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告白  作者: 伊藤大二郎
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3.過去の話

藤上さんはね、家族を皆殺しにされたのよ。ほらいたじゃない。大分前から、血を抜いて殺す通り魔事件。藤上さんはそれの生き残りなのよ。


 今から三年くらい前なんだけどね、夕方藤上さんが家に帰ったら、家にいたお父さんとお母さんと妹が死んでたんだって。それもね、体中の血を抜き取られて。私の知り合いの知り合いに警察の人がいるんだけどさ、どうもお風呂場から血が流れた跡が見つかって、死体をお風呂場に運んで血を洗い流したんじゃないかって。

 なんでそんなことしたのかわからないけれど、帰って来た藤上さんも襲われて、血を抜かれたんだよね。

 次の日、たまたま開いてた玄関から見つかって、藤上さんは病院に運ばれて、その後そこから何キロか離れた山の中で犯人が手首切って自殺しているのが発見されたんだって。

 話には続きがあってね、犯人の胃の中から、すごい量の血が出てきたの。分析したら、それは藤上さんの血で。そして犯人は出血多量で死んだにも関わらず、死体の周りには血がそんなになかったの。一体無くなった血液はどこにいったのか……。それになんで藤上さんの血液を飲んだのか。

もしかして、犯人は吸血鬼で、吸血鬼に血を吸われた藤上さんが、血を吸い返したんじゃないのかって噂まであるのよ。

 もしかして、今もいる行方不明者とかって……。

そんなこと、あるわけないわよね。

ねえ、藤上さん。



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