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異世界日本  作者: F-3
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34/52

第34話 新型装備発表



2037.8.24

日本国 静岡県 御殿場市

陸上自衛隊 東富士演習場

09:40 JST




 陸上自衛隊富士総合火力演習、毎年夏の終わりに行われる陸上自衛隊の大規模実弾演習である。毎年10倍以上の倍率になるほど富士総合火力演習のチケットは人気であり2037年度も人気であった。

 毎年新型装備が発表される場でもあり報道陣なども詰め掛けていた。しかし今年のカメラの矛先は1つの新型装備に向けられていた。

 その装備は明らかに人が搭乗して操縦するものであり、見るだけで高い機動性を有している事が分かった。今現在(2037年)の技術で人型ロボットを作る事は理論的には可能だが、アニメの中だけの話だと皆が思っていた。



『ではこれより2037年度、陸上自衛隊富士総合火力演習を始めたいと思います。まず初めに皆さんの前方に見えますのが防衛省技術研究開発局が1974年から開発してきた第4世代人型機動戦闘機『HMF』です。』



 人型機動戦闘機の略称は『HMF』でこれはHumanoid Mobile Fighterの頭文字から来ている。ちなみに最新のSFX-06は通称『シルフ』と呼ばれ、来年発表予定のSFX-07は通称『ウンディーネ』とよばれている。この名称は精霊から取ったものであり風の精霊『シルフ』と水の精霊『ウンディーネ』である。ちなみに精霊の名前を付けられているのは自衛隊で使用中の機体のみである、その為第1世代から第3世代までは使用されていない為名付けられていない。ちなみに第4世代を『雅』書いているが、これは各世代に名付けられた計画名である。その為、第1世代から漢字1文字が名付けられている。



『この人型機動戦闘機通称HMFは40mm小型電磁加速銃を装備し、更に120mmロケット弾を装備しておりなおかつ高い機動性を有しています。更に飛行形態に機動変形する事により飛翔が可能で最大速度M1.2です。更に空中浮遊が可能でありこれからの自衛隊の主力装備になる事間違いないと思われます。』



 そしてアナウンスによる説明の後特殊装備に身を包んだ4名の操縦者と思われる隊員がその4機のHMFに乗り込んだ。そして乗り込んでしばらくして起動して立ち上がった。すると観客席から歓声が響き渡り、大量のシャッター音が聞こえてきた。

 そしてHMFは俊敏な機動性で走り、装備してある40mm小型電磁加速銃を発射し2km離れている目標に寸分の狂いもなく着弾させ、目標である戦車(レムリア共和国陸軍の戦車)を破壊した。

 そしてつぎはどうするかと思えば背中から小さな翼が展開されていき空へと飛んで行った。そして無人機を120mmロケット弾により破壊し、その後空中浮遊した。そしてそれを見て報道陣用席で記者達が話をしていた。



「あれは凄すぎる!あんなのが前世界にあったらアメリカ軍でも負けていただろう。」


「まさか空中飛行できるなんて、しかしこれはどこの自衛隊に配備されるんだ?」


「分からん。とりあえず陸上自衛隊の陸上総隊管轄らしいが、」



 そして富士総合火力演習は内閣総理大臣や防衛大臣らも出席するのだ。そしてそのVIP席で閣僚達が話していた。



「防衛大臣、幾ら最高機密でも防衛省と情報省と科学技術省のみなんて酷いですよ。」


「そんな事言われましても、私もこの事を知ったのは防衛大臣に就任したからなんですよ?」


「まぁ、これを見たらトップシークレットなのも納得ですが、このDMFは陸海空どの自衛隊の配備なのですか?」


「まぁ散々議論しましたが結局は統合幕僚長の傘下に新たにHMFを運用する部隊を新設して、防衛大臣直轄にしたいと考えています。要するに新たに4つ目の自衛隊を編成するという事です。」



 新たに4つ目の自衛隊を新設すると言っているが思っている以上に簡単なのである。憲法改正した今別に自衛隊は陸海空3自衛隊編成無ければならないとは書いていないし、憲法にも陸海空と、その他の戦力と記載されている為、防衛大臣が新設すると言えば新設されるのである。



「しかし、前世界ならまだしもこの世界では過剰戦力では?」


「1974年から地道に研究開発してきて、いきなり異世界ですよ?」


「まぁまぁ、我々もレムリア共和国らも転移してきたんだ、また何処かの世界から転移してこないとは限らないだろう?」



 そうなのである。この世界は地球の6倍もの広さを持ちながら、まだ陸地が少なすぎるのである。その為またとこからか転移してくるというのが政府閣僚や学者達の共通認識なのである。

 その為技術開発を怠らない事が重要なのだが、この世界では前世界みたいに他の国と共同開発などできない為かなりの予算が研究開発に使われているのである。幸いにも前世界で日本は世界一の研究開発大国であり、国や企業の研究所が日本各地にあったが、転移により他国の研究所は科学技術省が管轄していたが、企業に安く払い下げららた為企業の研究開発能力が向上したのである。



