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星の降る夜に雨は降らない

作者:山野敬
毎週木曜日18時更新

 遥か昔の言い伝え。アーツバルトの側にある大岩は空から落ちた星だと。墜落したその星の欠片は惑星トレスの大海に浮かぶアイオスと呼ばれた島に降り注いだ。欠片を拾い上げた人々は、美しく煌めく石に魅了されたという。そして、島の中央に墜落した星は眩く煌めき、目に移すのも憚られるほどの美しい女性に姿を変えたという。彼女は、「我が力に呼応せし英雄よ。十二の名座を退け、この地に平穏を」と言葉を残して姿を消した。

 星降りの夜が過ぎさり、幾ばくかの月日が経った頃。空から一本の剣が島の中央に舞い降りた。その剣が大地に突き刺さり三度煌めくと、アイオスを縦断するように二本の塔を顕現させた。そして、それらが聳え立つ時、呼び寄せられるように十二の星が降り注いだとされる。以降、各地で魔物と呼ばれる異形の生命体が確認されるようになった。異形の生命体は人を大きく凌駕する力を有し、人々を瞬く間に蹂躙した。多くの命が空に還った頃、星降りの夜に舞い降りた女性と七人の人間が人々の前に姿を現した。彼女達は異形の生命体と対等に渡り合い、多くの時間を有しながらもそれらを殲滅した。全てを終えた後、島中央に突き立てられた剣の元で奇跡を起こし、十二の星々を剣と塔に封印したとされる。彼女は封印を見守るため、英雄たる七人に命を授けた。「これらを見守り、世界を導くように」と。彼らはその命に従い、剣と塔を見守るために近くに街を起こした。そして、英雄達は聡明な指導者ただ一人を残して各地に散り、幾つもの街を立ち上げて人類を導いた。彼らが残した街並みは人々を繋ぎ、団結させ、今もなおこの地の人々を守り続けている。

 英雄たちの歩んだ道が伝説となる程に時が経ったアイオスに、一人の少女が降り立つ。少女は本能に導かれるように三人の人間に会い、世界の状況を知る。
 アイオスを守った英雄は過去のものとなっていながら、再び異形の生命体が地上に戻り、人類を虐殺していると。
 彼女は自身の頭に刻まれた伝説を再現するため、この地を奔走していく。
地の章
0話 星降る夜
2025/05/29 15:48
1話 再来
2025/06/05 18:00
4話 開戦の狼煙
2025/06/26 18:00
天の章
7話 現実
2025/07/17 18:00
8話 影の英雄
2025/07/24 18:00
9話 責務の為に
2025/07/31 18:00
10話 混乱
2025/08/07 18:00
11話 元凶
2025/08/14 18:00
12話 巨悪
2025/08/21 18:00
13話 終幕
2025/08/28 18:00
14話 もう一度
2025/09/04 18:00
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