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第23話 左手と左腕パーツをゲットしたい!


 そんなこんなでアーサー兄さんの見守りの元、僕は再びダンジョンに。

 ダンジョンに潜ったら、ポムポム(スライム)が飛び跳ねて待っていたんだけど……ポムポムの身体、透明度増してない? そしてうっすらブルーになっていて、綺麗。

 これはもしや……ダンジョンの隠し部屋のお水の効果なのかも!


「ポムポム、お水できれいになった?」


 そうなの、きれいになったよーって言ってるみたいにポムポム跳ねる。


「そっか、今から午前中と同じように、四階層に行くよ。左手と左腕をあつめるの手伝ってね」


 そう言ったら、わかったよーっていうようにポムポムと跳ねる。

 みんなでダンジョンを進んでいくけど、一階の隠し部屋まできて、ポムポムとボスが、もう一回、お水飲みたいとかいう感じで立ち止まっちゃった。

 ボスはもともと気に入ってたけど、ポムポムも気に入っちゃったのか……。

 仕方がないから、またお水を飲ませて、僕とアーサー兄さんもちょっとだけ飲んで、隠し部屋を出る。


「さ、お水も飲んだし、ポムポム、頑張ってモンスター探してね」


 心なしかポムポムは元気に跳ねる。

 一階と二階では、畑の肥料とか牛の餌がまたドロップ。

 三階ではハサミが再びドロップ。

 餌も肥料もハサミもいいことなんだけど、やっぱり、食玩パーツが欲しいんだよな~。

 アーサー兄さんは僕がモンスターと対峙しても沈黙を守ってる。

 四階に降りると、ボスと同じ大きさのカエルがいた……。

 手のひらサイズのカエルならまあわかるけど、ボスと同じぐらいの大きさは絶対モンスターでしょ。

 虫じゃないのはポムポム以来かもしれない。


「舌先が長いからな。そして舌先には毒がある。どうする? ジャック」


 そこで初めてアーサー兄さんが口を開いた。


「毒か……」

「全体的なスピードはないが、跳ねる伸びてくる舌先のスピードはそこそこ速い」


 僕は腰にヨキを下げて、マリアお姉さんから借りてるウェストポーチから、午前中ゲットした鎌を手にする。


「鎌も持ってきたのか?」

「ううん。この鎌は午前中、ドロップしたの」


 僕がそういった瞬間、カエルの口からびゅんって舌先が僕めがけて伸びてきた。

 僕は持ち替えた鎌で舌先を刈る。

 ヨキよりも、鎌のほうがちょっとだけ、軽い。だから、柄を握って振り切れば、伸びてくる舌先を刈り取るスピードが出ると思ったんだ。

 この予想は当たった。ビョンってカエルがこっちに向かって跳んでくる。

 そこへポムポムが、がら空きのカエルの胴体めがけて体当たり。

 僕は体勢をくずしたカエルの懐にボスが回り込んでくれた。

 僕の気持ちわかってるね、ボス!

 さあ接近戦だ。

 バンザイポーズになってるカエルの横を通り過ぎるようにして、ボスの背に乗った僕はカエルの左腕を切り落とした。

 そのままあおむけ倒れ込んだカエルの脳天に向かって、腰に下げてたヨキを投げつける。二、三回、クルクルって重さで回転したヨキがカエルの脳天にヒットして、カエルは倒れた。


「おお~~、やるな、ジャック」


 アーサー兄さんはパチパチと拍手する。

 これがお姉さん達だったら、ダメダメ、もう帰りましょとかいうに決まってるけど、アーサー兄さんはちゃんと手も口も出さないで、僕のカエル退治を見守ってくれた。


「アーサー兄さん、ありがと……ああー! きた! でた! 左腕!」


 左腕を手に入れたぞ!

 僕は鎌をアイテムバッグにしまって、これまで集めた謎パーツを取り出して左腕をくっつけてみた。

 カチッて音がしてくっつく。

 後は左手の手の部分と頭の部分を残すのみ。


「どれどれ、どんな感じだ?」


 お昼間のウィル兄さんと同じように僕がの手の中にある謎パーツをのぞき込む。


「おお~かっこいいなあ」

「でしょ。あとは左の手と頭なの」

「ウィルのヤツ。驚いてたぞ、ジャックがここまで集めてるのを見て」

「うん。でも、アーサー兄さんに、僕のこと見るようにって言ったんだよね? ウィル兄さん」


 僕がそう尋ねると、よくわかってるなあと感心するようにアーサー兄さんは苦笑した。


「やっぱ、ジャックは賢いな」

「そうなの?」

「そうだよ、あとよく見てるな~って思うよ。今ジャックは5歳か……。意外とさそのぐらいになると、いろいろ見て聞いて覚えて、しっかりしてくるんだよな。でもウィルにとっちゃ、息子みたいにかわいい弟だからなあ。心配なんだろ」


 そうだね。早めに結婚してれば僕ぐらいの子供いてもおかしくないんだよね。

 この異世界だと、結婚とかわりと若い年齢でしてそう。

 お爺ちゃんから独り立ちしろーって言われたらしいけど。

 結婚とか考えなかったのかな?


「あの、ウィル兄さんとかアーサー兄さんとか、結婚しないの?」

「ウィルはなあ……片想いしてたっぽいんだけど。なんか相手が結婚したみたいでさあ、あ、これは内緒な? 怒られるから」


 あう……。

 そうだね、ここで僕がアーサー兄さんに聞いたんだけど~なんて言おうものなら兄弟喧嘩勃発しちゃう。


「五年ぐらい前かな~そうそう、そのあと、爺さんと婆さんが赤ん坊だったジャックを引き取ったんだよな」

「そうなの?」

「爺さんも婆さんもウィルに発破かけるつもりだったんじゃないかなって、俺は思うんだけどさ」

「アーサー兄さんは?」

「俺? 俺はねえ~好きな子はいるけどね~難しいんだよな~」


 そうなんだ。


「脈はなくないと思うよ」


 僕がそういうとアーサー兄さんは目を見開く。


「見てればわかるけど」

「え?」

「みんな気づいてないかもだけど、お婆ちゃんは気づいてると思うよ」

「……ジャッ……ジャックさん?」

「頑張らないと。だってモテモテだもん。デイジーお姉さん。サンクレルの人気カフェの看板娘だったし。お客さんだって、デイジーお姉さん目当てで通ってた人いそうだし」

「ジャックさん!?」


「あ、ワームだ! ポムポム、ボス! 行くよー!」


 思いっきり動揺してるアーサー兄さんを尻目に、僕はワーム系のモンスターを発見して、ポムポムとボスを従えて突進!

 そしてポムポムの攻撃からの、ヨキ一撃でという必勝パターンでワームを倒し……。


「やったあああ! 左手、ゲットした!」


 これで残るのは、頭のパーツのみだ!



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