「それはそうですが、来年の富士総合火力演習ではHMFの海中型も発表する予定です。」


「そうか、とりあえず何処かの国に情報が渡らないように厳重に警戒してくれ、分かったな情報大臣。」


「ええ、分かっております。万が一レムリア共和国なんかに渡ったら悪夢ですよ。」



 万が一レムリア共和国に渡ったとしても劣悪版になるだけだが(というか複製できないが)、HMFの技術を応用して兵器を作らないとも限らず、更に日本でしか運用できないHMFをレムリア共和国が運用なんかしたら諸外国にとって危険極まりないものであり、落ち着いた情勢が不安定になるかもしれない為である。



「まぁ、1つ欠点を挙げるとすれば、コストだな。」


「まぁ、それに見合うだけの能力を有していますけどね。」



 実はこのHMFは1機辺り200億円と陸上兵器として考えたらとても高価なのである。しかし陸海空万能に使用できるこの機体は戦場を選ばない兵器としてとても有効な為今後更に配備されていくだろう。



「対地戦闘から対空戦闘、対艦戦闘までできる優れものじゃないか。」


「対空戦闘では最大M1.2しか出ませんし、そこまで航続距離もありませんので、まぁ機動性は異常なまでに高いですけどね。」


「まぁ、この素晴らしい技術の結晶を活かせるように頑張るしかないな。」





————————————————————


人型機動戦闘機(通称HMF:Humanoid Mobil Fighter)

1974年から開発が始まったロボット兵器。2037年現在第1世代から第4世代まであり、現在第4世代が現在最新鋭である。




•第1世代

1974年に開発が始まり1991年に開発が完了したのが第1世代型HMFである。稼働時間は3時間ととても短く、武装もM2重機関銃のみであった。またコクピット内部には熱が充満し、熱い場所での戦闘は不可能であった。


SFX-01

第1世代試作型HMF。2037年現在の作業用パワードスーツと同レベル。価格は54億円

生産台数.8

現保有数.4


SFX-02

第1世代量産型HMF。SFX-01を更に量産しやすく開発された、価格は72億円

生産台数.18

現保有数.4



•第2世代

第2世代は2004年に開発が完了した。第1世代の欠点であった稼働時間を9時間に伸ばし、コクピット内に冷房装置を取り付け暑い場所での戦闘も可能になった。しかし武装は相変わらずM2重機関銃のみであった。しかしそのM2重機関銃も埋め込み式になるなど多少の進歩はしている。現在全て博物館送り。


SFX-03

第2世代量産型HMF。第1世代の最終型形態でもある為第1世代と大して変わらないが性能は21世紀になった為向上している。価格も向上しており107億円。

生産台数.24

現保有数.4



•第3世代

第3世代は飛行可能になり、稼働時間も20時間にまで延長した。2023年に開発が終了し、南•東シナ海戦争に投入され実践を経験した。作戦に投入された12機は1機の損傷もなく作戦は完了した。25mmライフルが専用に開発され、主力装備となった。相変わらず埋め込み式のM2重機関銃は搭載されたままである。現在SFX-05以外全て博物館送り。


SFX-04

第3世代試作型HMF。第2世代型を再設計した為25mmライフルの反動にも耐えられるようになりようやく実戦に投入出来るまでになった。価格は135億円。

生産台数.21

現保有数.8


SFX-05

第3世代量産型HMF。SFX-4の実戦投入型である。南•東シナ海戦争に投入され、投入された10機とも被害なく作戦は成功した。価格は185億円。

生産台数.26

現保有数.12



第4世代、『雅』

2036年に開発が完了した第4世代はエネルギー供給源をリチウムバッテリーからリージョン•クラフター、通称RCに変更した。RCは水素発電機の為、大気から水分を吸収し、それを電力に変換する。電力供給をRCに変更した為、稼働時間は60時間まで増えたが、実際は20時間程度しか使用しない。電力が潤沢になった為、飛行形態モードの航続距離も増え2000kmにまで増えた。ちなみにエネルギーを全て使い切ってもしばらくしたら溜まっていく。武装は40mm小型電磁加速銃と80mmロケット弾、そして埋め込み式の7.62mm機関銃である。現在の主力。


SFX-06、『シルフ』

第4世代量産型HMF。動力源をリチウムイオンバッテリーからRCに変更した為小型電磁加速銃を使用可能になった、2037年現在の主力人型機動戦闘機。価格は212億円。

生産台数.42

現保有数.42



人型機動戦闘機(HMF)装備品


•40mm小型電磁加速銃

第3世代に搭載されていた25mmライフル銃を強化した新型主力銃。HMF用に小型化させた電磁加速銃である。20発通常型弾倉と60発箱型弾倉の2種類がある。有効射程2500m、最大射程4000m


•埋め込み式7.62mm機関銃

MINIMI7.62mm機関銃を元に簡素化し人型機動戦闘機に搭載した対人用機関銃。埋め込み式の為、いざ撃とうとタイムラグがあるのが難点である。有効射程600m、最大射程800m


•120mmロケット弾

18発ロケット弾倉を2つ搭載されている。対空にも対戦車用にもなる万能ロケット弾である。対空にもなる為、敵ヘリコプターも撃墜できる。74式戦車程度の機甲能力なら1発で撃破出来る。





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