追放と始まり
鳥の鳴き声で目覚める良い朝。ここ10年間で一番目覚めがいい。なんなって今日はあの無能をチームから追放する日だからだ。僕らのパーティーは一応目標は魔王討伐となっている。聞こえも良いしなんなって国から金が支給されるからだ。しかし、魔王討伐なんてそんなもの言ってるだけ、実際は魔王城の少し遠いところで魔物を狩っているだけだ。コーヒーを片手に魔物情報新聞を手に取る。見出しにはいつもの(魔王討伐失敗!)の文字だ。これで何組目だろうか、あんなもの勝てるわけないのによくやるよどーせ自分達が生きてる内には魔王だって世界征服なんて出来ないさ。そんなことはさておき今日一番のメインイベント無能追放。早速パーティーメンバーをホテルのメインエントランスに集める。一応自分はパーティーのリーダー的な存在だ。パーティー構成としては自分(男、勇者)カイザー(女、魔法使い)エメソン(男、戦士)無能(男、遊び人)となっている。なんか遊び人は魔物使いなるやら最強の僧侶になるとかいう話を聞いたから大金払って雇って経験値を沢山与えたっていうのにさ。遊び人から何も変化しないじゃないか。こんな憂鬱からも今日解放される。そう思うととても気分がいい。[諸君!おはよう!]こんなことパーティー内で言ったのは久しぶりだ。[えー今日はついに無能をパーティーから追放することを決定いたしました!拍手!]無能以外のパーティーメンバーが拍手した。無能は下をうつむいて何も言わない。[んじゃ早速、カイザー!強制移転魔法頼む!]そう自分が言うと[はいよ!]といつもじゃ考えられないほどの元気な声で返事をして魔法を放った!無能の体が光どこかに飛ばされた。最後少しだけ異常な魔力を察した。まぁ気のせいだろう。どうせ強制移転魔法の影響だ。[ふーせいせいした]とエメソン[強制移転魔法初めてにしてはよくいったわ]とご満悦の様子なカイザーそして勿論自分もハッピー。パーティーの様子がこんなにもいいのはいつぶりだろうか。まぁそんなことはどうでもいい。久しぶりに銀行からお金を引き出して今日は朝からパーティーだ!回復草酒をガブガブ飲んだ。無能を追放してなんでここまで喜ぶのか疑問に思うかもしれない。自分だって仲間を追放なんてしたくなかったさ。しかし、戦闘中は突っ立ってるだけ呪文を唱えてもなにもでない、夜は変な悪魔崇拝みたいなことをしている。そのせいでパーティーのみんなは無能以外全員睡眠不足。もう我慢の限界と感じ無能以外全員で無能の処遇について議論した。最終的には追放という形になり、それを無能に伝えた。その時の無能は真剣な面持ちでのように言った別に僕を追放してもいいけど絶対後悔するよパーティーみんなはその時に大爆笑した。ふwざwけwるwのwもwたwいwがwいwにwしwろあんな散々迷惑かけてきたやつがねぇあんなこと言うと流石に堪えられませんわ。追放当日は下を向いてへこんでいたくせに。
楽しい日も終わり、みんなホテルの部屋に戻っていく。自分も部屋に戻りその日はすぐに寝てしまった。
朝がきた、昨日と続きいい目覚めだ。ホテルのエントランスに行きパーティーのみんなと合流する。[んじゃ行きますか]と自分が言い、街の外へでた。無能がいなくなれば結構戦いやすくなるそう思っていた。その時ある一匹のモンスターがエンカウントした。名前はゴブリンキング。ゴブリンの最上級といったところだ。キングと言っても強さはそこそこ。弱くもなく強くもなくという感じだ。自分が初手に斬りかかる。がしかしパキン!という音ともに剣が割れて自分は吹っ飛ばされてしまった。吹っ飛ばされて木に激突した瞬間自分では意味がわからなかった。えゴブリンキングだぞえ剣が折れる?自分が動けなくなってる間にカイザーが攻撃してくれた。炎中級呪文をうったが弾き返された。