彼氏が居る私でも貴方はいいんですか?
“彼氏が居る私でも貴方はいいんですか?”
私が働いているスナックによく来ている常連客の男性に
私が言った言葉だ!
やたらしつこく、私に付き纏うからついこの男性にこう言うと?
この男性は、私にこう言ったわ。
『“俺は構わないよ、結婚してる訳じゃないし! いつでも君を奪える
訳だしね!”』
正直、その言葉を聞いた私は、目が点になる!
私に彼氏が居ようが、この男性には関係ない、
“旦那”でなければ、タイミングさえ合えば彼氏から私を奪えると思い
込んでいる勘違いおじさんだったからだ!
でも? 彼氏よりこのおじさんがステキに思える訳がない!
歳も学歴も、仕事も収入も、何もかも彼氏より下なこのおじさんに
なんの魅力があると言うのだろう?
どこからそんな自信が湧いてくるかと言えば? “お酒の力だと思う!”
横に居る私の体を舐め回すように見るこのおじさんが私は嫌いだ!
仕事じゃなければ? 絶対に私から近づかないし、こんな関係もない
絶対にないと思う!
とにかく私は、この男性が“生理的に体も受け付けない。”
私の隣に座ろうとした地点で、鳥肌が立つというか?
身震いで体が硬直してしまう。
だから私はこのお店をしぶしぶ辞める事にしたの。
スナックのママには本当に申し訳ないけど、あの男性が生理的に
受け付けないというと? ママも“私もよ”と言って私を少し励ましてくれた。
このお店が好きだった私は、少し残念な気持ちもあったのだが仕方がない!
あの男性に私は、もう会いたくなかったからだ!
彼氏にもその話をすると? “辞めるのが正解だと思う”と言ってくれた。
だから私は、あのお店を辞めた事を後悔していない!
私はこれで良かったと思うようにしたの。
*
・・・でも私がスナックを辞めて1ヶ月後。
私と彼が住むマンションの前で、あの男性が私を待ち伏せ
していた。
『遅かったな~随分と待ったよ。』
『・・・えぇ!? なんでココが分かったの?』
『“随分と探したよ、あの店のスナックのママにも聞いたんだけど?
全然教えてくれないし、だからいろいろね! “探偵”を雇って探して
もらったんだよ!”』
『・・・もう、ここには来ないでください!』
『なんでだよ、せっかく会えたのに、、、!』
『私は貴方と会いたくありません!』
『まあ、それは嬉しさの裏返し? なんか照れるな~』
『“そのままの意味です!”』
『まあいいじゃん! 部屋に入れてよ、コーヒーでも俺、飲みたいな~』
『私には彼氏が居るんですよ。』
『前にも言ったけど? 俺はそういうの関係ないから!』
『“私が関係あるんです!”』
『ああ、そう! じゃあ、また来るよ。』
『もう二度とココには来ないで!』
『うふふ、じゃあね!』
『・・・・・・』
この男性は、私が言った事を何一つ守らなかった。
勝手にココを探して、私に会いに来たぐらいだから何をするか
私も分からないわ!
彼氏にその事を言うと? “警察に行った方がいい”と言われた。
ストーカー被害を受けたと言うと? 警察も一応、その男性の
事は気にかけておくと言われて私と彼は一緒に家に帰った。
・・・でも? その後もあの男性は私の事をちょくちょく調べて
尾行したり家の前で見張っていたり、ストーカー行為は続いていった。
そのうち、私はこの男性に何をされるか分からない恐怖が込み上げ
てきて、結局! 私と彼は誰にもバレないように引っ越す事にしたの。
“夜逃げ屋”というところに頼んで、ストーカーであるあの男性に
居場所がバレないように、ある日突然! 引っ越したのだ!
*
・・・それから数か月。
まだあの男性に私の居場所はバレていない!
ただいつバレるか? 不安で眠れない夜を毎日、過ごす事となったけど。
私の傍には彼が居る!
それだけが、“私の今の心の支えになっている!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。