24. アール・グレイと私幣禁断
「スペイン風味の乙女ゲーム悪役令嬢に転生したら、強力チートで聖女にはなるし、婚約者には溺愛されるし! ~それなのに、どうして婚約破棄は回避できないの?~」(略して『スペ乙』)
第24話「ミッション・インポッシブル」と同時に投稿した活動報告です!
この回あたりはまだ微妙にイチャイチャではあるけれど、どちらかというと「学園編スタート」(←勝手に編集した)かもしれない部分。
しばらくは「スペイン・パート」はお休みなので、スペイン・トリビアも休憩中です。
さて、ヒーロー(王子)のお気に入りの「蜜月(=同棲生活)」は終了してしまい、彼にとっては「針の筵」な日々が到来します。
踊り子愛人疑惑(?)と乙女ゲームのヒロインとの恋愛疑惑(?)が、じりじりとヒーロー(王子)を追い詰めていくのです。
主人公(悪役聖女)のために、貧乏くじばっかり引いてヒーロー(王子)かわいそうに~。
まあ、二人は両思いですからね(最初から)!そろそろ落ち着いていきますから、そう心配しなくてもOK。婚約破棄までには、まだイチャイチャする時間はたっぷりあるのでした!
作中でちょっと書いたけど、伊勢神宮って「私幣禁断(私的なお願い事は禁止。よってその願いを叶えてもらう賄賂のような捧げ物は禁断)」って知ってました?
三重県出身の友達に聞くまで、全然知らなかった日置!お伊勢さんでは「世界が平和でありますように」とかしか祈れないらしい。なんて清清しいことか!
当然、お布施とかお賽銭なし!それなのに、外からくる参拝者が勝手に社にお金を投げるので、掃除とかが大変なんだって!だから、最近は白い布を前に広げて、「なんか投げたいならそこに投げて!」ってしているらしい。色々と大変だな~と思う。
この作品は、時代背景的には16~17世紀ヨーロッパをモデルにしたゲームなので、カソリックではもう免罪符(罪の贖罪に金銭で買うもの)は禁止されていたはず。
とはいえ、宗教というのはお布施というか寄付がないと、あんな立派な教会体制は取れない!お伊勢さん(←日本人のよしみで親しげに書いてみた)のように清貧では成り立たないのだ。
よく「教会とかどーやって体面を維持してるんだろう?」と思ってましたね。いくら信者からの献金があるとはいえ、個人が出せるお金なんて小さいわけだし、よっぽど信者の数がいるのかなあ~と。
昔なら、それこそ教区の領主(貴族)とか中産階級ががっつり面倒を見ていたと思うけど、今はそんなもんいないし。
英国貴族と言えば、日置は一度だけ茶道(おそらく武者小路千家のだった)イベントのお手伝いで、グレイ伯爵を見た。(←会ったわけではない。裏方の手伝いをしながら、ただ遠くから見ただけ笑)
すごく普通の人だった。(自分でSmartという超小型車を運転して来ていた!庶民的!)
むしろ、金色の勲章みたいなのをじゃらじゃらつけていたのは、その会場となったお城がある地区の国会議員?お茶産地からの駐在大使系?(←実はよく覚えてない笑)
その分かりやすく成り上がりな感じが、伯爵との対比で面白かった!もし己の立ち位置を理解しての派手な装いだったとしたら、あの人ら(おそらくアフリカ系かインド系)も只者ではない。
グレイ伯爵はああいうイベントへの出席には慣れているらしく、スピーチはとっても面白かった!巧みな話術というか、ユーモアのセンスがね!
『これほど「アール・グレイ」(紅茶)が全世界で流行ると思ってなかったのか、ご先祖様は「商標登録」(というのか?)をしていなかった!おかげで、どんなに「アール・グレイ」が飲まれても、私のところには一銭もお金は入ってきませんし、実際には何の関係もありません』
って!茶のイベントに呼ばれてこれ言っちゃうって、どう考えても伯爵のオチャメでしたね笑!(と言うか、企画者のシャレをちくっと刺した?)
実際、紅茶「アール・グレイ」とは無関係でも、こうやってのイベントにも呼ばれているし、なんらかの「お徳感」はあるのでしょう!
そこをうまく利用して「トークが上手」と評判になれば、イベント収入以外にもコネ作りなどいろいろ使えましょう!機会を逃さず生かす!貴族というのは、やっぱりバカじゃないのです。
話は教会の寄付に戻るのだけど、教会は教区内の企業に向けて「え?これ税金督促?」と思うような文面で、寄付の依頼レターを送ってくるのです。年1回くらいだけど。
たぶん、そういうの送ってもいいよ……っていう感じの許可を、国とか地区からもらってるんだろうね~。でも、寄付は寄付なので、よく読めば強制ではないことが分かる。
日置は今までいくつか日系企業に勤めたけど、あの手紙は「(払わずに)ゴミ箱行きかファイルするだけ」だった。
ま、他国の企業だから宗教が違う……と言えばそれまでだけど、おそらく老舗現地企業なんかは払ってるんだろうな~と。
貴族→企業にターゲットは変わったけれど、相変わらず教会はお布施(寄付)が基本なようです。宗教の世界は、本当に色々と大変だな~と思う。
さて、物語は学園に戻ったけれど、主人公(悪役聖女)の護衛は騎士たちに任されたので、ヒーロー(王子)は自分の仕事(生徒会長)をしています。
創立祭とか、まあ、生徒会主体な感じもするし、そりゃ、やること爆発でしょう!いつまでも主人公(悪役聖女)のストーキングしている場合じゃないのです!
そんなことで、ちょっとしたすれ違いが誤解を生んでしまう感じですが、まあ、ヒーロー(王子)はすごくネチこい男ですからね!そうそう簡単には、主人公から離れたりはしないのです。
つーか、どうやって婚約破棄なんてできたんだよって感じに、溺愛は続いていますー笑。
この活動報告を書いた日の前日は11時~17時までメンテでアクセスできませんでした。なので、翌朝、ものすごくアクセスが集中していたので「おー!ついに私も3桁PV」とか思ってたら、そのせいだった!(だ・よ・ね!笑)
この時点(第24話・連続投稿24日目)でも、やっぱりコア読者様は変化なく60人くらい!(日置比だと大成功だよ。このエッセイなんて、読者数最高20人、平均10人だよ笑)
あと20話、この方たちに読んでもらえたら大成功ってことだーって、頑張りましたよ。
次は「乙女ゲームのヒロイン」が動きます!今まで全くのモブ扱い!ようやく、本来の姿を取り戻すときがきたのか?主人公(悪役聖女)、ピンチがきました。
いよいよ、婚約破棄に向かう?つーか、婚約破棄しないと、テンプレ詐欺になってしまう。まさか「夢だった」とかのオチは通用しないですからね!
そんなんで、誰も突っ込まないので、日置自ら「詐欺疑惑」を言及しならが、物語は進んでいくのでした。




