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第21話 でたーカマキリだー!


 四階層を進んでいくと、現れたよ!

 大きいカマキリのモンスター。

 速さはないんだけど、このモンスター飛ぶんだよね。

 接近戦は得意そうじゃないんだ。

 カマキリは羽で飛んで、後ろに後退するんだけど、長い鎌が僕達を狙う。

 ミドルレンジが得意なのか~。

 僕達はインファイトが得意だからな……懐に入れば行けそうだけど鎌が怖いよ。

 うーんどうしたものか。


「ボス~、ポムポム~どうする~?」


 ボスはフンフンと鼻をならし、ポムポムと声をかけたスライムは「え? 何? それ名前? 名前?」ってコロコロとその場で揺れる。

 一応ダンジョンで一緒にモンスターをやっつけるから……スライムもモンスターだけど、今は一応、仲間だからね。


「ジャッーク」


 あ、ウィル兄さんの声だ。


「ウィル兄さーん、ここにいるよー」


 メルクーア迷宮都市にいたウィル兄さんが帰ってきた。

 打合せのままダンジョンアタックするんじゃなかったのか。


「なんだ、お前、四階層まで進んでいたのか……ってジャイアントマンティスじゃねーか」

「僕が、倒すの! 手を出しちゃダメ!」

「ええ~」


 え……ウィル兄さんが「ええ~」っていうのなら、強いのか。

 問題は鎌なんだよな~。


「ポムポムが鎌を抑えてくれれば、僕が腕の部分をヨキで振り落とせると思うんだ」

「ポムポム……ジャックよ……スライムに名前つけたんか……」

「だって、ポムポム跳ねるからポムポム」

「そ、そうか……」

「そういうことで、ポムポム、ボス、行くよー!」


 ポムポムが跳ねて大きなカマキリの鎌に飛びつく。

 カマキリは空いてるもう一つの鎌でポムポムの横をそぎ落とそうと、ポムポムを半分にした。

 二つに分かれたポムポムは鎌にくっついてる!

 いい感じ!


「ボス正面行くよ!」


 バウバウと吠えながら、突進。そしてボスが飛んだ……大きいカマキリの頭上を跳び越す。

 僕はその一瞬、大きなカマキリの頭上にヨキを振り落とした。大きなカマキリをやっつけたぞ! やったああ!

 カマキリからアイテムがドロップ!

 ……鎌だった……。

 鎌かあ……まあいいか……。

 武器のドロップと思えばこれはこれで悪くない。うん。

 ウィル兄さんが離れたところで、パチパチと拍手をしてくれた。


「すごいな、ジャック」

「えへ、これが、ぼくとポムポムとボスの必勝パターンなの! ウィル兄さん、お帰りなさい。でもどうしたの?」

「お昼ごはんだから呼びにきたんだよ」


 あ~……お昼かあ~。

 午前中頑張ったな~。

 のどが渇いちゃったから、一階層の噴水でお水を飲もう。

 ウィル兄さんにそういって、一階層の隠し部屋に入って、ボスも僕も何故かウィル兄さんもお水を飲む。


「かーっ! ここの水、うまいなー!」


 ウィル兄さんまるでエールを飲んだ時みたいな声をあげる。

 僕はポムポムにもボトルから出てくるお水をあげると、ポムポムはなんか嬉しそうに跳ねた。


「みんな、午後も頑張ろうね! ポムポムはダンジョンにいてね。討伐されちゃうかもだからね」


 ポムポムはわかったよというように飛び跳ねていた。

 ダンジョンからでてくると、仔牛が近づいてくるけど、君たち、ちゃんと朝、ボトルのお水飲んだよね?

 甘えてるだけかな?

 お家に近づくと、またなんか他所の人が来てる。


「お願いします、どうか、どうかチーズケーキをうちの商品にしたいのです」


 そんな声が聞こえた。僕はデイジーお姉さんのスカートをちょんと引いた。


「ジャックお帰り、おなかすいたでしょ。すみません、お話は分かりましたけど、今からお昼ご飯にしなければならなくて」

「ああ、こんな時間に!? すみません……、このお話のこと、本当にご検討ください。よろしくお願いします!」


 やってきたお客さんはお辞儀をして帰っていった。

 僕はそのお客さんの後ろ姿を見送って、デイジーお姉さんに尋ねる。


「どうしたの?」

「前、勤めていた店に差し入れしたチーズケーキを商品化したいって、オーナーとシェフがきちゃったのよ」


 あ~お婆ちゃんのチーズケーキ美味しいもんね~。


「なんのことのないうちで作ってるチーズケーキ なんじゃが……」


 ……いや……違うよ……お婆ちゃん……。

 お婆ちゃんのチーズケーキは、確かに家で作ってるチーズケーキ。

 でも材料がね、うちの牛のミルクだから。

 今市場ではもっとも人気ブランド、ヴェルタ―牧場の牛乳プレミアムミルクの搾りたてで作ってるもん。


「レシピを渡せば?」

「渡したのよ、でもお婆ちゃんの作ったチーズケーキの味にはならなかったんだって」

「……それ、うちのミルクで作ったの?」


 僕がそう尋ねると、うちの女性陣は顔を見合わせる。


「そこまでは聞いてない……けど……」


「うちのミルク使わないとお婆ちゃんの味にならないんじゃないの?」


 僕がそう言うと、後ろにいたウィル兄さんもアーサー兄さんもユジン兄さんもうんうんと腕を組んで頷いてた。




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