10. 知る人ぞ知る「スザナ・マーロウ」を語る
「スペイン風味の乙女ゲーム悪役令嬢に転生したら、強力チートで聖女にはなるし、婚約者には溺愛されるし! ~それなのに、どうして婚約破棄は回避できないの?~」(略して『スペ乙』)
第10話「一生に一度だけ」と同時に投稿した活動報告です!
ここらで物語はラブラブ(溺愛)・パートに!序盤の見せ場でした。
あーあ、主人公(悪役聖女)ダメだねえ。ヒーロー(王子)がここまで本気でプロポーズしているというのに!「もう『うん』って言えよ、バカっ」って思ってもらえたら、まさにそれは日置の意図!
これは日置ワールドの特徴なのか?なぜか男はなかなか報われないのです笑。
でも、この主人公二人(悪役聖女と王子)は婚約者同士だし両思いだからアレだけど、「一生に一度のお願い」されたからって、簡単に結婚はしないよな、普通は。
だって、それこそマジで一生問題だから笑!若人よ、早まっちゃダメだよ。億万長者逃すぞ笑!
さて、主人公(悪役聖女)には、ヒーロー(王子)が好き過ぎて「ヒロインとの恋の障害になりたくない」という、強い思いがある!そして、それは前世で読んだ漫画の影響なのです!
著作権裁判で絶版になった漫画「キャンディ・キャンディ」。日置世代前後では誰でも知っている名作だし、アニメにもなっていたので海外でも超有名!(小説は文庫でも読めるが、ぜひ漫画を復活させてほしい。子供に読んでほしい漫画だ!)
あの漫画で「悪役令嬢」と言えば、ガチでいじめっ子の「イライザ」じゃなくて、美しくてやさしい「スザナ・マーロウ」だと思う。
彼女はヒロイン(キャンディ)の恋人のテリィ(本名はテリュース・G・グランチェスターなんだけど、この「G」が気になる!誰かテリィのミドルネームを知ってる人いるかな?)を、命がけで事故からかばって右足を切断!そして、自分の存在が彼の恋の邪魔になるからと、病院の屋上から飛び降りて死のうとするのだ。
おおー!日置ワールドのテーマ「命を掛けて重すぎる愛を貫いちゃう~(略)~」のとこにピッタリとハマる笑!
これは「なかよし」で連載で(対象年齢的にエッチ猿脳はなかったけど)、舞台はアメリカとイギリスなので、別にギリシャ神話は出てこなくても十分にドリーミィだったし笑。
そして、この「スザナ」!実はこういう「悪役令嬢」こそ、本当に厄介なのだ。
ヒロインよりも美人だし性格もいい。命がけで彼を助けたし、そのせいでに足まで失っているし、彼の幸せのためには死んでもいいと思っている!
こんな女を見捨てて「恋愛にルンルン」できるような男は、そもそも少女漫画の主人公の相手役にはならない!つまり、この女が生きている限り、主人公とその恋人は絶対に結ばれないということになるのだ!
『スペ乙』の主人公(悪役聖女)は日置の分身!もちろん、前世でこの漫画を読んでいたので、こういう「史上最悪な悪役令嬢」にならないように、頑張って気をつけているのです!
そういう意味では、『スペ乙』の中で真の悪役令嬢とは、実は乙女ゲームのヒロイン役の子なのか?つまり、これもテンプレ設定なのです!
とはいえ、この作品の中の乙女ゲームのヒロインはヒーロー(王子)に横恋慕しているわけでもなく、(婚約破棄までには台頭してくるとはいえ)今はまだモブみたいだから、冤罪の域です笑。テンプレ詐欺。
さて、これから物語は中盤の「ラブラブ&スペイン・パート」に突入していきます。はっきり言って激甘!虫歯があったら痛くなるような、イチャイチャでベタベタな方向へと展開していきます。
その前にちょっとした「休憩回」が。次の展開へのつなぎパートがきました。
たまには、日置にも読み手さんにも、だらだらが必要だよね~と、場面展開のまずさを言い訳してみましょう。そうして、そんなだらだら次話へと、物語は続くのです!