えパーティーのみんな混乱してる、剣を弾く皮膚をもち魔法を跳ね返すだと…?!自分が知ってるゴブリンキングじゃない。エメソンの攻撃も届かない。圧倒的瞬発力。[てったぁぁぁい]自分はすぐさま起き上がり瞬間移動魔法を使った。しかし判断が遅れたせいでカイザーの心臓にゴブリンキングの弓が直撃またエメソンも跳ね飛ばされて木に激突大怪我をおった。また街に着陸するときも少しミスってしまいボロボロの状態で戻ってきた。カイザーは死亡エメソンも超重症自分はなんとか動けるという状態だ。急いで教会に駆け込み。カイザーを生き返されてもらった。カイザーの回復呪文でなんとか全員回復することができた。至急パーティーで会議を行った。さっきのゴブリンキングについてなんであんなに強いのか、たまたまレベルが高い個体だったのか、当たりどころが悪かった等の意見がでたがどれも違いそうだ。そんななか王宮から手紙魔法が届いた。コレヲウケトッタセイゾンシャタチへ至急王宮ニモドレ モウイチドクリカエス至急王宮へモドレという文とともに瞬間移動できるアイテムもついていた。すぐに自分達は王宮へ戻った。王宮へ戻るのなんていつぶりだろうか。自分達が旅を初めてからだから丁度10年くらいか?移動中そんなことを考えていた。王宮の街に到着した。街は異様なほど静かだった。[あれ前まで自分達がいた街はまだにぎやかだったぞ]とエメソン。早速王宮のドアを叩く。ドアを叩く音だけが街中に響き渡った。少ししてドアが開いた瞬間に王宮兵士に[名前とパーティー識別番号を言え]と言われた。[えーと名前はジブン 識別番号は37564です。]カイザーが[いつ聞いても酷い数字ね]と言った。王宮兵士は王様の玉座の前まで案内してくれた。玉座の前には様々な著名人がいた。先代魔王を命に替えて倒した勇者の息子 エユ=シャ 魔法を全く使わないのに魔王直前まで辿り着いたパーティー リョ=クエトのパーティーなど新聞で名を連ねる者ばかり集まってた。話しかけようかなと思った矢先、静粛に!王宮兵士の声で一斉に皆黙る。そして王様が来て玉座に座った。そしてゆっくり威圧感のある声で[皆の者よく来てくれた。そしてよく生き残ってくれたと言った。まわりくどい言い方は嫌いなので率直に言おう。魔王が城の封印を打ち破った。]その瞬間一気にざわついた。普段、魔王は城に封印されている。しかし昔からあの封印はいつか破られるとか言われていたのでよくパーティーが魔王討伐に行っていたのだ。今の魔王は先代の魔王と比にならないほど強い。例えここに集まったパーティー全員で魔王軍を迎え撃ったとしても倒すことは出来ないだろう…ああ大変なことになった。[静粛に!!]とまた王宮兵士。また王様が喋りだす。[確かにここまで混乱するのも無理はないだろう。しかしもう一つ伝えたいことがある。皆の者、魔物が異常に強くなっているのは知っているであろう。魔王が封印を破って、世界全体に魔物強化魔法を放ったからじゃ。そしてここらが重要なんじゃが、通常冒険者のステータスは魔物の強さを元にして冒険者連盟によって作られておる。この緊急事態に際して冒険者連盟がステータス値を大幅に変更しおった。正直結構ショックな値になってしまっておる。じゃが、こんなことでショックを受けていては魔王討伐できん!明日、魔王討伐を決意したものは再度ここに集まれ!覚悟ができんやつはここへ来るのでない!]そう言って王様はどこかへ行ってしまった。周りは全員ポカーンとしている自分も意味が分からない。王宮兵士がまたまた[今日は一時解散だ!覚悟ができたら明日夕方にここへまたこい!]すぐさま仲間を連れて冒険者連盟本部へ駆け込んだ。[パーティー識別番号37564!ステータス表示してください!]息切れしながらそういった。しかし次の瞬間そんなことはどうでもよくなる。ステータス (ジブン レベル1 HP25 こうげき 6 ぼうぎょ 4 賢さ 2 MP 0 カイザー HP20 こうげき 1 ぼうぎょ 3 賢さ 10 MP 10 エメソン レベル1 HP 30 こうげき 9 ぼうぎょ 8 かしこさ 0 MP 0 ) 頭の中が真っ白になった。なんだこのステータス。今まで積み上げてきたものは何処へ?。
