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僕と美人の召使い・・・と異星人  作者: shimaumatousagi
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第25話 沖縄  (四次元ポケット)

塵ほどの情けすらなく、一瞬にして大艦隊と多くの命を消し去った。


攻撃を終えたユナが身体ごと振り返った。

事の重大さに恐れをなしていたが、そのユナの姿がすごく艶めかしく凛はドキドキしてしまった。


ユナは装備が邪魔だったのか、いつの間にか上半身の航空用耐Gスーツを脱ぎ棄てていて胸元に見える戦闘モードの幾何学模様がさらに色っぽく見えた。


(ユナすごくセクシーだな・・・小ぶりと思ってたけど胸も結構大きいみたい。)

(うっ やばい! 胸元に目が釘付けになってる。)

(何か話さなきゃ。)


「・・・全滅したの?」


「ええ、ご命令通り全滅させました。」


ユナの淡々とした受け答えに凛は驚き少しだけ我に返った。


(そうか、本当に全滅したんだ。)

(僕の命令でY国軍は何人くらい死んだのだろうか・・・)


たくさんの艦隊がいたとは思えない程どこまでも広がる平穏な海と青空に、凛は恐怖し身体の感覚がジワジワと麻痺していくのを感じていた。


(わかってはいたけど、やはり大変なことをしてしまったのかもしれない・・・)


事の大きさに狼狽えている凛をユナは見つめていた。


「ユナ、僕たち大変なことをしてしまったんじゃないだろうか。」


急に弱気になってしまった凛に、ユナは答えた。


「今、Y国は沈黙を保っています。反撃の行動も見受けられません。」

「中途半端な攻撃で終わらせていたら、戦況はより複雑になっていました。」

「結果的にY国側にとっても犠牲は最小限に留まっております。」


(ユナはいつも力強い・・・)

「そうだね。」

「ユナの言う通りだね。」


「凛、申し訳ありませんが、ゆっくりもしていられません。」

「現時点において自衛隊及びA国は我々の監視を始めています。」

「かなりの情報をすでに与えてしまいました。」



「よし! 一刻も早くこの場から離脱しよう。」

「取りあえず沖縄に行こう!」

「それから僕たちをこれ以上監視できないように不干渉モードも忘れずに頼む! 工学迷彩も追加で!」


石垣島北西方向の東シナ海上空にいた凛とユナは約500㎞離れた沖縄の那覇に向かうことにし、速度マッハ20で向かった。


「到着しました。」


「えっ もう着いたの? 早すぎだね。」

「1分くらい?」


「73秒での到着です。」


「相変わらず凄いね・・・」

「まず人気のないところに降りようか。」


「それでは、城岳公園に着陸します。」


凛とユナは街中にある100m四方ほどの公園に降り立った。


「おっーー 沖縄初上陸だ!やったー」

「うへぇ~ しかしやっぱり沖縄は暑いね。」

「もう30℃超えてるんじゃないのか。」


あまり暑さを感じていないようだったユナだったが、首元とおでこに薄らと汗が光っていた。


「ユナも暑いんだね。」


「ええ。 身体は凛と同じつくりとなってますから。」


「そうだよね。ゴメンゴメン。」

「ハハハハハ・・・」

(そうだ!俺ハンカチ持ってた。)

(ユナの汗を拭いてあげよう!)


慌ててハンカチを取り出した凛であったが、その色っぽい首元にドキドキしてしまい拭いてあげるという行為に照れて躊躇した。


(照れてるのか・・俺?)

(照れるのは仕方ないが勇気をだして早く拭くんだ!)


そしてハンカチを持った手を、恐る恐るユナの首元に伸ばした。


「えっ!?」

「ああ、凛ありがとう!」

「自分で拭けるから大丈夫です。」


と言ってユナは可愛らしいハンカチを取り出して自分で汗を拭いた。


「・・・・・・。」

(くそぅ。しくじった・・・。)



(まっ、いいか。 ユナの汗を拭う仕草がとても良かったから次回に取っとこーと。)


「ところでユナ、この戦闘機どうする。」

「不干渉モードとはいえ、ここに置いといて大丈夫?」


「ええ。」

「私たち以外では見る事も触る事も出来ませんが、心配なら私の中に収めますね。」


「はっ?」


ユナはそういうと、右手の手の平を戦闘機の方にかざした。

すると横一文字の切れ目が現れたと思ったら、戦闘機が吸い込まれてしまった。


「えっーー!!」

「手のひらサイズ版ドラえもんの四次元ポケットだ!」

「ユナは便利に出来てるなー」


「ユナ。今から僕とデートしない?」


「ええ。構いませんが。」


「本当に!」

「よーし。 沖縄の街に繰り出そうぜ!」


南国の空気感がそうさせたのか、先ほどの激しい戦闘の事はすっかり忘れとても奥手な凛がサラリと、しかもスマートにユナをデートに誘ったのであった。



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