表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/13

新たなS級指定モンスターに力尽きました 3

読みに来ていただきありがとうございます

「おっしゃー!勝負だヤマタノオロチ!!」


村人達はみんな家に避難しているのだが……


「ヤマタノオロチが見当たらないわね?」


「どういうことだ?」


周りを見渡してもそれらしき生き物はいなかった


「ん?」


俺の真下から1本の頭が出てきた


「タケル!!」


カトレアとセレスが心配そうに見守る中、俺は地面の中へと引きずられていった






「なんだここ?」


暗くて何も見えないがひんやりしてるし、何よりさっきのことから考えるに地中だろう


どうして地中にこんな空洞があるのだろうか……


「お〜い!タケル〜、大丈夫?」


上の方からカトレアの声がする


「大丈夫だ〜!」




俺の下に人骨があった


「うわぁぁぁぁ!」


思わず叫んでしまった


「タケル?どうしたの!?」


セレスとカトレアが驚いているようだ


「い、いや。なんでもない!」


暗くて見えないが、とても広いようだ


俺を引きずり下ろしてくれやがったやつはおそらく……


「やっぱりな。」


暗くてよく見えないが頭が八つのシルエット、これは間違えなくヤマタノオロチだ


「ほいっと」


俺は指先に炎を灯す魔法を使った


「で、でかいな……」


予想してた大きさの倍くらいある気がする


まぁ、そもそもヤマタノオロチなんて神話の存在だから初見だけども


俺はみんなに知らせるためとりあえず地上に戻ることにした



瞬間移動を使い外に出た俺は見たものをそのまま話した


「地下に空洞?」


「ああ、しかも人の骨が落ちてたぞ」


「ひっ……」


カトレアがあからさまに怖がった


「それは、私たちの先祖達が作ったものですな」


「先祖?」


「ええ、この島には昔からヤマタノオロチがいたものですから避難するのに地下を使っていたんです」


「では、なぜ今は使ってないんですか?」


「入ってきたんです」


「ヤマタノオロチが?」


「はい。地下には来れないだろうという我々の考えは、甘かったのです。」


「そして、昔はこの倍の人数はいたのですが、今はもう……」


「そうですか……」


その時、俺は思いついてしまった


せっかく地下にヤマタノオロチがいるのだからいっそ蒸し焼きにでもしてやろう、と。


読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