他の仲間も困惑している。ひとまずホテルへ戻り今後の方針について会議を開いた。あんなステータスを見ても意外にみんな冷静だった。[あのステータスで今までみたいに魔物狩りで日銭を稼ぐなんて出来ない!]とカイザーが言っている。[もーどうせなら魔王討伐しちゃう?]とエメソン。皆が頷く。そして自分が[魔王討伐するぞー!]と言ってみたらみんな[おー!]と言ってくれた。結構重大なことをあっさり決めてしまった。そしてその日はすぐに寝て朝がきた。今日は無駄に早く起きてしまった。ホテルのエントランスに行くともう全員いた。[夕方まで何して暇潰す?]と自分が言うとエメソンが[カジノ!]と言うと皆意気投合してカジノ場へ行った。カイザーがバシバシ賭けまくる。[この台設定6だわ!]とか叫んでいた。一方自分とエメソンはルーレットをやっていた。数時間後…皆意気消沈してでてきた。ステータスが大幅に下がったことよりカジノで負けたことの方が残念に感じるパーティー…その後に王宮へ向かった。自分達が到着したら、先に何パーティーかいた。折角だし伝説の勇者の息子 エユ=シャに話しかけてみた。[どうも〜いやぁ同じ魔王討伐を目指す者同士で頑張りましょうね!]無視された。何が勇者の息子だ。ケッ
その時王宮兵士が[静粛に!]と言った。王宮の窓から夕焼けの光がさしこんでいる。王様が玉座に座った。[よく来てくれた!勇者たちよ!魔王討伐までの道程は長いだろう!だが君たちならきっと大丈夫だ!今から緊急国選勇者証明書を与える!これを提示すれば基本どんな街でも援助が受けられる!必ずやそなたたちの助けとなるだろう!では名前が呼ばれたらに来てくれたまえ]結局集まったパーティーは全部で5組だ。魔王討伐までには何パーティー生き残れるだろうか。そんなことを考えてる内に自分の名前が呼ばれた。[ジブ=ン!聞いたことない名だな。まぁここまできたら知名度なんて関係ない!がんばりたまえ!]そう言われてなんかキラキラした宝玉を貰った。[はは、がんばらせていただきます]こういうところでこんなものを貰うのは初めてなので緊張した。そして、王様が[これで全員じゃな。次に報酬についてじゃ]というと周りが全員真剣な顔になった。[ごほん、まず初手支給金じゃが3万ユカと言ったところじゃ。で魔王討伐の暁にはパーティー全員一人一人に4億ユカそして永年税金控除と豪華な屋敷をあげよう!]周りが拍手に包まれた。4億ユカもあれば死ぬまで遊んで暮らせる…急にやる気が湧いてきた。その後、王様が[では皆の者行くがよい]といい自分達は王宮をでてホテルに一泊した。そして迎えた朝、コーヒー片手に魔物情報新聞を読んだ。(冒険者連盟、緊張事態宣言発令 冒険者へ注意を呼びかけた)緊張事態宣言なんやねんとか思いながらホテルの部屋を出てエントランスへ向かった。みんなを連れて外へでる。いい天気だ、雲一つない晴天。[みんな行くぞ〜][お~~!!]といい街をでた。まず自分らが最初に向かうのは冒険者の街と知られるアメソタだ。ここからさほど遠い訳でもない。道中で今のレベルの魔物に慣れつつ向かうということだ。我ながらいい計画が出来た。これからどんな旅になるなは知らない。だけど必ずや魔王を倒して報酬を手nいや世界を救うんだ!
初めて小説を書いてみました!
まだまだ文章が稚拙で申し訳ないんですが温かい目で見守ってくれたら嬉しいです!応援よろしくお願いします