プロローグ
本格的に話を書いていきます。拙い文章ではありますがご容赦ください。誤字脱字等があれば教えてくださると幸いです。
場所:フィアレント連邦 北部海域 サフィア海
時刻:22:50 p.m.
フィアレント連邦沿岸警備隊 北部方面警備隊所属
クリーブランド級哨戒巡洋艦「モントピリア」CIC
僚艦:「フレッチャー」「コンヴァース」「ギアリング」「ラフィー」
「モントピリアより司令部、周辺海域に異常なし。不審船舶の確認なし。送れ」
『こちら司令部、了解した。時刻23:00にて任務終了、コロンビア他哨戒駆逐艦4隻と任務交代、帰投せよ』
「モントピリア、了解」
任務交代10分前の定期通信を行うのは、フィアレント連邦沿岸警備隊所属の哨戒巡洋艦「モントピリア」。
CICには任務終了が近づき少しだけを気を抜く隊員の声とソナーの音が響いていた。
「なぁマイク、基地に戻ったら一杯どうだ?」
「まだ気を抜くんじゃない。コロンビア達がくるまで任務は終わらないからな」
「わ〜ってるって。お前はいつまで立っても真面目だなぁ」
「むしろなんでお前がここに入れたのかが気になるよ」
そんな雑談の声も聞こえてくる。しかし、そんな会話をしながらもレーダーとソナーからの情報が映し出されるモニターを見つめていた。気を抜いてはいるが、最低限の警戒はしていた。そんな中...
ビーー ビーー ビーー ビーー
無機質な警報音が鳴り響く
「緊急!!レーダーに異常あり!ノイズ発生!繰り返す、レーダーに異常あり!ノイズ発生!」
「ソナー異常あり!画面にノイズとエラー発生!繰り返す!ソナー異常あり!画面にノイズとエラー発生!」
「...ッ!本土との通信途絶!繰り返す、本土との通信途絶!」
「なんだと...!?」
そう言って驚いたのはモントピリアの艦長、キャム・アイアンサイド。
彼はすぐさま無線を手に取り、本土へ通信を始める。
「こちらF.F.C.G.所属、モントピリア。聞こえているならば返答されたし。繰り返す。こちらF.F.C.G.所属、モントピリア。聞こえているなら返答されたし。」
___返答なし
周波数をオープンチャンネルに変え、再び通信を行う。
「こちらモントピリア、誰でもいい、聞こえているなら返答を求む!」
『...ちらコンヴァース......繰り返す、......らコンヴァース...通信状態が不.......定...他艦との...う...んじた...は可能。』
艦隊を組んで行動していた僚艦「コンヴァース」からの通信であった。
「コンヴァースから...付近の艦艇との通信は可能か...。」
そう言って、再び無線に話しかける艦長。
「モントピリアよりフレッチャー、コンヴァース、ギアリング、ラフィー、応答願いたい。繰り返す、フレッチャー、コンヴァース、ギアリング、ラフィー、応答願いたい」
『...こちらフレッチャー、通信安定。モントピリア、無事のようで何よりです。』
『こちらコンヴァース、聞こえているようだな。』
『こちらギアリング、聞こえているぞ。無事で良かった』
『こちらラフィー、聞こえてます。』
応答したのは各艦の艦長。どうやら、ローカル通信は生きているようだった。
「そうか、4艦が無事で良かった。現状、何が起こっているのかまだわからん。下手に行動しないように、各艦の乗組員に伝えてほしい。それと、艦隊の速度を原速に、幅3400で輪形陣にせよと伝えておく。」
『『『『了解!』』』』
キャム艦長が無線を置いた直後、レーダー、ソナー、通信機器の異常が収まった。
そこに映し出されていたのは、今までとは違う、異質な反応であった。
不明艦隊発見
数:20
推定陣容:駆逐15、軽巡5 (フィアレント基準)
距離:240,000m(240km)
方位:315
転移後の沿岸警備隊の、そして、フィアレント連邦の公務部隊の初仕事である