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第25話 最後のパーツをゲットしたよ!


 僕はボスとウィル兄さんと一緒にダンジョンに潜る。

 そしてとりあえず一階の隠し部屋に行く。

 噴水の前で僕はパンパンと柏手を打って、ダンジョンにお願いしてみた。

 いきなり柏手なんか打ったから、ウィル兄さんはびっくりした様子だけど、どこの宗教の儀式か知らんけど、この子はお祈りしてるって、わかったみたいだ。


 ――ミニダンジョンさん。僕はもう少ししたら学校にいきます。なので、いままでみたいに毎日はミニダンジョンさんのところに行けないかもしれません。

 でも、僕の代わりにウィル兄さんやアーサー兄さんが潜ってくれるかもしれません。

 ミニダンジョンさんのところには、週に一回は必ずこうしてくるので許してね。


 お祈りしてみて効果があるかわからないけど、一応、一番最初にこのミニダンジョンに入った時、またきてねって言われたから、僕の事情も話しておこうかと思ったんだ。

 お祈りというか、報告をした後、僕はずーっとダンジョンにいるスライムのポムポムを見る。


「ポムポム、ダンジョンさんいいよっていってくれるかな?」


 ポムポムは跳ねないで、コロコロしてる。


「ポムポム、僕、学校行くからね、学校がお休みの時は、ダンジョンに潜るからね」


 なんかさみいしよーって言ってるみたい。


「もう絶対こないとかいってないよ? お休みの日があるときはくるからね、ダンジョンさんにも報告したからね?」


 ポムポムはコロコロと僕のまわりを転がる。

 その様子を見て、ウィル兄さんは「会話が通じてる……」って呟く。


「今日はこのあと、頑張って一緒にモンスターやっつけようね?」


 ポムポムはしぶしぶ「うん」って返事するようにぴょんとひと跳ねした。



 ミスリルミニゴーレムの残りのパーツは頭。

 これは何としてもゲットしたい。

 集めてつなげて、ぱんぱかぱーん、完成~! ってやりたい。

 その為には、挑むぞ、ミニダンジョン5階層。

 ミニとはいえ、モンスターの脅威度もあがってきてるんだよな~。

 そして僕たちは二階でハサミムシ、三階でワーム、4階で大きいカマキリと対峙して、ハサミと畑の肥料と、鎌をゲットした。

 頭のパーツはやっぱり5階層か。

 僕たちは慎重に5階層に進んだ。

 そして。

 5階層の多分ここが中盤だというところでモンスターがでてきた。

 トカゲだ。


「ジャック、火を吐くぞこのトカゲ」


 え、魔法使うの?


「トカゲなんていっても、名前にサラマンダーがついてるからな。俺が倒そうか?」


 ミニサラマンダーっていうんだって。

 まじか。

 ロングレンジで火力……。


「ウィル兄さんはどうやって倒すの?」

「そりゃ物理で」


 ……いや、うん。まあね、そうね。ウィル兄さんならそういうよね。


「動きは速い?」

「そこそこ」

「ボスとどっちが早い?」

「ボスだな」


 ううむ。

 やっぱりボスの突撃で懐に入ってガツッとやるしかないよな。

 芸がないとかワンパターンとか思われそうだけど、五歳の僕のダンジョンアタックは基本に忠実でいいと思う。

 こういう基本を繰り返して、修正部分を見つけて、攻撃を極めるのがいいんじゃないのでしょうか。

 ポムポムがトカゲの周りを跳ねていく。

 視線を集めて、トカゲの向きが後ろ向きになる。

 後ろ向きになるのか……。

 僕らは相手にされていないのか。

 ポムポムに向かって口を開く。

 火を吐く気だ。ポムポム! たくさん飛んで、距離を置くんだ!

 ボスと僕は後ろを向いたトカゲにとびかかり。ヨキを振り下ろす。

 ほうぼうに生える枝を刈り込む感じで右斜め右斜め、左斜め真横で連続で振りぬく。

 とどめは脳天にヨキを振り下ろすと、トカゲは消えた。

 そしてドロップしたのは頭のパーツだ。

 うわーなんかかっこいい顔だ。

 僕はいそいそとアイテムバッグから身体のパーツを取り出して、そっと頭をつなげてみた。

 そうすると、目が光る。

 おう! アニメのロボっぽい!

 え~このサイズで光る食玩とか前世でもお目にかかったことはない。

 すごいすごい!

 かっこいい~!


「みてみて、ウィル兄さん。ロボ完成!」

「おう、ミニゴーレム完成な!」


 手のひらの上でロボを立たす。

 これ普通ならバランス取れなくて自立できないけどできるんだ。

 そして驚いたことに、ロボは肩越しに僕を見上げる。

 え? 今、勝手に首部分が動いた?


「動いた……」


 ウィル兄さんも呟く。

 食玩ロボ……ミスリル製ミニゴーレムはかっこよく僕の手のひらから飛び降りると、ダンジョンの奥に進んでいく。


「まって、まって~」


 僕はロボを追いかけると、ボスもスライムも一緒になっておいかける。

 もちろん僕の後ろからウィル兄さんもついてくる。

 そして5階層の奥に到達するとウィル兄さんが呟く。


「……前はここに隠し部屋はなかったぞ」


 僕はそっとロボを捕まえてドアの扉を開く。


 その部屋の中は、草木や花真ん中に小さい池? みたいなのがある。

 池の畔に小さな宝箱があって、僕はそれを開けてみた。


 ~ここまできてくれてありがとう。ここのアイテムを大事にしてね。いつでも待ってるからまた遊んでね~


 宝箱の中から、そんなお手紙が出てきたのだった。




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