幻影(見えぬ感情の忘却)
ジダイガ
『やはりここに居たか、ポイズン・コールド』
コールド
『侵入者発見、対象をターゲット認識します』
現在は魔力の賢者の塔に居る、雑魚をあの三人が抑えている間にこちらを進めるか
ジダイガ
『まて、警戒するな。お前の作品を助けたくはないか?』
コールド
『・・・内容推測不可、どういう事だ』
ジダイガ
『ククッ、貴様の人形を助けてやると言っている』
コールド
『否!人形では無い!私が創った私の子供だ!』
何を言っているんだか、結局はただの模造品だろうが
ジダイガ
『わかった、それでどうする?』
コールド
『敵側の戦力増加を容認不可』
模造品を助けてやると言うのは単純にプロテクトに引き込もうという話だ。魔力変換体質は役に立ち、どこにも所属して居ないからな。コールドがイークルズだとは知らずイークルズに敵対していたぐらいだ
ジダイガ
『何だ?あいつがどうなってもいいのか?欠陥品は既に死んだが?』
コールド
『・・・』
ジダイガ
『キラーにもリケは助けられない、何故なら魔力量が多すぎるからだ』
リケを機械化するにしても、内包する魔力が多すぎて機械が保たない
コールド
『・・・』
ジダイガ
『さて、どうする?』
リケを助ける為にプロテクトと手を組むのはイークルズに対する裏切り行為だ。だが、リケを見捨てる事も出来ない。どうするんだ?コールド
コールド
『・・・ターゲット破壊します』
ジダイガ
『成る程、それが貴様の選択か、正しい判断だ』
コールド
『手数の分散増加、錬金術(物質の残像)』
コールドの持つ矢は一本から数本に増え、放ってきた。あの弓は(ユリアスの弓)か
ヒューン!
ヒューン!
ジダイガ
『闇魔法』
ドカーン!
飛んできた矢を破壊する
コールド
『・・・戦況不利』
ジダイガ
『闇属技』
四羽刺翼を取り出しコールドを切り裂く
そして、コールドは自ら両腕を差し出した
グシャ!!
コールド
『戦闘続行不可、侵入者排除失敗。奥の部屋に居るリケを守れなかった』
ジダイガ
『成る程、奥の部屋に居るのか』
コールドは何も言わず去っていった
そして、奥の部屋に向かう
リケ
『誰?何でジダイガが居るの?』
その部屋には、ポイズン・リケが引きこもっていた
ジダイガ
『リケ、ついてこい』
リケ
『私は一人がいい!来るな!』
ジダイガ
『ククッ、何でこうなってしまったか考えろ』
リケ
『知らない!誰も近づくな!光魔法』
リケの光魔法を異空間に閉じ込めながら近づく
リケ
『来るな!来るなー!!!』
ジダイガ
『何でこうなってしまったか?それは、イークルズが原因だ』
リケ
『イークルズ?』
ジダイガ
『イークルズを倒しに行こうと考えていなかった場合、こんな事になっていなかった』
リケ
『・・・うん』
ジダイガ
『そして、イークルズが無ければ倒しに行くなんて考えなかった』
リケ
『そうか!』
ジダイガ
『そもそも、イークルズがこの町を襲ったのが悪いんじゃないか?』
リケ
『わかった!私がイークルズを解体してやるよ!』
ククッ、錯乱している者に洗脳するのは容易い
ジダイガ
『ならば、ついてこい』