重度16
ひとしきり笑った二人と一匹が笑い止むのを待つ
「本当、酷いし・・・」
じっとりと睨みつけるとわざとらしく目をそらされた
けっ
《ごめんなさい。怒らないで?》
「いーよ。実はそんなに怒ってないから
素直に謝ったしね」
にっこりと笑う
フェイは許すが二人は断じて許さんっ
断罪せよっ
「笑ってすまなかった」
「すみませんでした」
思いが通じたのか謝ってくれた
ひゃっほい☆
《それにしてもヒイラギはイチの事を思い出します》
・・・・・イチ?
「フェン殿
イチとはどなたですかな?」
ルーカスさんも不思議に思ったようで、聞き返す
《あなた方が天女と言っている人間の事》
ぽかーん
ルーカスさんがあの話をしたとき、大昔っぽい話し方だったけど
龍って本当に長生きさんなんだね
「それは五百年ほど前の・・・・」
思ったほど昔でもなかった
あー・・でも昔は昔か
《そう。私がまだ生まれて間もない頃だ》
イチ・・・・ねぇ
「もしかしてその人、兄がいるとか言ってなかった?」
ルーカスさんとシンルーさんがばっとこっちを見る
え、怖いんだけど
《え?・・・・確かに言っていた気がする
だいろくてん・・・なんとかって》
ワオ・・・思わず委員長が出てしまったぜ
ここまで来たら皆さんお分かりだろう
「お市の方かい・・・」
そっかー
お市さん美人らしーし
わが故郷って・・・悲しいな
「詳しく聞かせてくれ」
シンルーさんの真剣な表情
まじ怖いです
「えっと、なんて言うか
イチは敬称付きで言うとお市の方っていって
兄に翻弄された人です」
そう。是非もなし!と
でも本当にそうだよね
歴史でいっても、ね
《その兄は・・・》
フェイが言葉を途切れさす
「第六天魔王とか呼ばれてたっけ」
「「!?」」
《えっ!?》
おぉっとー?
何が起こった?




