それを聞いた凛は少しホッとして振り返っりユナを見た。
(あれ?)
(いつもの感じだ。)
(考え過ぎだったか・・?)
(何にしても良かった・・・)
そこにはいつものユナがおり能天気にも凛はとても安心したのであった。
しかし、その後しばらくは凛に目を合わせようとしなかったユナであった。




