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僕と美人の召使い・・・と異星人  作者: shimaumatousagi
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第24話 悩むロル(美しい空と海が広がる中で)

「リンは今回の敵を全滅させる気かな。」


ロルとリセは事の推移を遠隔から見守りながら話し合っていた。


「今のリンの精神状態ですと出撃しているY国艦隊は当然消滅させるとして、Y国自体をも全滅させる可能性が高いです。」


「そうか・・・」

「やはりオーバテクノロジーを与えてしまうと、結果的には必ずそうなることは歴史が証明しているしな。」


「はい。過去には自らの惑星までも消滅させてしまった例が多々あります。」


「リンにはそうなって欲しくは無いが、それが必ずしもその事が悪いとも言い切れないところが本当に難しい。」

「だからこそ我々惑星連邦は答えを出すことが出来ず、10億年以上に渡り新たな知的生命体との接触を遮断してしまっているからな・・・」


「はい。答えは出せませんでした。」

「しかし、我々が拡大する事を止めて領域内に閉じこもった結果、宇宙が消滅してしまうような危険性は無くなり、銀河消滅等の大きな戦争も起き無くなりました。」

「今回はリンにオーバーテクノロジーを与えてしまいましたが、今後はこのような事案が発生しないようにすれば、それなりの宇宙の安定は保たれてると考えます。」




 現在の宇宙はビックバンと呼ばれる始まりから約138億年が経過している。

ロルたちの惑星連邦はその宇宙の長い歴史の中で最も文明が発達した存在であり、約11億年の歴史がある。


ロル達の祖先アルエタリ惑星連邦は当初、ジルノールという別の惑星連邦と100万年の長期に渡り戦争を繰り返していた。

本来ならどちらかが疲弊し消滅していくのだが互いが切磋琢磨をし続け、かなりの長期に渡って科学技術の発展を延々と続けてきたのである。


その結果、宇宙全体をも消滅させ得る兵器をお互いがほぼ同時に作り上げてしまった。

強大な兵器と科学技術が行くところまで行きついてしまった両惑星連邦は危機感から、互いに手を取り合うことを決め、ラべエロ惑星連邦という名のもとに一つになる事を決めた。

 

そしてロル達のラべエロ惑星連邦は他の惑星への技術流出阻止を主な目的として、直径5億光年内という行動生活範囲を設定し、それより外には行ってはいけないという厳しい法律を決めた。鎖国政策を取ったのであった。


その禁を犯して外に飛び出したのがロルであったのだ。



ロルはリセに尋ねた。


「リン達の国の日本は、X国とY国に比べると現時点では戦力的には優位にあるのだが、何故攻められているんだ。」


「どうやら日本国は争いを避けるために、譲歩に譲歩を重ねてしまった結果が今の状況を作り出しています。」


「ある意味で日本は我々のアルエタリ惑星連邦に似ていないか。」

「我々が他惑星に対しとってきた鎖国という政策は、今までは上手く機能し繁栄を続けたがこれから先も永遠に継続できるのだろうか。」


ロルは凛の行動を見ているうちにそう思えてきた。


「リンが今ある状況は我々の縮図でもあると思うのだがどうだろう。」


「ロルの言われる事は理解できます。ただ私には今、答えを出すことが出来ません。」

「今回リンの行動は我々にとっても大変興味深い内容ですので、情報の一つとして記録し今後の参考にしたいと思います。」



ロルとリセが自分達の状況と重ねて色々と考察している中、凛は命令しユナが戦闘機の外に出て攻撃準備に入っていた。


球形のバリアに守られているとは言え、もの凄い数のミサイルが凛達に目がけて発射され全てを焼きつくす様な地獄の炎に包まれる中で、ユナが聞いてきた。


「凛、攻撃準備が整いました。」

「敵艦隊全てを消滅できます。」


「よし、反撃してくれ・・・」


一瞬躊躇したが攻撃命令を出した。

するとユナの周りに戦闘機を攻撃した時と同じ真っ黒で不気味な球体が無数に表れた。

そう思ったら、それぞれが戦艦一隻一隻に向かって飛んで行った。


そして巨大な戦艦が折り紙を握りつぶすように、断末魔の悲鳴を出す暇もなく一瞬でグチャグチャと無慈悲に潰れて消えてしまった。


ユナの戦闘色はそのままだったたが、今までいた沢山の戦艦と無数のミサイルと爆発炎は嘘の様に無くなっていた。


全てが中性子の塊にされてどこかの空間に飛ばされてしまった後には、美しい空と海が広がっていた。




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